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真崎ですよ

ライターの真崎です。2016年6月より池袋→沖縄に移住しました。

キャバクラに来るお客さんが求めるものは? ~選択理論心理学をそれっぽく使って男性の欲求を考える~

キャバクラ

 

 

 

 

 

朝にお水の仕事をしている。

今日で2週間と少し。

 

ブログにも公然と書いているくらいなので、周囲の方々にもそれは包み隠さず話している。

 

 

 反応は2種類。

 

1位:「え、真崎が?」

 

2位:「え、朝にお水?」

 

 

ある友人に「真崎そういう性的なやつアウトじゃないの?」と聞かれたんだけど「真崎そういう性的なやつアウト」の意味するところを逆に聞きたい。

 

 

2位「え、朝にお水?」は、よく言われる。

 

昼と夜に働きたくない私は大学時代に「朝 高給 バイト」で検索した時があった。その時に見つけたのが「朝キャバ・昼キャバ」という店の存在。

 

難波のお店に面接に行き、落ちた。

 

 

「え、朝にお水?」の次は

 

「え、どんな人が来るの?」が鉄板。

 

 

今まで来店された方を上げると

 

・大学生

フリーター

・朝まで働いていた人

・朝まで飲んでた人

・同業者(時々キャバ嬢も一緒)

・出勤前のサラリーマン

・肉体労働従事者

・素性の知れない中高年(50~70代くらい)

・泥棒(自称)

 

 

今日も朝から出勤してきたのだけど、給料日前(今日の人が多いけど朝早いからまだ振込みされてない)でお金がない人たちが多いらしく、2組が来店して1時間ほど接客した後はずっと待機だった。

 

 

その時に支配人と雑談。

そこで給料日云々の事情を聞いた。

 

と同時に

 

「給料日でお金が入ってから10日間が一番この業界が盛んになる。入ったらすぐに使ってまた給料日前には遊びに行くお金もなくなっている。」

 

という話。

キャストの皆さん「呆れたー」のひと言。

 

 

 

でも、確かに思う。

 

例えば前日の夜からずっと飲んでいる人たちが来たら、大概もうだいぶ酒くさいし、目も開いているか開いていないのか分からないくらい眠そう。実際糸が切れたように途中で寝出す人もいる。中には、来たそばから「眠い。帰りてえ。」と言ってる人も。

 

 

だったら、帰ったらいいのに。

 

キャストの待機室ではいつもそんな言葉が出てくるのだけど、それでもやっぱりまた「眠い帰りてえ」と言いながらお客さんが来ることを私たちは知ってる。

 

 

カラオケだったらカラオケ店の方が安い。

料理も居酒屋の方が安くて旨い。

それはお酒しかり。

 

 お水のお店に来たからには

軽くでも異性との関わりや癒しを求めているのか。

 

今まで特に気にしたこともなかったし

理由をこじつけようと思えばいろいろあるけど

 

いろんな男性の席についている中で

自分の中でこの問いが止まらなくなってしまった。

 

 

 

「なぜ男はキャバクラに来るのか」

 

 

 

 

 

************

 

 

「選択理論心理学」

という心理学がある。

 

 

それとなく説明する。

 

 

「人は外側からの刺激に反応して行動するのではなく、内側からの動機づけによって自らの行動を「選択」している」的な考え方。たぶん。

 

 

例えば

 

「電話の呼び出し音が鳴ったら、出る」

 

これは「呼び出し音(という外的刺激)に反応した結果の行動」ではなく「呼び出し音が鳴ってから、自分の中で「出る」という選択をして取っている」ということらしい。「出ない」という選択をすることもできるわけなので。

 

じゃあこの「内側からの動機づけ」(今回であれば「電話を取る」という選択をした動機)がなにによって成されるのか

 

というと

ここに「基本的欲求」という概念が出てくる。

 

 

人はみなそれぞれの「欲求」を持っているが、選択理論の考え方ではこれを「5つの欲求」に分類している。※マズローの5大欲求とは別物。

 

その5つの欲求が以下。

 

 

1. 生存の欲求

生物が生存するために必要なこと。

安全を確保すること。

 

ex. (健康のための)運動、食事、

   (安定のための)貯蓄

 

