真崎です

沖縄にいます

2週間半でマイナス3.5キロ、ダイエットの動機とルールと感想です。

 

「自分はけっこうぽっちゃり系というかちょっとデブなくらいがタイプで森三中の黒沢くらいでも全然許容範囲内なんですよね。ところで真崎さんタイプです」

 

人生で一番リアクションに困った口説き文句がこちらで、この時ばかりは相手の頭を鈍器でかち割っても合法だったと思う。

 

骨太、巨乳、筋肉質。

ガチムチ体型の3大カルマを背負ったうえに、骨や筋肉の上には27年かけてお肉もたくさんたくさんつけた。

上記デブ専からのアプローチはわたしの心の隅に深い影を落としつつ「デブ専の存在は都市伝説じゃなかった!」という確かな希望にもつながった。「細いからモテる」なんてのは偽の命題です。ハッハー

 

 

ところでダイエットをしました。

 

だってどう転んだってお腹の贅肉はわたしのテンションを上げない。「そのお肉があれば海で浮けるね!」なんて誰かのフォローがまじウケる。

 

テンションの上がる自分でいたい。全然好みじゃない上に地味で薄汚い服を着るよりも、自分の好きなワンピース着てお散歩するほうが気持ちルンルンするアレ。

 

同じく「自分がルンルンできる体型」がきっとある。

贅肉ダルダル、ぽっこり出たお腹、セルライトたっぷりの手足、リンパの滞った顔回り。細い太い抜きにしたって不健康まるだしの体って全然セクシーじゃない。 

 

私の身体から「テンションの下がる全要素」を排除して、健康的にテンション高くルンルン生きていきたい。

 

そんな感じで2月を「健康的に痩せる月間」に定めて、2週間半でマイナス3. 5kgでした。結果にコミット。どんな生活してたのか以下ご報告しようと思います。

 

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(右:お仕事&ダイエットパートナーのまゆゆ

 

これまでの悪しき生活習慣

昨年6月に沖縄移住してから自分の生活や体型にはあまり頓着がなく、いま思えば「いやそれは不健康にデブります」なことめっちゃしてた。

 

特に致命的だったものは

 

・晩ご飯は22:00以降

・しかも余裕で白米おかわり

・夜中でもお腹が減ったら近所の食堂行っちゃう

・夜に仕事しながらポテチやオレオを食べちゃう

・しかもペロリとひと袋

・キャラメルフラペチーノラブ

・運動しない

・車生活につきたぶん東京時代より運動不足

 

12月からフィリピン・セブ生活。

しかし生活習慣は特に変わらず。

現地には黄色いパッケージの「Ray」っていうポテチがあってだな、これがほんとに美味しくて絶妙な塩加減でもうカルビーとかコイケヤには戻れない。滞在先のお部屋に常備して夜にみんなでビール飲みながらバリバリ食べた。幸せな日々だったー。

 

で、2月。

いざダイエットを始めるにあたり、久々に体重計乗って発狂した。

 

 

え、おかしくない?

 

どう考えてもおかしくない?

14キロっておかしくない?

そんなに体重増えたら人相とか周囲の対応とかもろもろ変わってくるもんじゃない?

 

あ、でも。

実家に帰ったらお兄ちゃんに「お前はなにを間違ってそんなに太ったん?」って言われてた。

私のキャミソール姿を見たかつての同居人に「防具なしでアメフトできそうやな」って言われてた。

 

みんな要所要所でわりと警告出してくれてた。

ここらで気付けてよかったね!

 

 ダイエットのルール

 

ということで、テンションの上がる体型目指して本気出すことにした。

 

特にダイエットや健康知識があるわけでもない中、まゆゆと私でうる覚えの知識を共有し合ってウルトラ私たちルールを作成。個人的に優先度の高い順に以下記載していきます。

 

1. 21時以降はお水だけ

22時以降のディナーと真夜中のお菓子がデフォだった私にとって最もハードルの高いこのルール。

 

あれですよね? 寝る3時間以内に食べたものはなんか体内にギュンギュン蓄積されるんですよね? なんかすごい太りやすくなるんですよね?(うる覚え

いろんな情報をインプットする中で「夜遅くにご飯やお菓子を食べまくって良いことなんて1つもない!」という結論にたどり着いたので、まずはここ。

 

2. 炭水化物はオートミールだけOK

炭水化物抜きやら糖質制限やらの言葉をよく聞くようになったので「よし、じゃあ抜いてみよう!でもちょっとくらいはOKらしいからオートミールはOKにしよう!」とゆるゆる決めたルールがこれ。 

 

3. ストレッチ毎日

やっといたほうが良さそうだねってことで。まゆゆは「180度に開脚して身体がベタッと床につく状態」を目指すらしい。意識高い!

