真崎です

沖縄にいます

出演依頼をいただき初めてテレビに出ましたが多分アゴしか映ってないです

 
 
 
平日ゴールデンタイムの特番への出演依頼が来て浮かれてのこのこスタジオ行ってカツ丼食べて座って笑って黙って帰ってきた話です。
 
 
 
 
最初に出演依頼の連絡が来たときは「人間の自己顕示欲を利用した新手のオレオレ詐欺的な?」とか思うよねやっぱり。
 
 
でも電話とメールでどうやら本当の話だと分かった後はまあ軽く浮かれた。
 
メディアとしてのテレビの衰退感は凄まじいけど、それでもやっぱり「テレビに出たい!」なんてのは多くの人が1度は抱く夢みたいなもんじゃないでしょうかと。
 
 
で、その後いっかい個人的な取材受けたんだけど、他にもたくさんの人に声がかかってて「どの子を出すと面白いか」的な選定を制作サイドがそっからやるらしく。
 
推定倍率5倍とウワサのその選定作業でなんか無事えらんでもらった私はまあ重ねて浮かれたわけでして。
 
さらにその出演者の中のさらに数人「この人にこのエピソード話してもらったら面白いんじゃない?」的な人をこれまた制作サイドが選定するらしく。
 
その数人にこれまた真崎が選ばれたってことでもう私持ってるーってね、なったわ正直。
 
 
「私の顔を広めるチャンスー( ・ㅂ・)」て
「ライターの仕事が増えるかもしれないチャンスー( ・ㅂ・)( ・ㅂ・)( ・ㅂ・)」て
 
 
思ってた。
そうなったらどうしよーキャーって。
 
これをなんと言うか?
知ってる。皮算用
 
 
 
 
 
 
で、まあ本番よ。
 
 
 
客席には私含め100人近い各種皆さまが座っていて芸能人とあーだこーだと討論する感じなのだけど、遠慮なく喋ってくださいねーと言われていた皆さんがまあ喋る喋るわで全く立ち入る隙を見つけられずおしとやかな真崎。
 
 
 
気分は、そう、たとえて言うなら「初めてのダブルダッチ」みたいな。
 
 
ヒュンヒュンと高速回転するロープ。まったく入るタイミングが分からず立ちすくむ私を尻目にまあ皆さん次から次へと飛び込んじゃうんだからハイパフォーマー。なんなら弾かれても次また次と再トライする強者も。
 
 
 
でも、いいの。
 
私には「さあ今よ入って」とわざわざロープを止めてくれる時が来るのだから。
 
 
 
 
で、その瞬間がやってきた。
 
 
台本通りにいけばこの人が話し終わった後に「続いてはこの人」というアナウンスで私の顔が大スクリーンにドーンと映し出されて真崎のターン。これでもかというぐらい真崎のターン。
 
 
どんな顔して映ろうかな。
ちょっと不安気なくらいがいいかな。
そんな感じが1番ウケ良さそうだな。
これで出だしの顔は決まったな。
さあ顔面筋の準備はばっちりよ。
 
 
 
「続いてはこの人です」
 
 
ドーン
 
と映った私の姿は、あれ、なんだかいつもより髪色明めで直毛で目が大きくて鼻が高くてデコルテラインが美しい。
これが、テレビのちから?
 
 
んなわけあるかーい。
 
 
あれこれ私じゃないと気付くのに1秒。
これ私の次の人だわと気付くのに2秒。
あ、これ飛ばされたと気付くのに3秒。
結論ひとは4秒あれば絶望できる。
 
 
カットされましたよっと。
面白コンテンツ候補の最下位に位置してたのねっと。
 
 
もう一向に来ない私のターン。
皆さんの話を微笑みながら黙ってにこにこ聞いている。今なら菩薩になれると思った。
 
 
 
でもそんな私がたった1度だけカメラと芸能人と会場の皆さんの注目されたの。巨大スクリーンにアップで映ったの。
 
 
話の流れで芸能人のひとりがこんな質問。
 
「え?え?うそ、ちょっとこの会場の中で童貞と処女おるん?手挙げてもらっていい?」
 
 
照れながら手を挙げる真崎が、映ったー。
 
 
26歳7日目にしてすでに公衆の面前で2度目のバージンカミングアウト。しかもなんと今度は地上波初登場でなにこれ全然めでたくない。
 
しかもスタッフさん優しいというかなんというか「大丈夫!ここは絶対カットだから!」らしくてなんかもうどっちに転んだって複雑。
 
 
 
そんな感じで結局私がスクリーンに登場したのは、会場全体を引きショットで映した時のone of 豆みたいな小さい姿と、前に座っていたダブルダッチの達人が話している時に若干映り込んでいたアゴくらい。ケツアゴじゃなくて心から良かったなんて生まれて初めて思いました。
 
 
 
 
そんな初陣。
 
 
最後はカツ丼があたったのか腹痛のためあまり記憶がありませんでした。
 
 
 
お腹を押さえてスタジオを去る私の横には別番組の収録なのか「控え室 黒柳徹子様」の文字。
 
 
いつか「真崎さんに出てほしいんです!!」というオファーが来て徹子の部屋に出演するような女になりたいです。
 
 
 
真崎