A「Nちゃんは、彼氏いるの?」
N「いや、まあいるんですけど、、」
B「え、なになに!?」
N「うーん、なんかちょっと微妙というか」
B「気になる!話聞きたい!相談のるよ!」
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N「、、、という感じなんですよね」
B「え、なに、付き合ってるって言うのそれ?」
N「いや、ですよね、、」
A「あ、ごめん、今違うこと考えてた!笑」
N「あ、ははは、、」
というNの悲劇を見た。
これは複数人が集まってワイワイ楽しむパリピな場だったので、そもそも相手がノリでふった話にガチ話を重ねたこと自体が失敗だったとは思う。その場に必要だったのはあくまでも楽しい酒のアテ。真剣に話した分、適当に流されたり深く知らない相手にさっくり否定されたりしたNのダメージは大きそうだった。
上記の例はちょっとズレるけど、「相談したのに傷ついて終わった」という悲しい話をよく耳にする。
不登校支援の仕事をしていたときに出会った女子高生。親御さんが語るに「ここに来る前に別の支援機関で今後の相談をしていたんですけど、『君は僕の言う通りにしなかったからこんな失敗をしたんだよ!』と言われて深く傷ついてしまって・・」とのことだった。
相談相手を、相談の仕方を間違えると、ときに深く傷ついてしまうことがある。
そうでなくても、余計に悶々することもある。
とにかく誰かに話してスッキリしたい、共感がほしい、解決策を一緒に考えてほしいなど、相談する背景には何かしらの目的が存在している。では相談後に必ずその目的が達成されているかと言えばそんなこともない。
共感がほしいだけなのに、次々解決策を提示される。
あるいは「それはお前がダメだ」と説教が始まる。
解決策を見つけたいのに、気休め的な共感の言葉だけ飛んでくる。
相談していたはずなのに、気付けば相手がずっと話している。(他人の顔色を気にしがちな人がぶつかる状況
共感の言葉、解決策の提示、説教、相談される側の話す比重が大きい状況。
それそのものが間違っているわけではもちろんない。ただ相手がソレを求めていない場合、相談する側の言葉を相談する側はたぶんロクに聞いていない。お互いにとって不毛な時間になってしまう。
私はめちゃくちゃ他者依存的なので困ればすぐ人に相談する。以前は周りのいろーんな人に相談していた。もちろん相談にのってくれる好意そのものがまずありがたい。
その前提で「あ、今それ求めてない・・」と相談の中で思ってしまった瞬間、話をウンウン聞いている顔をしながら相手の言葉を右から左に流すクソな自分に気付いた。
「相手が好意で相談にのってくれているのに、求めているものをくれないからイヤ!なんて、相手がいつでも100点満点の回答をくれると思っているなんて傲慢だ」
的なリプライを以前にもらった。
確かにもう私ってばほんと傲慢。
わざわざ時間を割いて私のことを考えて相談にのってくれている他者様の好意に感謝できずに悶々している自分はなんて最低なんでしょう。
なんて自責をするような優等生やっててもしんどいよ。なんにも解決しない。
誰かの好意に感謝するために相談するわけじゃない。
相談の目的なんて本来は自分本位でしかないからな。
だから私は「できる限り求めているもの、100点満点に近い回答をもらえるような相談」をする。
この相談方法を取り入れてから、圧倒的にストレスが減って問題も解決して他者様にも心の底から感謝できるようになっている。
少なくとも私には効果的だったので、誰かの参考になればと思って晒します。
「相談したのに傷ついて・悶々して終わった」にならないための具体策
1. 相談相手をしぼる
私のガチ悩み相談相手は、現在3名。
仕事やその他専門的な内容以外は、もう基本的にこの3名にしか相談していない。
以前は「できるだけいろんな人の意見を聞いたほうがいい気がする!」と思って、同じ悩みをいろんな人に相談していた。仕事を辞める前なんかもうめちゃくちゃいろんな人に相談した。
「好きにしたらいいと思う」
「ここで辞めたらやばくない?」
「次を見つけてからのほうがいいよ」
「もうちょっと頑張ったら状況変わるよ」
「つらいよね、まずはつらい気持ちを認めてあげて」
望み通り、たくさんの意見をもらった。
ただ混乱しただけだった。
でもその中で「この人だったら私の話をしっかり聞いて分かってくれた上で、丁寧に選択肢を提示してくれる。ものすごく私本位な相談の乗り方をしてくれるなあ」と思う方々がいた。相談していて心地が良かった。
なぜ彼らに相談していて心地よかったのか思い返すと
・私の状況と気持ちをまず丁寧に聞いてくれる
・よほどのことがない限り否定をしない
・悲観的な話は少なく前を向かせてくれる
・断定ではなく選択肢を示してくれる
・たまに「真崎だったらこうだと思うんだ」と、私の性格を理解したうえでの提案をくれる
以上に集約される。
いま深い相談にのってもらう3名全員、もれなくそういう対応をしてくれる。
どんな人が合っているかは人それぞれ違うと思うけど、相談して悶々しないための具体策として
・「相談していて心地よい人」を見つける
・相談相手をその人に絞る
まずはこれ。
たくさんの人にたくさんの意見をもらうより、自分の信頼できる少数の相談者に意見を仰ぐほうが効率的かつ効果的だと思っている。
2. 要望を先にすべて伝えておく
「いまめっちゃ悲しいからとにかく話を聞いてほしい」
「頭整理したいから私の話まとめてください」
「これからの方向性をいっしょに考えてほしい」
「こんな状態やけどアドバイスほしい」
「最近甘えてるから厳しい言葉で大丈夫です」
「そっちの話抜きで一方的に話させてもらうな」
「否定なしで。傷つくから否定なしでおにゃしゃす」
どんなに自己中な内容になってもいい。
相談する前に自分の要望をすべて伝えるようにしている。
最近「察するコミュニケーションは幻想」だと思っている。自分の求めていることをちゃんと伝えず、相手に察してもらうことを期待するのは不毛。人は思っているよりずっと察さない。
求めたものが返ってこずに悶々する行為すら自己中だ傲慢だと言われるポイズンな世の中なので、せめて自己中になる順序を変える。「こうしてくれ」と最初に全部伝える。
するとあら不思議、でも当然といえば当然。
相手が要望に応える形で相談にのってくれる確率がグググと上がる。
それこそ相手はこちらの力になりたいという好意で相談に乗ってくれることが多いのだから、ニーズが分かれば応えようと努めてくれる可能性も大きい。
結果こちらもスッキリする。
そして相手に全力で感謝できる。
なんて健康的なやり取りなんでしょう。
以上2点が私なりの具体策。
使えそうなら使ってください。
無視してもらっても人生になんら支障はないです。
他者とのコミュニケーションに関する話なので100%の成果なんて絶対保障できないけれど、自分でコントロールできる部分がちょっとでもあるって分かるだけで、わりと希望が見えます。
真崎
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