私は途中から「体幹の強い女になりたい」という願望が芽生えたので、ストレッチに加えてカンタンな体幹レーニングも追加した。

 

4. ズンバ最低週2回 

ダンサー兼振り付け師のひとが考えたダンスフィットネスプログラム。ノリノリの激しい音楽に乗せてわりと踊ります。まゆゆが住んでいるコンドミニアムで平日週4回ズンバのレッスン開催しているので、それに週2は出よっか~という話に。

個人的にズンバの運動量はコアリズム以上ビリーズブートキャンプ以下(わりと幅広)で、1時間踊り切ったらわりとクタクタになります。

 

5. ポテチやチョコなど週1だけOK 

お菓子!砂糖!絶対!NG!悪!みたいなテンションでいくとしんどそうだったので、制限なんだけどご褒美みたいなルールに見せかけたやつです。頭いいね。 土曜日はポテチ解禁してる。

 

 

あとは週3の腹筋背筋ルールもあったけど、ふたりともまったく実行していないので割愛。そうあれはダイエット開始時の高揚感が作り出した幻。

予定外の外食や仕事で追い詰められている日もあったのでちょこちょこルールを破ることもあったけど、基本的には上記を順守した。

 

 で、その結果。

 

 

いえいいえーい。

 

これまでの生活が不健康すぎたので、たぶん変化が出るとしたら最初にガクンとくるだろうなって予感はあった。きた。嬉しい。

 

感想

1. ダイエットパートナーがいるって最高 

今回のダイエットでひとまず成果が出たのは9割9分9厘まゆゆのおかげです。

 

オーガニックフードのお店で豆乳やフレークを買ってくれ、野菜たっぷりのスープを大量に作り置きしてくれ、外食時にわたしが「ダメだまゆゆ海鮮丼食べたい海鮮丼食べたい海鮮丼食べたい海鮮丼食べたいですですですです」と呪詛を吐き散らかしても「むっちゃんダメだよ」と冷静かつ無情に歯止めをかけてくれた。

 

わたしはそこまで意思が強い人間ではなく、今回だって「テンション上げるためのダイエットでテンション下がってたら本末転倒だわよう」とそれっぽい理由でとっとと脱落していた可能性も大である。

ダイエットにおけるパートナーの存在は力強さしかないし、まゆゆをパートナーにしたらもれなく栄養たっぷりの美味しいスープがついてきます。

 

2. 1日3回もお腹はすかない 

「1日3食は食べすぎ」という話は以前からわりと耳タコで個人的にも賛成な意見だったので、ダイエットを始めるずっと前から1日2食生活(朝ごはん抜き)をしていた。その時から「朝って実はそんなにお腹すいてないな~」と思っていた。

 

ダイエットを始めてから、自分のお腹の様子をよく気にするようになった。ふと何かを食べたくなったとき冷静にお腹と対話すると「あれ、別にお腹減ってなくない?」と気付くことが多かった。

この「とりあえずなんか口に入れたい」という衝動に負けるとたぶん太る。1日〇食という暗黙の決まりを無視して、できるだけ本当にお腹がすいた時だけご飯を食べるようになった。

 

3. 結果が出ると

嬉しい。

 

 

そんなわけで、今後も「21時以降はお水だけ」と「毎日ストレッチと体幹レーニング」は確実に、炭水化物制限はゆるゆると続けていく所存です。

 

軽やかにルンルン生きるぞ。 

いえいいえい。

 

真崎

 

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いつかの100点満点

 

「そのときね、すごく落ち込んでたの」

 

セブのビーチ。夕暮れ時。

ビーチチェアに寝そべってバナナシェイクを飲む。

 

隣には、先日会ったばかりの脚本家の女性。ふたりでたわいもない恋バナをしていたら、彼女がふと”一番大好きだった男”の話をしてくれた。

 

 

