真崎ですよ

ライターの真崎です。2016年6月より池袋→沖縄に移住しました。

新しい女の世界に足を踏み入れてみた ~中指立てられてもブスと言われても私くじけないんだから!~

 

 

「あ、うちはドレスとかじゃないんですよ。コンセプトは「普通の女の子」だから、見た目も派手すぎない普通の子が多いですし、働きやすいと思いますよ。」

 

 

良かった。

 

なんかいい店みたい。

話してる男の人も物腰柔らか。

 

 

とりあえず一回体験入店してもらいますねってことだったんで、はいーって感じで話を進めていった。

 

 

 

 

言う人言う人に

 

「え、真崎が」
「え、真崎が」
「え、真崎が」

 

と言われるのだけど

 

当面の生活費を稼ぐために、早朝からお昼まで開店しているクラブ的なお店で最近働き始めた。

 

 

皆さんが驚かれるように、元々そういうお仕事には抵抗があったし、1度学生時代にお金に困り過ぎて体験入店した時には「絶対もう二度と来ない来ない来ない来ない来ない by星野あおい(1日限りの源氏名)」と思っていたのだけど

 

その後のバイト

ちょっとだけ同じような雰囲気のリラクセーションマッサージ店で、

 

 

 

おじさま慣れ。

案外わたしいけるかもと思った。

 

 

就活の時に出会ったなんか有名な人事の方に

 

「水商売は顔じゃない。お前はナンバー1になれる素質を持ってる。」

 

という謎の持ち上げをされたことがあった。

早々に顔は諦められた。

なんならその企業落ちた。

 

 

 

やりたいことがある分あまりバイトに時間を割きたくないから時給の高い仕事

 

且つ、昼と夜はわりと自由に過ごしたいから早朝で時給が高いものが良く

 

世の中には
早朝からやっているクラブがあるらしく
早朝から飲む男性たちがいるらしく

 

そこにあやかることにした。

 

 

 

その業界に詳しい友人の話。

 

私が働くことにした地域の客層は、ガラが悪い。

 

 

大丈夫かな。

怖い。(か弱め)

 

 

 

そんな感じで、体験入店。

 

源氏名つけられたけど、とりあえずブログ上では真崎で書く。

 

 

「体験入店の時に、お酒のつくり方とかテーブルマナーとかいろいろ教えるね。」と言われていたのだけど

 

お店についたら

 

「じゃあ着替えて待機ね。」

「あ、はい。」

 

 

 

 

 

(数十分後)

 

 

 

 

シャッ(待機室のカーテン開ける音)

 

 

「真崎」

 

「はい」

 

「テーブルつくよ」

 

 

待て待て待て待て待て待て待て待て待て

 

 

 

 

待って。

 

え?

 

 

 

お酒のつくり方は?

 

お酒の頼み方は?

 

タバコの火つける時のマナーは?

 

さわられた時の対処は?

 

 

ちょっと知識とこころの準備できてませんけどー

 

 

そんなこころの叫びがボーイさんに届くことはなく、あれよあれよとお客さんが3人座っている席に案内され、「真崎です」とボーイさんに促され端っこの席にいそいそと座る。

 

 

隣に座る男性をチラリと見る。

 

えーっと、地上げ屋さん?

 

 

 

「ま、真崎です(ひきつり笑い)」

 

したら、中指立てられた。

いきなりのファック!

 

 

なんかもうこころなしかその人わたしに背中向けてる。

わたしに興味ない感じ半端ない。

 

 

でも、なんかよく見たらその人あんまり会話に入れてない。

 

よくよく見たら、すごい疲れた顔してる。

 

 

 

「お兄さん、眠いんですか?」

 

その人はようやくこちらを一瞥。

 

 

そして

 

「眠いよー何時から飲んでると思ってんのー」

 

 

喋ってくれた!

すげー嬉しい!
わが子が初めて「ママ」って言ってくれた時のお母さんってこんな心境なのかもしれない!

