真崎です

沖縄にいます

それでも、やっぱり愛しい日々だった

 

 

入学式のパフォーマンスで演舞したチアリーダーたちにその場で一気に気持ち持って行かれて次の日には「入部届:チアリーディング部」で顧問に提出。

 

ダンスの練習や声出し、筋トレ柔軟体力トレーニン

全部が楽しかった

 

麗しき「女の園」感

若干の「大奥」感

 

途中でついていけなくなり、新入部員で2番目に体力と持久力を評価されていた私は「体力の限界」という理由で7月頃には退部届を提出。

 

 

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1年生の時にクラスで好きな男の子ができた。

名簿が隣。顔が濃かった。濃い顔が好きだった。

 

周りはもうみんな知っていて、「こゆ(小指が異常に短い私の中高時代のあだ名)とF君をくっつけよう」という運動が盛んになり始め、気持ち的にもムード的にも後ろに引けなくなった私は、秋頃F君を呼び出して告白した。

 

生まれて初めての告白。

 

メールでふられた。

かの有名な「お友達でいましょう」メール、私の携帯に届く日が来るなんて。

 

泣いた。

 

不器用な私はその後F君ともまったくお友達に戻れなかった。

 

 

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チア部を辞めた私は、藁にもすがる思いで吹奏楽部の見学に行った。

 

当時は口が裂けても言えなかったし本当に失礼なことだったけど、「今から運動部入るのは難しそうだけど、文化系なら大丈夫だろう」という安易な気持ちでの選択。

 

その日のうちに入部を決め、吹奏楽部員となった私。

 

入部1か月くらいは、練習中トイレで泣いたりしてた。

 

私が入った楽器パート、驚くほど人間関係が完成しており、私の入る余地がないわもはやよそ者顔で無視してくる子もいるわしかもみんな上手いわ私音鳴らすのがんばりましょうからだわ

 

で、孤独と劣等感に耐え切れず、トイレットペーパーで目をこする日々。

 

 

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体育の授業でサッカーをしている時に、当時めちゃイケで流行っていた「エガラップ ※江頭2:50が即興でテーマに沿ったラップを披露するコーナー」をマネして笑いを取ろうと目論んでいた最中に、江頭的な激しい動きに右足を激しく捻挫した。

保健室に運ばれた。

痛かった。

恥ずかしかった。

 

 

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高校と言えば、所謂「女子グループ」というものがいくつも存在し、どのグループに所属するかで「自分の階級」が決まるというムードがあった。

 

高1~高2頃、人の目を激しく気にする性格だった私はとにかく頑張って「上位層」のグループについていこうと必死だったと思う。

 

でも、楽しくない。

なにが楽しいのか分からない、けど必死についていく私。

 

ある時にグループのひとりから「なんか今日の真崎ノリ悪くない?」と言われた時に、「私はなんで今この場にいるんだろう」という思考に頭が支配されて身体が固まった記憶がある。

 

高2になった時に生まれて初めてできた親友と、よくお互いのクラスを抜けて外でお弁当を食べながら「なんなんやろなこれ」っていう話をしていた。

 

 

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「真崎ってさ」

「うん」

 

「胸でかいけどさ」

「うん」

 

「活用するタイミングないよな」

「・・・」

 

 

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吹奏楽部の定期演奏会で、毎年恒例の音楽劇をやることになり、劇の脚本・監督・ダンスづくりと主演を務めることに。

 

リーダーみたいなポジションで前に立つ時、決まって感じる「圧倒的孤独感」みたいなもの。

 

自分だけ必死になっているような感覚。そのギャップで実際以上にモチベーションが低いように映る部員の皆さま。指示に対して示す微妙な反応に胃が痛くなり、ある時に限界が来てみんなにキレた。

 

キレて泣いて、トイレ(聖域)に籠った。

 

その頃テレビで「芸能界チアダンス部」みたいな番組が放映されていて、ソニンがリーダーのチームなんだけど、ソニンの情熱と周りの温度間にギャップがある感じにソニンが一度耐え切れずにキレて。

それを部員に宥められた時に、ソニンが頑張って笑って「ごめんね」って言った後にたまらず泣き出すシーンがあって。

 

ソニン、分かる、分かるよそれ。」

 

泣いて観てた。

 

 

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目立つ男子集団が怖かった。

 

彼らはよく廊下でたむろしていて、からかう対象の女子が通ると、嫌な顔を互いに合わせながら笑い合ったり「きっしょ」とつぶやいたりしていて。

 

廊下を通ろうとすると、その集団。

誰かが私を見つけたとき、なんだか少しだけ変わったような気がする空気感。

心なしか「・・ッショ」とか聞こえる。

 

なにも悪いことしていないのに、心臓をばくばくさせながら早足でその場を抜ける。

 

今でも同じような状況に出くわすと心ざわめく。

 

 

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高校のどこかの時期で親が離婚しかけた。

 

お父さんが半年くらい家にいない時期があった。

 

家も家族も嫌いだった。

 

でも、お父さんがいない時期に私たち子どもの前で泣き言ひとつ言わず、朝早く起きてお弁当と夜ご飯をつくってくれていた母の背中は、今思い出しても思わず涙がこみ上げる。

 

 

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「真崎さ」

「うん」

 

「髪切ったよな」

「う、うん////」

 

「絶対切らん方が良かったわ、それ」

「・・・」

 

 

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高3の時に、後輩の男の子を好きになった。

 

完全なる一目ぼれ。

当時私が世界で一番好きだったスポーツ選手と顔がそっくりで、完全なる一目ぼれ。

 

友達づたいでアドレスを聞き、相手が私を全く知らないところからメールを始め、メールが届くだけで胸が高鳴る日々を送り、時にはちょっとお誘いして顔合わせて話してみたり

 

そんな幸せな毎日を送っていたある日、その男の子と、どこぞの女の子が、私の目の前を仲睦まじく歩いていった。

 

「ごめん、彼女できてん。」

 

高校時代、0勝3敗。

負け越し。

 

確か、泣きながら「lovers again」聴いて家帰った。

 

 

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入場。

 

吹奏楽部の演奏。

 

総長の言葉。

 

在校生代表の言葉。

 

卒業生代表の言葉。

 

卒業生の、歌。

 

 

 

「真崎、大丈夫??」

 

気づけば、号泣している私。

周りが心配する(軽く引く)レベル。

 

 

高校時代。

 

つらいこと、悲しかったこと、悔しかったこと、怒ったこと、泣いたこと

 

今こうやって挙げただけでもキリがないくらい。

 

 

 

嗚咽が漏れるくらい泣きながら、心のどこかで思う。

 

「それでも、やっぱり愛しい日々だったな」

 

 

それが、私にとっての「卒業式」

 

 

 

それぞれの「卒業」を迎えられたみなさま

本当におめでとうございます。

 

 

みなさんにとって、みなさんが過ごしたその毎日が

 

「それでも、やっぱり愛しい日々だったな」

 

でありますように。