「人の裏切りみたいなことがあってね、もう立ち直れないくらいすごくショックで。そのとき、彼に電話をしたのね。

 

それで彼が電話に出てくれた瞬間、わたしいきなりすごく泣いちゃって。なにも話せずにずっと号泣してて、彼は何も言わずに電話を繋いでいてくれて。

 

しばらくしてからやっと言葉を発したんだけど、泣いてる理由もなにも説明せずに、わたしひと言だけ、『生きていくってこんなに大変なんだね』って言ったの。普通に考えたら意味分かんないよね。

 

そう、意味分かんないじゃん。

だから普通ならさ、たぶん『どうしたの? 何があったの?』って聞くと思うの。

 

でも、その彼はなにも聞かないの。

 

『うん、生きてくって大変だよね。俺も最近知ったわ』って言ったの。

 

ああ、もうこれ。

この言葉、100点満点だって思った」

 

 

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「親父が倒れた。すぐ戻ってきてほしい」

 

京都にいる兄から連絡がきたとき、わたしは福岡にいた。

 

 

大学5年生。卒業を間近に控えた2月。

公立校で学習支援を行うNPOに所属して1年半プロジェクトを回し続けてきたわたしは、「最後は授業サポート側じゃなくて、授業をする講師として生徒に直接関わりたい」と思って福岡にやってきた。

 

5日間の短期学習支援プログラム。4日目の指導を終えていよいよ次が最後の授業。どんな授業をしようか。どんな成果を彼らに残すか。

そんなことを考えながら教材づくりを進めていた、夜明け前の午前4時頃だった。

 

兄からのメールを見たわたしはパニックになった。

 

お父さんが倒れた?運ばれた?入院?なんで?突然?今までそんな様子なかったのに?え?うそ?ヤバかったの?前から様子おかしかったの?私だけ気付いてなかったの?脳出血?失言?ねえそれヤバくない?え?死ぬの?お父さん死ぬの?

 

ヒャッ、という音が口から出る。

 

しゃくり上げるような嗚咽が止まらない。携帯を見ながらヒャッヒャッと繰り返すわたしの異変に、部屋でいっしょに作業していた講師仲間の女の子が気付いた。

彼女がわたしを抱きしめて「大丈夫、大丈夫、ゆっくり息しよう」と言っている。彼女の深呼吸に合わせて、わたしもゆっくりと息を吸い、ゆっくりと吐く。

 

しばらくするとパニックは収まった。少し落ち着いたところで、兄にメールをして詳しい事情を聞いた。

 

「発語と右半身にマヒが出ているけど、死ぬとかじゃないから大丈夫。今すぐムリならいいけど、できるだけ早く帰ってきてな」

 

兄の言葉を見て、ほんの少し安心した。

そして、この後どうするべきか冷静に考えた。

 

少し考えて、わたしは彼のいる別室に行った。

 

 

**********

 

ドアを開けると、部屋は暗かった。

テーブルには作りかけの教材。ベッドには彼。ゴロリと寝そべり、かすかに寝息を立てている。

 

 

「なあ」「……ん」

 

かまわず起こした。反応があったから続けた。

 

 

「お父さんが倒れたらしい」

 

「………マジで?」

 

寝ぼけたような声で彼が答える。話が通じているのか分からない。それでもかまわず続けた。

 

「最後の授業はする。終わったらすぐ帰ると思う」

「……そうか」

 

そんな短い会話を終えて、部屋を出た。

 

 

 

彼と初めて会ったのは、前年の夏。

 

わたしがプロジェクト責任者を務めた夏季プログラムに、彼はアフロでやってきた。

唖然とするわたしたちスタッフを前に、彼はボソボソと低い声で「コミュ障が自分のイシューで、この課題を解決するために髪をアフロにしました」みたいなことを言った。意味が分からなかった。

 

わたしよりも圧倒的に頭がよく、とても良い意味で意識も高く、体型はスラリと細長く、アフロという奇抜な見た目に頼らないカリスマ性もある。

 

その存在はわたしの目に恐怖として映った。

「責任者のコイツは自分より低能だ」と参加者に思われたら事業は上手く回らない。そんな勝手なプレッシャーから研修やプロジェクトにも必要以上に気張って臨んだ。

 

彼は、とても優秀だった。

そして、不器用で一生懸命なやつだった。

 