 

 

そこからお兄さんといろいろお話。

途中何度も何度も中指立てられたんだけど、なんとなく雰囲気から「これ別にわたしのこと嫌ってやってるんじゃないんや」と思える余裕が出てくる。

 

その中指ガッチリ掴んで「実はこれ愛情表現やろ」って言ったら

 

ニヤッて笑って

「よく分かったな」

 

 

お兄さん可愛い!


すげー嬉しい!
わが子が初めてきゃっきゃ笑ってくれた時のお母さんってこんな心境なのかもしれない!

 

 

 

 

 

 

調子、のった。

 

 

 

お兄さんが「なんか歌うぞ」って誘ってくれたから、デンモク持ってきてマイク渡した。

 

「なに歌いますー?」

 

「ラララ分かるか?」

「たぶん分かる!」

 

 

デンモクをいじり、予約。

 

 

 

 

 

 

〜♪

 

 

 

 

 

始まった曲に、お兄さん絶句。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、これ、ラララじゃなくて、シャナナ入れとるやんけ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

× シャナナ(MINMI

 

○ LALALA(加藤ミリヤ feat.若旦那)

 

 

 

 

 

 

 

てへぺろー(真っ青)

 

 

 

 

「LALALA分かるんか?」

 

「すんません、分かりません…」

 

 

 

あの時立てられた中指は

 

きっと、本来の意味の方だったと思う。

 

 

 

 

 

そうするうちにボーイさんから「真崎ちょっと」と呼ばれたのでそのままいそいそ立ち上がってノコノコついていく

 

 

 

 

 

「ダメだよそのまま立ってきたら。呼ばれた時はちゃんとグラス持ってお客さんに「ごちそうさまでした」って言ってグラス合わせてきて。はいやり直し。」

 

初耳ー。

 

 

そしてまた地上げ屋中指お兄さんの隣に戻ってきて目の前のグラスを持ってみたものの、まずその輪の中に会話挟めない。要されるコミュ力高すぎ。

 

そして、グラス合わせるて、なに?

 

 

 

勇気を出して、話しかけた。

 

「ごちそうさまでした」

 

 

奥にいたボスらしき方のグラスに私のグラスをカツンと当てたら、ちょっとふざけた感じでその方

 

「ん、お前にごちそうしてないぞ」

 

 

 

ですよねー。

 

 

でもあのおじさんがグラス合わせるまで絶対帰ってくるなみたいな目でずっとこっち見てくるんですよー。

 

お互い大変ですよねー。

 

 

そんなこころの声とともに、動揺したわたしはなぜか他のキャストと目の前にいたママのグラスにまでカツンカツンカツンカツンとすごい勢いでグラス当てて退席した。

見方によっては軽くテロ。

 


その時、なんだろ、口では言い表せないすごい空気感だったんだけれども、あとで親切なキャストさん教えてくれた。

 

 

そういうことだったのか。

お客さんだけでいいのか。

 

 

 

 

そんな形で私の第一陣が終わった。

 

どっと疲れた。

 

 

 

 

 

そこから無事本入店の流れを踏んで今働き始めてるわけなんですけども

 

 

まぁ、なかなか。

 

 

中指立てられたのはあの方いっかいぽっきりだったけど

席に行った瞬間

 

「ブスかい!」と言われたり。

 

「お前は胸だけか!」と言われたり。

 

なんやのこの人ら!

人って傷つくんやで!

 

 

面食らってたけど、中指お兄さんで気付いた。

 

この人ら、たぶんそういうとこからコミュニケーション入る人らなんやと思う。

 

内心はきっとわたしに構ってほしい寂しがりやさん達や。

そう思うことにした。

 

 

そうなると案外気持ちは楽になるもんで、ずっと愛想笑いにこにこする必要もないかと開き直り、腹立ったらハンカチでお客さんバシバシしばく。

 

そしたら「なに今ちょっとキュンときた」とか言ってる。

なんやねんただのドMか。

 

 

 

 

そんな感じの、出勤4日間。

 

なんだかんだで案外楽しくやれてます。