真崎です

沖縄にいます

ところで、沖縄の冬はどうですか?

 

冬を愛せる人になりたい人生でした。

 

「さぁ来世のおいらに期待大 でも待って じゃ現世はどうすんだい!?」なんて野田洋次郎さんが歌ってたけど現実問題ほんまそれ。現世の冬にどう抗うか、その術を求めて我々はアマゾンの奥地へと向かった。

 

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わたしの知り合いには山合いや雪国で暮らしている人たちがポツポツいて、冬になると、雪で白くなった山肌、霜のついた葉、屋根から伸びるつらら、道端の雪だるまなどの写真がSNSに上がってくる。

その投稿からは、厳しい寒さに震えつつも、冬の景色や暮らしを楽しみ、季節の移ろいを愛している様がありありと伝わってくる。比較することじゃないのは重々承知で、冬を愛せる、ただそれだけで「この方々は生物として我より格上也……!」と敬わざるをえない。

 

こちら我、冬になると「寒い・つらい・寒い」以外の語彙を失う。

 

活動エネルギーは平常時の80%オフ、寒すぎて家から出られず毎日がセルフ軟禁、キリのない防寒対策、終わりなき着ぶくれ、お風呂は天国あがれば地獄、お布団それは最後の聖域。

 

ただでさえ怠惰な生活は、寒さによってさらに不動の日々と化す。今年初めに京都の実家で過ごしていたときは、もこもこの部屋着で1日中ソファの上に丸まり、せかせかと家事をこなす親から「あんた今日ずっとソコおるな」と虫を見る目で見られた。だって寒いんだもん。

 

とにもかくにも、寒さがダメ。

寒くてもせいぜい1~2℃程度な大阪の冬でも耐えられないし、南国と言われる高知の冬も「全然冬や……!」と震えあがるほど立派に冬だった。

 

 

大阪暮らし中に、本気で「ここに住みたい!!!」と思った場所がある。奈良県下北山村兵庫県豊岡市竹野だ。

 

どちらも、かつて仕事などで夏場に1ヵ月長期滞在し、そこでの暮らしや住民の皆さんとの関わりが心底心地よかった場所。大阪の家に帰ってからも、空き家バンクを何度も眺め、竹野では何軒か内覧もさせてもらった。

 

(竹野のゲストハウス「ひととまる」さんの投稿)

 

 

どちらも、冬、寒そうだから断念した。

下北山村も雨や雪の多い山間部で、冬になるとスタッドレスタイヤなしに車は走行できないらしい。

 

わたしが滞在した夏場は、どちらの地域もキャンプや海水浴の繁忙期。その時は「YEAH!めっちゃホリデ~↑↑」みたいな感じでアクティブな日々を過ごせたけど、大阪よりよっぽど寒かろう冬場は「家、今日も家↓↓」な冬眠状態に陥る未来が目に見える。

 

 

数ある「次の居住候補地」から、再び沖縄を選んだ理由。

要素はいくつかあれど、今考えると最たるソレは「日本の都道府県でいちばん冬場の気温が高いから」だと思う。

 

そもそも1度目の沖縄移住も「暖かい場所にいれば病まない気がするから!」というIQ2の動機だった。実際に沖縄にきてから、気候の暖かさ×人の温かさでメンタル急回復。文字通りヌクヌクとした日々を過ごせた。

 

だけど、前回は冬場(12月~2月)に南国フィリピン出張していたため、沖縄でのマジの冬は体験したことがなかった。

今この瞬間、わたしは初めて「冬の沖縄」に身を投じている。

 

 

前フリが長くなりましたが、ここからが本題です。

「ところで、沖縄の冬はどうですか?」

 

 

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(81号線から見上げる空と広がる海が好きです)

 

 

1月22日土曜日。くもり。

只今の気温18度。

 

今日の服装は、秋物の長袖シャツにロングカーディガンを羽織り、タイツの上からロングスカートを履いている。

 

外に出ると若干肌寒さを感じるが、少し歩けば身体が温まってきて心地よい。ただデフォルトで風が強いので油断はできない。爆風時のチャリは暑いor寒いの次元を超えてDead or Alive

 

家では基本的に半袖Tシャツ。比較的暖かい日は短パンで過ごしている。冷えるとユニクロのフリースパーカーを羽織る。布団は夏場とかわらない掛け布団1枚。暖房は未だに出番がないので、夏場より電気代が安くつく。

 

「沖縄の冬、ふつうに寒いよ」

「天気悪いし風が爆裂に強いよ」

「ダウンコートいるよ」

「うちはストーブ出すよ」

「うちはこたつ出すよ」

「そしてこたつから出れないよ」

 

沖縄に住む皆さんからはこんな声を聞いていたし、確かに風はいつも強いし、実際少しずつ気温が下がってくる秋頃は「あれ、思ったよりだいぶ寒い……?」と震えていた。ペラペラの半袖1枚というナメた格好で。

 

でも、関西から戻ってからは尚更感じる。

やっぱり、沖縄の冬はだいぶ暖かい。

 

もこもこ部屋着じゃなくても、ダウンやヒートテックを着なくても、暖房やストーブやこたつをつけなくても、まったく問題なく快適に過ごせている。

 

夏場の日差しが殺人レベルだったぶん、むしろ日中外出するには今の時期のほうがだいぶ気持ちいいし散歩がはかどる。これまでが廃人すぎたとはいえ、こんなに元気でアクティブな冬、人生初じゃない……?

 

南国とはいえ、年中30℃超のフィリピンとは違う、たしかな冬が沖縄にはやってくる。

 

でも、その冬がさして寒くない。

ただそれだけでめちゃくちゃ幸せに感じる。

 

もう一度沖縄にきて本当によかったなと思うし、逆にもう沖縄以外で冬を越せない脆弱な生物と化してしまった実感もある。

 

 

 

 

沖縄な皆さん、こと移住者の方々。

声を揃えてこうおっしゃる。

「どんどん寒く感じるようになるよ」

 

沖縄6年目となる女子と先日ZOOMをつないだ時、わたしは半袖、かたや彼女はもこもこ。

「そんなに寒い?」と聞くと「最初のほうは平気だったんだけど、どんどん寒く感じるようになった。4年目くらいからくるよ」と恐ろしい警告。そんな"勝負の4年目"みたいな概念あるんだ。

 

沖縄でも寒く感じるようになったら、いよいよ日本列島にわたしの居場所がなくなってしまう。輪をかけて脆脆脆弱。行きつく先はタイ逃亡しかなくなる。

 

【18号が過ぎて】マジでやばい沖縄の台風を、私はまだ知らない。|てぃーだニュース

 

なんて記事を昔書いたけど、マジで寒い沖縄の冬を、私はまだ知らない。

 

真崎

 

 

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