 

2. 愛・所属の欲求

愛し愛されたいという欲求。

あるいは他者と仲良くしたい、関わりたい、なにかに所属していたいというもの。

 

ex. 友達、彼氏、彼女をつくる

   会社、サークル等に所属する

   愛を感じられる性交渉

 

 

3. 力の欲求

権力によって序列を示す。(競争)

なにかを達成する。(達成)

他者に貢献する。(貢献)

他者に自分を理解し認めてもらいたい。(承認)

 

ex. 地位や学歴を得る

   会社での数値目標を達成する

   ボランティア活動に参加する

   

 

4. 自由の欲求

自分を表現する自由。

自分で決定して選択する。

(束縛・時間的拘束などの不自由感を嫌う)

 

ex. 自分のやりたいことをやる

   自分で決めたことを実行する

 

 

5.  楽しみの欲求

楽しいと感じることをする。

知的好奇心を満たす。(学習もここ)

 

ex. 遊ぶ

   趣味を持ち行う

   興味のあることを勉強する

 

 

みたいな感じ。

間違いがあったら詳しい人ご指摘下さい。

 

 

すべての人がこの5つの欲求すべてを持っているが、その欲求レベルの高さは人によって違う。

 

8時間寝なきゃ無理って人もいれば

3時間でバリバリ働ける人もいるし

 

人から指示された方が動きやすい人もいれば

自分で決めて実行したい人もいる。

 

 

これが満たされていなければ、人は「欲求不満」に陥り、その欲求を満たすための行動を選択しようとする。

 

よく「かまってちゃん」とか「認めてちゃん」みたいな揶揄をされている人がいるが、普段の生活の中で「承認欲求」が満たされていないからそれを満たすための行動をしようとしているのだと思う、個人的に。

 

 

 

この心理学は、大学時代に習った。

 

中学生への学習支援に関わる際、生徒との良好なコミュニケーションを取るための1つの手段として「相手がどのような欲求を持っているのか」ということを基本的欲求ベースで考えてみて、授業や声かけの仕方、宿題の出し方まで考えてみるといいよーと当時の内定先の社長からアドバイスをもらっていた。

 

 

 

 

「相手がどのような欲求を持っているのか」

 

 

 

 

「キャバクラにくる男性が、どのような欲求を持っているのか」

 

 

考えてみた。

 

※前提は「人によって違う」であり、「キャバクラのお客さんはこんな人たちだ」と言及したいのではなく、あくまでたった数日在籍しただけの私の所感です。

 

※ちなみに、地域によって来るお客さんの層はまったく異なるらしいので付け加えておくと、私の地域ではすっごいお金もってる「上位層」的な人はあまり来ず、手頃なお金で楽しめるだけ楽しもうというノリの人が多い感じがしています。ガラと口は悪い人が多め。

 

 

 

 

私の感覚だけど、キャバクラに来るお客さんはなんとなく「満たされていない」人が多い。欲求不満。

 

 

じゃあ、なんの欲求が満たされていないのか。

 

 

 

キャバクラと言えば女性が男性をもてなす場。

女性も来るけど大概はざっくり言えばそうだと思う。

 

だから、安直な私は

 

「男女=愛の欲求」

 

だと思っていた。

 

 

異性と関わりたい

異性とふれ合いたい

異性に癒されたい

なんというか、「愛を感じたい」的な

 

実際、なんか本当に純粋な気持ちで「このキャストに会いたい」という目的で来ているお客さんもいて、その2人が話している姿を見ると個人的にはなんだか微笑ましい気持ちになる。(何様)

 

 

だけど、これは、私の考えから外れた。

もちろんそれがまったくないわけではなくて、でもそこまでそんなこともなかったという感じ。

 

「愛」をもらいに来ているわけではない。

そんな感じ。

 

 

生存の欲求満たしたいならさっさと帰って寝ろと思う。

だからこれも違う。

 

楽しみの欲求は、目的としてあると思う。

楽しい時間を過ごしに来ていると感じる人は多い。

 

 

 

 

 

 

 

