1年前に書いた記事。
要約すれば「人と情報とビルと比較と悔しさと無力さとチャンスと出会いと成長と謎の期待が混在した大都会東京で日々消耗しているけどそれでも今はここがいい」という内容。
このテーマとタイトル、「まだ東京で消耗してるの?」でおなじみの高知在住プロブロガー・イケダハヤトさんを意識したことは言うまでもない。
東京で絶賛消耗中だったとはいえ当時はイケハヤさんに対して「消耗している都会人乙wwみたいにまとめてカンタンに愚弄すんじゃないわよ!」みたいな気持ちがあったので内なる反骨心モリモリで書いた。若気の至り。
この記事はたぶんご本人の眼中に1ミリたりとも入らなかっただろうけど、一部ネット民の「YESよく言った!」的な肯定的拡散が重なり小さくガッツポーズ。その半年後には東京で消耗し切って沖縄移住決めてるから私は物言わぬ貝になりたい。
一時期はイケハヤさんの「まだ〇〇してるの?」テイストな記事が苦手だったし、イケハヤさん界隈にいて諸々煽ってくる「会社に縛られず好きなことで生きていく」人達はみんな来世で人畜無害なトイプードルになればいいと思っていた。
でもその後も引き続き目に入るイケハヤさんの発信を見ているうちに、1周回って「この人はすごいな」と思うように。炎上してもド叩きされてもスタンス変わらず飄々と発信できる強靭なメンタル。ネガコメ1個で胃痛がする私とは諸々の構造が違う。
都会と地方、会社員とフリーランス。
双方にメリットデメリット向き不向きがあるなど言うまでもなく、私とてこの手のテーマで記事を書くときは非常に慎重で「とはいえ人それぞれで」と最後にマイルドな炎上保険をかけることも忘れない。
「田舎生活のココとココとココが最高だから都会で消耗してないでみんな早くおいでよ」って片方に振り切ってるイケハヤさんは個人的にすごい。賛否両論あれど私は振り切った極論が嫌いではないし、固定ファンを獲得されるのも分かる。
沖縄ついたぜよ。15年ぶりくらい! pic.twitter.com/MefQoPlEVy
— イケダハヤト (@IHayato) 2016年10月11日
ところで、イケハヤさん沖縄来るってよ。
やっほーい。
事前に沖縄のメディア関係者からイケハヤさん上陸話を聞いていたので「会いたい会いたい会いたーい」と喚き散らし、今帰仁村で開催された酒盛りと沖縄ブロガーミートアップというイベントでご一緒しました。アタイ、くっそミーハーなんだ。
初めてお会いするイケハヤさん。
まずウルトラ低音超美声。
その甘いお声で「まだ東京で消耗してるの?」って耳元で囁かれようもんなら「もうしません////」つって高知移住する人出てきそうなレベル。
イメージよりめちゃくちゃ気さくで1対1でもたくさんお話してくださった。お話する感じはブログのキャラクターそのままだったけど対面だとやっぱりちょっと印象が変わる。「実際話すとめっちゃ良い人なんだろなー」と思っていたけど、実際話すとめっちゃ良い人だった。
隠し切れない下心のお話をしましょうね。
但し性的なものではない。
真崎さんのエッセイめっちゃおもろいな〜!移住を美談にしない、移住のしんどさも寂しさもグロい感情も家を探すまでの道のりも全部赤裸々に書いてる。そうそう、そして、東京の良さってすぐ人に会えることよね(笑)と。沖縄行ってみてー! https://t.co/Z1c96gddDr
— 小野美由紀 (@MiUKi_None) 2016年9月28日
「好きな書き手は?」と聞かれたら「エッセイストの小野美由紀さん!」と即答するくらい一方的に敬愛しているエッセイストの小野美由紀さん。
私が細々と書かせてもらった沖縄移住エッセイを読んでくださり投稿してくださった上記ツイート。見た瞬間驚きと歓喜のためパンケーキのお店で叫んで身体がカタカタ震えた。
影響力ある小野さんの拡散により、この日記事のクリック率がググッと伸びてたくさんの人にエッセイを読んでいただけた。NEWSPICKSでもピックしてもらえた。
さらに、思いがけないリツイートが続く。
イケハヤ砲。
敬称略すみません。
ついに私の文章がイケハヤさんの眼中めがけて飛び立った。小野美由紀さんハレルヤ!
