真崎ですよ

いろんな文章を書きます

人生28年目の壁、ソフトクリームがきれいに巻けない【奈良・下北山村トライアル移住日記①】

 

 

 

こちらの案件を受け、8月14日から下北山村で1ヵ月間のトライアルステイをしている。

週4は村の温泉施設レストランでバイト、週3は村のいろんな人・場所を巡りながら記事とマップ作成を行うことになっている。

 

夜道を歩いていると目の前をシカ3頭が駆け抜けていくなど日々いろんな刺激があり、書きたいこともどんどん降り積もって「溜まり溜まって逆に書けないよ~~~ファオファオ」みたいな状態になってしまった。

 

そこで、とりあえず頭の整理とデトックスをかねて日記を書くことにする。

 

 

8月15日(水)

今日から温泉施設『きなりの湯』にあるレストランでバイトが始まる。お盆&村のお祭り日のため、施設の館長いわく「1年でいちばん忙しいかもしれない」とのこと。わたしの人生、安定して間が悪い。

 

パートさんは懇切丁寧に仕事を教えてくれて、わたしは必死についていく。それでも、普段の2倍近い忙しさらしく、まぁテンパった。

 

「真崎さん、慌てない。とにかく、慌てない」

慌てると動きがカサカサごきぶりめいてくるわたしと幾度となく衝突しかけたパートさんに諭される。深呼吸、と言われて、慌ててラマーズ法をする。 

 

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夜には、祭りの花火が上がる。

 

山間部のため、花火の音が山の中で反響しまくってものすごい爆発音になっていた。大迫力。

 

一昨年は沖縄で、去年は高知で、それぞれ当時好きだった人と花火大会に行った。ふたりとも今は隣におらず、なんならわたしはその地におらず、初めて訪れる山奥の村でパートさんたちと並びながら花火を見上げている。人生だなぁと思う。

 

 

8月16日(木)

バイト2日目。

28歳最後の月にして「ソフトクリームをきれいに巻く」という最難関ミッションにぶつかる。

 

上から垂れてくるクリームをコーンにくるくる巻けばいいわけで、パートさんたちは涼しい顔でカンタンそうにソレをやってのける。

でも、いざ自分の番がくるとまぁ巻けない。パートさんたちの前ではあれほど素直に巻かれていたクリームが、わたしの目の前では縦横無尽に暴走している。クリーム、わたし限定で反抗期じゃない?

 

失敗したソフトクリームは、パートさんがマグカップにつっこんでくれて「こっそり食べていいよ」と言ってくれた。落ち込んで食べるソフトクリームも、甘くておいしい。

 

村の伝統野菜「春まな」を使った「マナソフト」は、栄養満点だし苦みもなくてとても食べやすい一品である。

しかしお客さんの子どもには、「おいしいお野菜のソフトだよ~」とニッコリしても「野菜などお呼びでない」という顔面でバニラを注文される。どこに行ってもバニラは正義だ。

 

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パートさんとは、カラオケの話で盛り上がった。

 

「この村でカラオケできる場所はあるんですか?」と聞くと、「カラオケ喫茶が1つあるくらいだから、カラオケ好きな人は家にカラオケセットを持っているのよ」とのこと。

家同士の距離があるため、夜中に熱唱することも可能だそう。自宅でオールすることもあったそうで、カラオケにかける情熱がすごい。

 

 

8月17日(金)

バイト3日目。

皆さんから「大丈夫?疲れていない?」と気をかけてもらう。あまり疲れている感覚がなかったので「なんか思ったより大丈夫です!!」と元気よく返したその夜、宿舎に帰って即気絶した。10時間ほど眠り続けて、目覚めたらまぁ朝だった。

 

「初めての場所で、初めての仕事をして、初めましての方とたくさん出会っているんだから、身体は元気でも精神的にはかなり疲れているんだと思いますよ」

 

そう言われると、そうだなぁと思った。

でも、初めましてドーピングがない日々のほうが、わたしの精神には堪える。ヒマに疲れていた頃は「毎日はしゃぎ疲れて深く眠るような人生にしたいな~」と思っていた。この寝落ちはいい兆候である。

 

 

8月18日(土)

バイト4日目。

終わってから『きなりの湯』に入る。ここは少しトロリとした湯質で、なんだろう、肌がツルツルになるぞっ!みたいな説得力がすごい。

温泉が身近にある地域、とてもいいなと思う。

 

