今日は待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ったDEATH NOTE続編の公開日!イエス!もちろん当日に観るのがファンの意地!
— 真崎🌴沖縄 (@masaki_desuyo_) 2016年10月29日
デスノートが好きだ。
11年前。私はまだ高校生。お兄ちゃんがある日全巻借りてきたデスノートにのめり込んだ。
ドカーン!バリーン!な少年漫画かドキドキ♡きゅんきゅん♡な少女漫画しか読んでこなかった当時の私にとって、漫画『デスノート』は圧倒的文字数と難解さを誇る異色コミックだった。
月とLが何を言ってるのか一発でさっぱり理解できず何度もページを戻りながら1冊1時間以上をかけて読み込んだ。派手なアクションはなくとも、天才たちの知能合戦は私をハラハラドキドキさせてくれた。
もちろん映画だって観た。
前後編、L change the worldもそれぞれ2回ずつ観た。
ありがとう金子修介。(監督)
原作とはまったく違ったラストの展開に「あああそうくるのね!なるほどね!うわまじかなるほどねそうくるのね!!」と大興奮、ファン(私)の知識を裏切り期待を裏切らない展開に魅せられた。
そんな、大好きなデスノート。
その続編が、10月29日に公開。
観るしか、なーい。
ここ3ヶ月間で観た映画を好きな順に並べると「怒り>>>>>> (超えられない壁)>>>>君の名は。>>>シン・ゴジラ>>>>>>>> (言葉にできない葛藤) >>>>>>>>DEATH NOTE」になりそう。今晩そんな記事を書こう。
— 真崎🌴沖縄 (@masaki_desuyo_) 2016年10月29日
そんな記事を書きましょうね。
下手にレビューなんか書いたら、ヒマな有識層に「このレビュワーは何も分かってない」とコメント付き引用リツイートされそうで怖い!みたいな被害妄想が邪魔してこういう記事は避けてきたわけです。
じゃあなぜ執筆に踏み切るのか。
デスノートを観た直後からショックのあまり私の心が悲鳴をあげているんだ。
レビューというか悲鳴。そうこれは悲鳴です。言葉を尽くして感想書くけど言ってることは「うわああああああああああああああああああああああああ」です。
ネタバレありますがよければ何卒。
『デスノート Light up the NEW world』につきまして
満足度:★☆☆☆☆
知能度:★☆☆☆☆
今回は「デスノート争奪戦」です。
死神大王(誰)の指令で地上に6冊のデスノートがばら巻かれ、警察、キラの後継者、Lの後継者たちで命を懸けたデスノート争奪戦が行われるよー!的なハラハラあらすじなんだけど、もうごめんレビュー本筋から外れることをいきなり言わせてほしいんだけどまずLがあんなに下品な後継者を残すわけがないだろって1億総ツッコミするとこだろアレ。
明日から公開される映画『デスノート Light up the NEW world』の中で、重要な登場人物 池松壮亮演じる、Lの後継者・竜崎の愛車としてDiavelが登場!https://t.co/Altxkr4uWd #デスノートLNW pic.twitter.com/xYE4zNYUTF
— ドゥカティジャパン株式会社 (@ducati_japan) 2016年10月28日
(どうも、新生Lです)
言葉は汚く直情的ですぐ警察を挑発するわ「あの天才探偵・Lの後継者である超天才なボク」的なことを惜しげもなく自称してしまうわの厨二感。
死神の目を持つミサにデスノート記名されて死んだと思いきや実は生きてた展開は前作を彷彿とさせるけれど、Lのような知性と覚悟に満ちた作戦とはまったく違い「実は、ミサに会う前に、リュークが口を滑らせやがったんだ」ですって!生き残ったの超偶然だったわけ!しかもリュークのあの一言で確信するの超安直!私なら怖くて無理!
一応Lの後継者として推理っぽいこともするけど全て根拠は薄くて、心揺さぶるL的な知性が微塵も感じられないの。
いや、確かにLが新しいLになんか今後いろいろ任せる的なシーンあったけど。突然シーンが変わって15秒くらいで終わったから下手すりゃ「CM?」だった。
あの知的で聡明で変人だけど気品すら感じさせてくれるL、あなたはこんなボクちんを後継者にはしないよね。夢なら醒めて。
かたやキラの後継者。
まず「夜神月が生前こっそりニューヨークに子種を残した」っていう唐突な話が出るの。
じゃあその子がキラの後継者か!果たして誰!な展開になるかと思いきや、作中で初登場したキラの子は雨の中で事切れている回想シーンなんだぜ!出す意味ー!
月の子種→ミサの保護観察官→??って感じでデスノートが渡って、キラの後継者はまさかのこの人ー!って感じのどんでん返し
に次ぐどんでん返しに次ぐどんでん返しに次ぐどんでん返し!!