なぜここで小野美由紀さんの話を出したかというと
イケダハヤトさんのnote有料マガジンで、小野美由紀さんが連載コラムを書かれているんですね。
SNSや記事の発信を拝見する限り、小野さんはお仕事で文章を書くことについていろんな葛藤、「自分が書きたいものではなく、自分に求められるものを書く」ことへの苦しさを抱えていらっしゃるように見えた。左記は私の言葉なので的外れかもしれないけれど。
その小野さんが、イケハヤさんマガジンではたぶん書きたいことを伸び伸びと書かれている(と私が勝手に感じている)。
私も自分の仕事についてはよく考える。
よく考えた結果「真崎さんの文章が大好きなので毎月50万渡すかわりに真崎さんが書きたい文章を無理しない範囲でたくさん書いてください楽しみにしていますフォフォフォ」みたいな謎の富豪の出現がベストという結論に至っている。条件に当てはまる謎の富豪がいたらご連絡ください。
もう少し現実的な話をすると、このブログに上げるようなショートエッセイを書く仕事を増やしたい。自分の中にある経験と感情を切り出して言語化するひとり語り文章を書くのがやっぱり一番好きだ。
実際に沖縄最大のブログメディア「てぃーだニュース」では「真崎さんの好きなことを書いてください」とお仕事依頼をいただき、毎週好きなことを書かせてもらっている。こういうお仕事をさせてもらえる機会を増やしていきたい。
下心。
イケハヤさんのマガジンで、記事を書かせていただきたい。お仕事のような形で寄稿させていただきたい。
そのために、小野美由紀さんのように「この人に書いてほしい」と思ってもらえるような書き手になりたい。現時点で自分がイケハヤさんにとってのソレな可能性はほぼゼロだけど、0.02mmでも可能性があるなら自分を売り込みたい。
そんな気持ちをこっそりひっそりがっつり抱きながら、沖縄ブロガーミートアップに参加してきました。
では本編です。(前フリで2776字)
イベント写真をさっそくショウさん@OKI_NOTEがアップして下さり、私がイケハヤ@IHayato さんに質問する姿と答えるイケハヤさんの写真を合体させたところ、最強ラッパーに挑むもオーラとパフォーマンスに圧倒されて笑うしかない新人ラッパー感出た。#沖縄ブロガーミートアップ pic.twitter.com/vPaXtfm3cd
— 真崎 @高知よさこい移住中 (@masaki_desuyo_) 2016年10月17日
結果はラップバトルの通りだったけど、簡単にイベントと下心の結果報告をば。
と言いつつ、文字数(と気力)の都合上コンテンツ紹介と感想は省略させてもらっています。主催者の皆さますみませんすみません。
イケハヤさんの講演内容はこちらの記事にプレゼンスライドが掲載されているので良ければ。
主催者ヒガシーサーさん「沖縄ブロガー70人以上集結!ミートアップvol2ご参加ありがとうございました!」に、イベントの大まかな流れと参加者のイベントレポ記事すべて(おそらく随時更新)が上がっているので興味のある方はぜひ。
エモい感想とともにイケハヤさんのプレゼン内容がきれいにまとまったイベントレポはこちら。「沖縄ブロガーミートアップvol2に参加して考えたこと①」(日高春奈さん)。
あと個人的に「エイリアン2の宇宙シーンで乗組員が迷彩服を着てるのすげー無意味だし絶対おかしい」とおっしゃっていた方の話に「確かに!!」と超絶頷いたので、その方のブログも勝手に載せますね。「沖縄ブロガーミートアップに参加したけどエイリアン2の話しかしてなかった」(タコの卵さん)
時は流れて懇親会。
イケハヤさんとは最後の最後でギリギリがっつりお話できた。めちゃくちゃいっぱいお話してくれた。ありがたきー。
「小野美由紀さん、イケハヤさんの有料マガジンで書かれていますよね。わたし小野美由紀さんがめちゃくちゃ好きなんです」みたいな話を挟み込む。
イケハヤさんは小野さん大絶賛で、「僕が読みたいから執筆を依頼しているんです」とおっしゃっていた。「私もそんな風に言ってもらえるような書き手になりたいです!」と無駄に熱く伝えたらイケハヤさん無言でニッコリ。ですよねー。
粘る。
「憧れの小野美由紀さんが、この前1度だけ私の記事を拡散してくださってめっちゃ嬉しかったんです!!そのあと、その記事をイケハヤさんもリツイートしてくださってすごく光栄でした!!」
【エッセイを書きました】
— 真崎 (@masaki_desuyo_) 2016年7月11日
沖縄移住の背景にある「金と不安の奴隷となって仕事に追われる自分」の姿を文章に映しました。
沖縄移住 × 働く女のモラトリアム vol.1 仕事で死にたくなってから沖縄移住するまで① https://t.co/tRYd5Iu3Pb
「あー!!分かった!!あの記事の人か!!!!」
ギリギリで合致。
文章を読んでもらっているなら0.02mmの可能性も出てくるかもしれない。私の期待と小鼻も膨らむ。
「せっかくあんな文章を書けるのだから、もっと発信を増やしてください。たぶん自分の文章の発信量が少なすぎるんです。良い文を書けても人の目に入る機会や量が少ないと、よほど1発のインパクトが大きくない限りは印象に残らない。まずはそこからですね!」
一言一句覚えているわけではないけど、こんな感じの言葉をかけてくださった。そしてそのあとご家族の待つお宿へ帰られました。
まずは、そこからー。
確かに、忙しぶって全然ブログ書いてなかった。
「イケハヤさんマガジンで書かせてもらえないですか?」の言葉も結局飲み込んでしまったし、当然小野さんのように「僕が読みたいのでぜひ書いてください!!」なんてなるはずもなく。
隠し切れずも出し切れなかった下心は、中途半端な敗北感と悔しさで浮遊霊となってしばらく私に憑り付きそう。自分の文章書く機会や仕事を増やしたいって言いつつ自分の文章書いてないなんてダサいね。
書くどー。
イケハヤさんだけじゃなく、もっと高頻度で、もっと多くの人の目に留まるように、もっともっと自分の文章を、書くどー。
そんな決意を固めた、第2回沖縄ブロガーミーティングでした。
イケハヤさん、また冬にも沖縄に来られる模様。書き手として2~5皮むけた状態でまたお会いできるといいな。
後日談:
イケハヤさんがブログに書いてくれました。
ありがとうございます。どうも逸材です。
真崎
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