私が大切にしているライティングのこだわり 〜一般的な「ライティングスキル」じゃないので参考にはならないです〜
現在フリーライターとして活躍されている
上村菜穂さんという方がいて
1月くらいからその人のストーカーをしている。
1月に開催された恋愛系セミナーで彼女と出会い、「書く」という手段を使って生きてる人がいるんだという事実に猛烈にインスパイアされた私。
そのセミナーでの出会いがきっかけで
彼氏を得るどころか仕事を手放すことになる。
人生皮肉。でも楽しい。でも皮肉。
そんな彼女、私より2歳年下なんだけどもう女子大生時代から「女子大生ライター」として頭角を表していて、「書く(=ライティング)」をテーマに各地でお呼ばれして講演をしたりもしている。
ライターとしてもフリーランスとしても完全に先輩にあたるので、(気持ち腰低めで)(気持ちゴマすりめで)彼女からいろいろ教わらせてもらってる。シェアハウス住人を除けばここ最近で最も一緒に時間を過ごしている方だと思う。
で
ストーカーはストーカーらしく
一昨日、彼女の講演を聴きにいった。
(「ストーカー フリー素材」でダウンロードできます)
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講演テーマ
【ライティングにおけるブランディング秘話】
ということで
具体的なライティングにテクニックや、ブランディングのためのSNS使用法などについて詳しくお話を聞いてきて
すげー。
と思った。(語彙力貧しい)
なにがすげーって、なんだろ。
(考え中)
菜穂さんと私はわりと正反対な感じで。
彼女は正統派で品があり女性らしい。
好きなブロガーははあちゅうさん。
(29歳/作家/独身)
※はあちゅうブログが好きな理由は「品の良さ」ではなく「自分にしか書けない文章を書いているから」とのこと。
私は、なんだろう。
正統派で品があり女性らしいというブランディングをしようもんなら、男を中心とした知人達から決死のディフェンスで止められるだろう人格形成をしてきてしまった自負はある。
好きなブロガーは、加藤はいねさん。
(33歳/看護師/処女)
はいねさんしか書けない。(尊敬)
話が逸れた。
(あくまで私から見て)正統派な彼女は
(あくまで私から見て)文章も正統派。
ライティングスキルに関しても、ある程度は持ち前の才能や積み重ねがあるとして、加えて本を読んだり自分で勉強したりと実力向上に余年がない。
その結果が、講演内容。
自分が培ってきたライティングスキルを言語化し、聴衆がそれを聞いて自分で実践できるところまで落とし込んでいた。
「いろんな人からライティングに関するアドバイスを求められて、最初は「感覚」「量をこなす」みたいな事しか出てこなかったけど、それじゃ求めてくれる人に申し訳ないと思いました。
だから、ライティングに関する本を読んで、自分自身が無意識の間に使っていたライティングスキルを言語化して、30日間毎日その内容をブログに書いていたら、周りからも「ライター」として認識されるようになりました*」
みたいな事を言っていた。
すごいなあ。
もちろん彼女の文章には彼女の独自性がある。
その前提のもと、ライティングが苦手な人や初心者の人でも使えるような「型」を提供してくれている。
正統派だから、その「型」がちゃんとしてる。
守破離の守。
まずはそれをマネして書ける。
本題。
ありがたいことに、私も稀に聞かれる。
「ああいう文章ってどうやって書けばいいの?」
思った。
『いろんな人からライティングに関するアドバイスを求められて、最初は「感覚」「量をこなす」みたいな事しか出てこなかったけど、それじゃ求めてくれる人に申し訳ないと思いました。』
嘘。思ってない。微塵も。
でも、考えた。
私は、どうやって文章を書いているんだろう。
菜穂ちゃんの言葉を借りるなら「感覚」で書いているというのが率直なところ。なにを伝えるための文章かという逆算思考もなく、ふと「あ、これ書きたい」と思ったものを降りてくるままにカタカタカタカタタンッ(Enter)って打ってる
のか?