ヤンチャな生徒たちに翻弄されて授業も最初は上手くいかず、毎日悩みうなりながら指導を考えていた。生徒たちとたくさん話をして、自分なりに相手を理解しようとしていた。生徒も彼のことが好きなんだと目に見えて伝わった。

 

 

2度のプロジェクトを共にして、わたしは彼を信頼した。

彼は彼で、わたしを信頼した。

 

「福岡のプログラム参加するから一緒にやろう」

そう言うと、彼はマジかよと苦笑いした。その後日「そういえば福岡のやつエントリーシート出したで」と言ってきた。

驚いた。嬉しかった。

 

 

*********

 

夜が明けた。

 

わたしは引き続き教材をつくっていた。その部屋に彼が入ってきた。お互い黙々と作業を進める。

 

 

”親父が倒れた”

 

必死に消していた不安、恐怖、親不孝な自分に対する罪悪感が、突然また溢れ出す。こころがキリキリ痛んで、目の奥がジーンとする。

 

彼の作業をジャマできない。でもこの不安を抱えたままひとりにもなりたくない。涙と嗚咽を堪えながら、部屋の大きな窓を開けてベランダに出た。

カーテンは閉めているからわたしの姿は中から見えない。シルエットも映らないベランダの端っこに膝を抱えて座り、また泣いた。ヒックヒックと情けないくらいに泣いた。

 

 

気付けば、ベランダに彼がいた。

 

彼は、なにも言わない。少しだけ距離をあけた場所に座って、黙ってタバコを吸っている。

 

 

なんとなく「ごめん」と言った。

彼はたぶん「おう」だか「いいよ」と言った。

 

そして、私はまた泣いた。ヒックヒックと泣いた。

彼は黙って煙草を吸いつづけた。

 

 

時間にすれば数分のことだったと思う。

 

何本目かのタバコを吸い終えた彼は、何も言わずにガラガラと窓を開けてベランダから出て行った。

わたしはわたしで「いやいつまでコレやるん」と自分に呆れる冷静さを取り戻し、少し時間をあけて部屋に戻った。

 

部屋の中には、わたしと彼のふたり。

もう甘えている場合じゃないと、気を引き締めて教材づくりを再開した。

 

 

♪~

 

突然、彼のPCから聴き慣れたイントロが流れた。

この歌は。

 

 

♪~

これ以上なにを失えば 心は許されるの

どれ程の痛みならば もう一度君に会える

One more time 季節ようつろわないで

One more chance ふざけ合った時間よ

 

 

たまらず吹いた。

 

「なんで山崎まさよしやねん」

思わずツッコむ。

 

「いや、やっぱりこういう時はこの歌かなと」

低い声でボソボソと彼が言う。やっぱり意味が分からない。

 

泣きはらした目で、わたしは笑った。

 

 

********

 

「この言葉、100点満点だと思った」

 

彼女の言葉を聞いて思い出すのは、この福岡の朝。

タバコも山崎まさよしも、わたしの100点満点だった。

 

【シキホール島】天然ドクターフィッシュに噛まれて絶叫した話をするね

 

ドクターフィッシュってご存知ですか?

わたし存知てる。

 

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(フリー素材サイト「写真AC」よりDL)

 

ドクターフィッシュ(Doctor fish)は、コイ亜科の魚ガラ・ルファ(学名 Garra rufa)の通称である。

水中に人間が手足などを入れると、その表面の古い角質を食べるために集まってくるとされ、古い角質を安全に除去できるため美容に、それらを食べられる刺激が神経を活性化するとして健康に、効果があると言われている。

Wikipediaより)

 

ちょう正義。

 

そんなフィッシュの存在は知りつつ施術は未体験。人ってどういうときに「足の角質を食べてもらおう」っていうモチベーションが湧くんだろう。

 

ドクターフィッシュとはご縁のないまま今世を終えると思いきや、ラブポーション(惚れ薬)を求めて先週フィリピンのシキホール島に行ったときに

 

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出会っちゃった。

 

 

「黒魔術師が住む島」として有名なシキホール島。国民の9割以上がクリスチャンのフィリピン人は魔女も魔術もタブーな存在につき寄り付かないらしいけど、手付かずの自然が残る静かなリゾート地につき観光客(主に欧米人)はそれなりにいる。セブほどキャッチーな旅行地ではないのでわりと穴場。