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きなりの湯HPより)

 

 

8月19日(日)

バイト5日目。

「少し慣れてきたころに、ものすごく初歩的なケアレスミスをするあるある」で、この日のわたしは開始1時間で「食券にテーブル番号を書き込む」というめちゃくちゃ大事な作業を2度も忘れた。

 

パートさんたちはめちゃくちゃ優しく、わたしの度重なるミスにも怒ることなく「慣れてくるとこういうことがあるから気をつけてね、私たちもみんなそうでした」と諭してくれる。

さらに、ミスが続いてちょっと凹んでしまったことに気付いてくれたのか、昼食を厨房にオーダーするときには「真崎さんのおにぎり、愛を込めて握ってあげて~!」と大きな声で叫んでくれた。

厨房からは「はいよ~!」とこれまた大きな返事。愛のこもった五穀米おにぎりは美味しく、いろんな感情を噛みしめながら半泣きでムシャムシャと食べた。復活。

 

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(まかないの真菜ソーメン。わたしが一番好きなメニュー) 

 

バイトの終わり頃、パートさんからカラオケ飲み会に誘われる。28日の火曜日に、4人でカラオケ喫茶へ行くことになった。嬉しい。

 

カラオケと言えば、最近はもっぱらひとりカラオケで、誰にも気遣うことなくひたすらクリープハイプと米津玄師を熱唱するワンマンプレーを繰り返していた。

久々の大人数(ワイ基準)で、しかも年代も大きく異なるメンバーである。

選曲の正解が分からず、とりあえず70~80年代の流行りを調べて、自分でも歌えそうな曲を探した。今のところ、最適解はサザンだ。

 

 

8月20日(月)

木~日がバイトで、月~水が休み&取材の日。今日は下北山村に来て初めてのお休みになる。起き、チャリで近くの宿泊施設まで行って朝食をいただき、宿舎に戻り、また寝た。2時間くらい寝た。至福。

 

お昼には役所の方がいろいろ村を連れまわしてくださった。コワーキングスペース『BIYORI』スタッフの女性とご挨拶。年が近いので嬉しい。

 

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また、元小田急の車掌さんである役場の方にもお会いした。

小田急、よく使ってました!品川とか羽田空港行くときに!」と食い気味で主張したら「あ、それは京急ですね」と絶妙な空気が流れる。

わたしは小田急ユーザーであることをなぜか必死に主張し、最終的には「下北沢から鈍行で藤沢まで行きました!!!!!」と、リアクションの余地もない事実を鼻息荒めに伝えた。

その方は「おぉ~すごいですね!」と爽やかな笑顔で対応してくれた。いい人だ。

 

夜には、役所の方が和歌山の北山村にある温泉施設に連れていってくれた。おいしいビュッフェをいただき、ほぼ貸し切り状態の温泉に入る。大正解すぎる休日の夜である。

 

8月21日(火)

『BIYORI』で仕事。東京で開催されるアートイベントのガイド作成をお手伝いする。

 

夕方には仕事を終えて、三重県・熊野市にあるイオンまで買い物に行った。車で40分ほど。

村にはコンビニとJAが1軒ずつあるが、食材や日用品をまとめて買いたいとき、村民は大体みなさん熊野か奈良の橿原市に行くらしい。

 

 

8月22日(水)

『BIYORI』に行く前に、村の無人市で野菜を買った。

 

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 (ナスとししとう、それぞれ50円)

 

BIYORIでは、キッチンを自由に使わせてもらえる。調味料も調理器具も過不足なく揃えられているため、もうちょっとした我が家気分でお昼ごはんを作らせてもらった。 

 

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(ナスとししとうをみりんと吉野の麹味噌で炒めただけのソレ)

 

お手製の梅ジュースを飲み、シンプルな野菜料理を食べ、BIYORIスタッフさんとBIYORI内に事務所を持つデザイナーさんと3人で楽しくおしゃべり。

とても健康的でいい時間を過ごした気がする。

 

帰りに送迎してくれた役所の方が、「いい天気だったし、川に行ったらよかったのに」と言っていた。

たしかに、せっかくこの場所にきたのにずっとパソコンに向かっているのは、なんだかとてももったいないなと思った。今度晴れたら川に行こう。 

 

 

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