怒涛もいいとこ!
135分でいろいろどんでん返しすぎ!!
しかも返し方が雑っつーか「あ、ここで私の兄さんとか突然出てくるのね」みたいな唐突極まりないキラの子種パターンよ。そんな「私」は新生キラに復讐を果たす寸前に何者かにデスノート記名されてパタリ。
あと「伏線仕掛けましたよ!今ね!伏線仕掛けたんですよ!! あ!ここ!はい!ここで回収しますよ!はい回収!!」って感じだった。
— 真崎🌴沖縄 (@masaki_desuyo_) 2016年10月29日
書くと思ったー!
もうあなた絶対書くと思ったよー!
あの日あの時あの瞬間「あ、もう絶対このひと新生Lを助けるためにデスノート使って溶けてなくなるレム(前作で出たミサの死神)パターンのやつ!」と思ってた。もう微塵の狂いもなく予測当たった。「初心者でもできる伏線の張り方」のお手本見せられた気分。
そして、菅田将暉よ。(好きやで)
NON STYLE石田を彷彿とさせる全身白のぴっちり衣装に身を包み、知的でミステリアスな雰囲気は途中まで良かった。良かったんだ。クールだったんだ。
はい、銃撃隊とのバトルシーン。
まず外からヘリであれだけ機関銃撃ち込まれたのにその場にいた3人誰にも当たらない奇跡なんて、ルパン三世でしか見たことないよ。
で、菅田くん。
次々と建物に入ってくる隊員たちのマスクをリュークに取らせて片っ端からデスノートに記名しつつ「人間は、神には勝てない」なんてクールにドヤった直後にノートを撃たれて新生Lに「ノートが銃に勝てるかよ」って作中でも随一ダサいツッコミ入れられクールキャラ崩壊。
最後は銃撃隊に囲まれて絶体絶命。危険人物なんだから隊員も早く撃つべきところを、待つの。菅田くんがふらりふらりと部屋の真ん中に歩いていって、月光を背中にカッコよく直立するのを持ってるの。なんで。
そしてお約束。機関銃でパラパパパ、菅田くんが光を背に直立大の字で弾を続々と受けて身体を揺らす。
「THE イケてる悪役の末路」かよ。もう今時なんらかのコントでしかお目にかかれない貴重なシーン見れたわ。
デスノートって綿密に練られた知能合戦が超面白い作品だったわけ。 天才と天才とのぶつかり合い、そこに絡む警察の執念、そういう構図が良かったわけ。前作のキラも「俺は、新世紀の神になる」なんてちょっとサムいセリフをドヤ顔で言ってたけど、その厨二感も天才だったから許されてたわけ。
映画版デスノート最新作の登場人物が全員馬鹿すぎて観客ドン引き「馬鹿なキラもどきが馬鹿なLもどきとノートを争ったってだけの駄作」 : ハムスター速報 https://t.co/h2yYrzM0iZ @hamusoku
— ハム速 (@hamusoku) 2016年11月1日
”馬鹿なキラもどきが馬鹿なLもどきとノートを争ったってだけの駄作”
ひどい言われよう。
でも、否定できないわけ。
超魅力的な天才ふたりの想いを引き継いでいるはずのキャラがあの人たちじゃ「こんなはずじゃなかった」って月もLもあの世で泣いてる。
いっそドラマ版デスノートみたいに原作フル無視のぶっ飛んだ設定だったら良かったかもしれない。「夜神月は馬鹿なアイドルオタク」で大炎上。でもそのバカバカしさが逆にクセとなって、ドラマも後半に差し掛かる頃には1周回って人気出てたからな。
鑑賞後の余韻がまったく残らない作品を思い返すと、今のところ共通しているのは「心に残るキャラがひとりもいない」になりそう。DEATH NOTEはそんな感じでした。
— 真崎🌴沖縄 (@masaki_desuyo_) 2016年10月29日
あー。悲鳴吐き出しきったー。
そんなデスノートですが、いろんな意味で興味を持った方はぜひ劇場でご覧ください。
余談。
デスノート鑑賞翌日の夜。
AbemaTVで『大奥 〜永遠〜』観終わってボロ泣きしてるそばから「次の番組は……変態仮面」と出てきて萎えてる
— 真崎🌴沖縄 (@masaki_desuyo_) 2016年10月30日
ジャンプのギャグ漫画実写版なんて絶対面白くないと思っていたけど変態仮面が想像力以上に真剣にくだらなくて1周回って結構笑った(ムロツヨシと安田顕の功績はでかい)ので意外と「ピュ〜と吹くジャガー」とか観てみると好きになるかもしれない
— 真崎🌴沖縄 (@masaki_desuyo_) 2016年10月30日
変態仮面>>>>>>>(ムロツヨシと安田顕は正義)>>>>>>>>>デスノートになりました。
真崎
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