”ライターの皮を被った無職” が板につき始めて3ヶ月が経った。
働いてないの? 何してんの? 税金納めてんの?
みたいな話になるじゃん。
ならない? 別に興味ない?
オーケーGoogle, よければ聞いて。
ちゃんと話すと長くなるので18字にまとめると「専業リモートワーカーまじで向いてない」です私。
これは正直ライターになった当初から薄々悟っていたけど「認めたら即死!!」と思って頑なに目を逸らしていた不都合な真実で、ただ残念ながらその歪みが昨年秋くらいに臨界点に達してわたしの大事なモノが一旦爆散。
もうこのまま同じ働き方は続けられない。大好きな他人たちと円満に繋がりながら私がもっと心地よく生きていく方法を考えなければきっといよいよ今世は終了。
諦めたらそこで試合終了ですよ!
ってことで、とりあえず私は「ひとり働き方改革」を進めることにした。ただのジョブチェンジです安西先生。
そうは言ってもすでに受注している先々の仕事もあり、なんだかんだ出張仕事でバタバタしていた昨年末から今年初旬。キャパシティが4畳半しかないので、ライター仕事があるうちは他の仕事をちゃんと考える・探すことができずにいた。
で、ようやく全ての仕事がひと段落したのが今年2月。
息絶え絶えに確定申告も終えて、いよいよ、ここから、わたしの、人生n度目の転機が始まる―————。
冬は寒すぎて働く気がおきないし、春はポカポカ気持ちよすぎて働く気がおきないねって話をした。
— 真崎 @バンコク (@masaki_desuyo_) 2019年4月18日
すっげぇ働かないまま気付けば4月も末。
あれ、うそ、時空歪んだ???
”ほぼ無職”なのでたまに取材行ったりエッセイ書いたりしてたけど、それでもスシロー週4学生バイトのほうがまだ稼いでるであろうここ数ヶ月の労働・収入状況。
じゃあ何して暮らしてたかといえば、毎日適当な時間に起きてふらふらいろんな場所に行ってブラブラ街歩きして本読んで好きな文章書いてるストレスフリーのヘルシーニート。よさこいの練習はほぼ皆勤。
「真崎は一体どうやって生計立ててんの????」
めちゃくちゃ聞かれるけど、どシンプルに「貯金」です。
2年前にけっこう仕事がんばって稼いだお金が貯金通帳と我が無職ライフを潤わせてくれている。
もうね、お金がある安心感ってすっごいの。
大阪の企業に行く交通費もなく膝抱えて泣いた就活生時代に、カーテンも買えずにありったけのストールぶら下げた6畳ワンルームで毎日茹でパスタ食べてたひとり暮らしサラリーマン時代。
マジでお金がなかった頃を思い出すと、当時の不安や惨めさったらほんと自尊心削れ放題&メンもヘラりっぱなし。
「最低限の貯金は精神安定剤だ」
そんな教訓を得て、自分が日々安心して健康的で文化的な最低限の生活を送れるように貯金をするようになった。
沖縄移住後からじわじわ仕事が軌道にのってお金が貯まりはじめ、極めつけのセブ出張で、ビンボーだったわたし史上初めて貯金残高が7ケタに。ひとり高度経済成長期。
お世話になっている東京の編集者さんからフリーランスの働き方に関して「仕事がなくなる不安はない?」と聞かれて「不安もなにも現状仕事がないです」って答えたの我ながらとっても潔い
— 真崎 @バンコク (@masaki_desuyo_) 2017年4月16日
案の定、この時も全然働かなくなった。
2年前のこのツイートも、ぶっちゃけ全然潔くない。「まぁ働かなくても全然暮らしていけるお金あるしな~」みたいなしゃらくさい余裕が滲んでて我ながら強めに殴打したくなる。
この時働かずに何をしていたかと言えば、もうとにかく恋愛。セブ生活を経て確かな結婚願望が芽生え、婚活のつもりで始めたマッチングアプリで出会った彼ぴぴにド傾倒。
仕事もロクにせずヒマだった私は、当時夢中になれるものが彼しかなかった。つまんねぇ上に重い女、バッドエンド以外の行く末などありますでしょうか。3ヶ月で終わった。
その後めちゃくちゃ反省して「心身自立してなきゃ恋愛なんかムリ、まずは一生懸命仕事しよう」と奮起してめちゃくちゃ働いた。稼いだ。そのお金で今また余裕こいてヒマしてる。学べバカ。
お金はわたしの精神を安定させてくれる。
その一方で、ズブズブの安心感はただでさえ怠惰なわたしをよりダメにする。「これだけお金があるから当分何もしなくて大丈夫」と日々をダラダラ消費するだけのつまんない人間にする。
いつかはなくなる不安に苛まれながら、能動的に刺激を得ることもなくじわじわと貯金を減らすだけの短絡的安定生活。そこに甘んじる自分のまぁつまんねぇこと。
今あるだけのお金をアテにした守りの日々は、わたしの人生を停滞させる気がした。
フリーランスの独身ひとり暮らしで結婚の予定も皆無、失うものなんてなにもない。
「貯金、全部使っちゃうか」
IQ2の結論が出た。
お金がなくなったらもう働くしかない。やりたい仕事の目星はついてんだから、後は始めるきっかけのみ。今回ばかりは「金がない!!」の焦燥感スタートでおおいにOK。
とりあえず、ちゃんとお金を使おう。日々の生活や飲み会とかじゃなく、新しい体験と刺激と出会いにドカンと投資しよう。
そう心に決めた矢先、バンコク在住の旅人フレンド・古性のっちゃんが「友人限定・5月中旬から1ヶ月バンコクの家を借りてくれる人募集」というFacebook投稿をした。
これじゃん。即座に飛びついた。
他にも「行きたい!!」というコメントはいくつかあったものの、いきなり直近1ヶ月丸々海外に行けるようなヒマ人は多分わたししかいなかった。この時ばかりは「すげーヒマで良かった」と思った。
そんなわけで今、タイのバンコクにいる。
観光や買い物も楽しみつつ、基本的にはこっちでもマイペースにダラダラ過ごしている。
それでも、日々の景色がガラリと変わるだけで、自分の体内の空気が入れ替わる感覚がある。わたしにスピの趣味はないけど、たぶん「気の循環」ってのはあるんだと思う。それが実感できただけでも、この旅にきた甲斐がある。
で、肝心のお金。
目的は散財、かつ海外旅行弱者でところどころ頭がゆるい私は、気合いを入れてけっこうな額の現金を持ってきた。「これ全部使うつもりで行こう!!」とやる気満々だった。
今回タイにきた目的のひとつに戦略的散財(貯金に甘えて日々ダラけるなら今あるお金をたくさん使えば否が応でも働く意欲が湧いてくるのでは!というIQ2の作戦)があったのだけど、今日の朝食は約82円だし、昼は420円だし、夜は120円だしタイの生活コスパ良すぎてお金減らなくない???? pic.twitter.com/D0nCgF6RId
— 真崎 @バンコク (@masaki_desuyo_) 2019年5月27日
現状、全然使えてねぇ。
持ち金がまだモリモリ残ってる。
タイの物価安くない? そのわりにご飯おいしすぎない??
タイの環境はもちろん、そもそも自分がめちゃくちゃ金かからないコスパ最強人間なの忘れてた。どうしよう、1時間3000バーツのフェイシャルエステ行くべき……??
とりあえず、引き続きしばらくバンコクにいます。
真崎
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