疑った。
いや、たぶん、私には私の「無意識のこだわり」というものがきっとあるのだろう。
だからある種の「色」みたいなものが出ているんだろう思う。真崎色。(ピンク希望)
頑張って、言語化してみた。
文章を書く上で、私が大切にしていること。
ライティングスキルではなく
あくまでも「真崎のこだわり」という視点なのでその点よろしくお願い致します。
「初心者でも使えるライティングスキルを書くぞ☆」みたいな意気込みは皆無なので、分かりにくかったら分かりにくかったでそれはそれです。
以下、箇条書きです。
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「(しいて言うなら)真崎が大切にしていること」
1. 自分の体験を必ず入れる
2. 改行
3. 自分が愛せる文章を書く
え、3つ?(自分でも動揺)
1. 自分の体験を必ず入れる
これだけ唯一菜穂ちゃんがお話していた「ライティングスキル」のうちの1つと一致していて「私天才やわ」って思ってた。
専門性のある知識や情報を提供するブログは私の守備範囲外なので今回は例外にするとして
世の中にはびこる「思想」とか「価値観的」なところって、その人その人の言葉が違うだけで結局のところ似たようなこと言ってんじゃないかと思ってて。
例えば「大切なこと」だったら、「人との繋がりは大切です」とか、「まずは自分を大切にしましょう」とか、「コミュニケーションにおいて大切なのは"聴く"ことです」とか、「大切な人にはきちんと感謝の言葉を伝えましょう」とか。
耳タコ。
わりと飽きてる。
それが大切じゃないとかじゃなくて、もし私がそれを書くならその言葉だけを書くことは絶対しない。
なんというか、誰でも書ける。おもんない。
私が1社目をクビになって大荒れしている時に、家に保護してくれて飲みに連れてってくれたお母さん的ポジションの人の存在が私のこころの支えになった。
人との繋がりが救ってくれた。
私にとって、繋がりってほんと大切。
2社目を辞める時、本気で悩んだ。
「例え辛いことでも、「子どものために」って思って本気で使命感じてやってるんやったらいけるはずちゃうのん。なんで私はこんなに自分を責めて毎日泣いてるん。」
まずは自分からやと、この時悟った。
前々から心理学系の研修で知ってた知識やけど
「まずは自分を大切にしましょう」が、どれだけ大切なのかはたぶんこの時初めて知った。
あとの2つはいいや。(めんどくさい)
これは私の持論に過ぎず、また感覚的だけど
文章を読む人は「言葉そのもの」に惹かれるのではなく、その言葉の背景にある「その人物のストーリー」と、更にその背景にある「その人物そのもの」に惹かれているのだと思う。
もちろん言葉自体もすごく大切だから言い回しは相当考えるけど、そこに多少不具合生じてたって、その文章ににじみ出る「人間性」や「その人らしさ」に惹かれて読まれている文章は多い。
「人間性」や「その人らしさ」は
その人が獲得してきた「出会い」や「経験」によって形成される。
ならば、それを書かない手はない。
2. 改行
行間が好きすぎる件について記事を書いた。
どうしよう。
現時点で3104字なんだけど、たぶん行間や改行について語りだしたらこのまま2万字まで止まらない。わりと本気で。
私にとっては本当にそれぐらい大切。
改行を肴に黒霧島5本は空けられる。
だめだ。
こんな「いち記事のいちコンテンツ」的なノリで改行について語れない。それ単独じゃないと書けない。
今度にとっとこう。(無念)
3. 自分が愛せる文章を書く
最も抽象的だけど
私にとっては最も大切な考え方。
菜穂ちゃんに「自分の文章の一番のファンは自分ですよね」と唐突に話されたことがあったのだけど、率直に「確かにな」と思った。
私は自分の書く文章がわりと好きで。
私のブログ記事を誰より読んでいるのは、紛れもなく私である自信があると恥ずかしげもなく言える。(「いや私の方が」という人がいたらそれはそれでとても嬉しいので後で個別に連絡下さい)
じゃあなんで改めて「3」の項目としてこれを載せたのかというと
「自分が愛せない文章」
を書いた時の感覚を覚えているからだと思う。
それは自分のブログ(以前つくっていたもの)や
それ以外で発信していた記事諸々が該当する。
率直に言えば
「他人の目を気にして」
「他人が喜びそうな」
「あるいは他人から無難な評価を得そうな」
「他人に迎合した」
そんな文章を書いた時
私はその記事をアップしたのち2度と読み返せない。
(「他人が喜びそうな」というのを一応説明しておくと、前提として「(自分は違う意見や考えを持っているけど他の人はこう思ってるだろなってことで)他人が喜びそう」という感じ)
書くことが好き、言葉を紡ぐことが大好きな分、みずみず自分の納得いかない文章を書くという行為は著しく私の自己概念を下げることを知った。
私には社会不適合系シンガーソングライターの友達がいるのだけど、まったく同じようなことを彼女は「歌をつくる」という中で感じていたということを聞いた。
なんか、そういうことだと思う。
それぞれの人達の中にどのような想いがあるのか私には知る由もないけれど
でも、なにかしら「自分のソレ」があるんだと思う。
別に誰かに頼まれたわけでもお金をもらってるわけでもない、自分が好きに表現できるフィールドを(例えばブログのような形で)つくってしまったなら
そこには、自分の愛せる文章を全力で紡ぎたい。
その文章を愛せるか愛せないかは
その人自身の感覚のみが教えてくれることだと思う。
だから純粋な感性は鈍らせずに磨き続けたい。
言葉はわりとくさいけど
わりと本気でこんなことを思って書いています。
真面目やわ私。