「自分には今これだけの資産がある」

「今働かなくてもお金は腐るほどある」

「周りの友人は官僚や弁護士や医者ばかり」

「その恩恵にあやかって各地でVIP待遇」

「私の専門はこれだけど、この分野もできる」

「頼まれればなんでも先生のように教えられる」

 

 

このような話をひたすらしている方がいた。

(内容には多少編集を加えている)

 

 

私は話す隙がまったくなくほとんど相槌を打っているのみ。

 

その方は私の膝の上に手を置きながらその一方的なトークを止めどなく話し続け、1時間のタイムリミットが来たら「もう時間かー早いなー」と言って、60分延長コースを2回繰り返した。

 

私ともうひとりが交代でその人についたのだけど、その子の反応もいっしょ。席を立って待合室に戻ってきた彼女は少しげっそりとしていた。

 

 

 

 

「こんな仕事辞めて俺が養ってやるよ。月50万でどう?悪い話じゃなくない?」

 

 

こんな話をしてくる人がいた。

 

恋愛経験くどかれ経験少なめな私と言えど、さすがに酔っ払いの戯言を本気にしたりまかり間違ってもときめいたりはしない。

 

その話を聞いてなんとなく返事替わりにわりと強めのビンタをしたら「ちょ、今のもういっかい」ときて男性客たちのマゾ率の高さに軽く慄いている。

 

 

その人は、お金と遊びの武勇伝を、連れの人たちに引き立ててもらいながら雄弁に語っていた。

 

どこのお店でどれだけ金つかってきた。

前はぼったくられて70万とられた。

まあキャッシュで払ったけど。

っていう、まあそんな感じの話だったけど。

 

 

お客さんが帰ったあと、その席についていたキャストの女の子たちが口を揃えて言っていた。 

 

 

 

あれ、全部ウソだね。

 

 

 

最近、女性の感性の鋭さに驚嘆することが多い。

 

 

 

今日はお客さんが少なく暇で

待合室でずっとキャストの子たちと話していたのだけど

 

その出来事とその言葉が頭から離れなくて

フロアという「舞台」にいる間はお客さんの男性を笑顔で立てて、待合室という「楽屋」に戻るとキャストとお客さんの「精神的上下関係」的なものがよく見えて(ようは冷静にお客さんを「下」に見ているという感じがした)

 

そこから思考が止まらなくて

途中から話に入らずずっと考え込んでいた。

 

 

 

ひたすら自慢するお客さん。

 

ひたすらお金と武勇伝を誇示するお客さん。

 

 

例に挙げたのは2人だけど、この2週間と少しの間にわりとよく出会ってきた気がしている。

 

 

 

 

『力の欲求』

 

「自分はこれだけすごいんだ(そんな自分を見てくれ、褒めてくれ、認めてくれ)」

 

 

そんな「承認欲求不満」の叫びが聞こえる。

個人的に。

 

その人の普段の生活も振る舞いもまったく見えないけども、日常で「劣等感」と「さびしさ」を感じていることが多いんじゃないかと感じる。

 

総じてそんな「承認欲求」を満たすために、料理やカラオケだけなら絶対他に行った方がいいだろうというところを、少し高めのお金を払ってでも、異性が隣にいて自分の話に耳を傾けてくれて「すごいね」って言ってくれる場所を求めてくるのかと思った。

 

 

お金と武勇伝の話をしたお客さんの話が本当にウソなのかは知る由もないけど(たぶんウソだと思うけど)

 

半分酔っ払いで半分どこかシラフで冷静に向けたその方が店を出た後どんな顔をして帰っていったんだろうと、なんとなく思いを馳せる。

 

 

 

結局、人は人の鏡で。

 

そんなお客さんが多くついたり、そういう人のエネルギーに敏感になるのは、自分自身が「力の欲求」満たされてないんかなとも思ったり。

 

 

いずれにせよ、精神的にちょっと疲れる。

 

 

この仕事をしているといろんな「ネタ」ができて面白いのだけど、やっぱりあんまり長く続けたくない。なるはやでナシの生活したい。

 

 

そうや。

 

危なかった。

 

私ここでやっていくんちゃうんやった。

 

 

 

話は変わり、ライターとして本気で頑張っていくので

ぜひともお仕事のお話下さい。(本題)