 

上記の写真は、シキホール島にある天然のドクターフィッシュスパ。

樹齢400年以上の巨木があり、その下から澄んだ水が湧き出て池を作り、その池にドクターフィッシュが住んでいる。100%天然もの。

 

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樹齢400年以上の巨木。神秘的。

映像美が評価される海外ホラー映画とかに出てきそう。夜中に根元へ近づいたらグシャグシャにされて地獄に吸い込まれそう(スリーピー・ホロウ

 

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天然ドクターフィッシュ。

めっちゃいる。ビッチビチいる。

 

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淡路島ほどの小さな島にある数少ない観光スポット。欧米人を中心にたくさんの観光客が池に足をつっこみながらキャッキャしていた。

 

ここまで来たら、私だって足の角質食われたい。

 

ということで

 

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ライドーン。

 

ゆっくりと足を入れた瞬間「お、エサが来たぜ!」みたいなテンションでフィッシュたちがビッチビチ寄ってくる、はずだった。

しかしわたしが池のフチで本気で滑って魚雷みたいな勢いで入水してしまったために、まあ一斉にフィッシュが逃げた。隣にいた幼い外人兄弟が非難めいた目でわたしを見る。ごめんな。いっしょにフィッシュを待とうな。

 

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いったん逃げていったフィッシュたちが再び戻ってきてビチビチとわたしの足に群がる。

 

フィッシュにつつかれるのってどんな感じなんだろうな。きっとチチチチとつつかれてほんのちょっとこそばい感じだろうな。小魚にチチチチって感じでつつかれるんだな。

そんなかわいい想像してた。

 

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デュクシ 

 

 

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デュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシデュクシ

 

 

ちょちょちょ待って。

 

「ちょ、待って!!」と叫んでサバァと足を上げる。

 

 

想像と違った。

 

チチチチなんてかわいい感じじゃなかった。

ドクターフィッシュたちが角質を食べるときの効果音は完全にデュクシだった。 意外と強い。わりと豪快。予想外のタフガイ。痛いやらこそばいやら気持ち良いやらでアフアフしたリアクションになった。

 

わたしが勢いよく足を上げたことで再びフィッシュたちが離散。隣の外人兄弟が以下同文につき座る場所を変えることに。

 

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移動。

 

小さなフィッシュたちがあんまりビチビチしていないゾーン。キレイな水に足を浸しているだけでも気持ちいいので、しばし両足を入水させたままボーっとする。

 

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ボーっとする…

 

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ボーっと……

 

 

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したいのになんかバリでかいのおる。

顔こわい顔こわい顔こわい。

 

さっきまでいたビチビチフィッシュたちの5回りくらいデカい。「なあここドクターフィッシュの池やんな?この子ら居場所ミスってない?コイじゃない?日本庭園にいるべきやつじゃない?」と、一緒にきていた友人に半泣きの訴え。コイ亜科なのでわりと正解でした。

 

このデカい魚たちがドクターフィッシュなのかも分からずビクビクする私。足の周りをフヨフヨと泳いでいるけど角質を食べる気配はない。

ほっとけば大丈夫かもしれない。

 

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気持ちに余裕ができ、対岸でフィッシュたちにカメラを向ける友人に声をかけながらキャッキャしていた。

 

 

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カプッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

絶叫。

 

まわりの外国人たちが一斉に「ナニゴト!」みたいな目でわたしを見る。カマレタ!ワタシカマレタノ!

噛まれた衝撃で叫んだあと笑いが止まらなくなったわたしは、隣にいた金髪美女に「ハハハハハソーリーハハハハハ」と壊れた絡み。完全に不審者なわたしに「ドンウォーリーヨー」みたいなこと言ってくれてる金髪美女。こころまで美人。

 

どうやらこのビッグフィッシュたちももれなくドクターだったみたいです。侮った。噛まれた?つつかれた?部分が気持ちつるんつるんなったわ。ただの名医。

 

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(友人カメラマン・まゆゆ撮影)

 

まゆゆはビッグフィッシュのかぶり付きがお気に入り。ちっこいやつらじゃ刺激が足りないらしい。「カプッ」のショックで引き続き笑いが止まらない私を尻目にカプカプカプカプされて楽しんでいる。

 

デュクシもカプッにもすっかりビビりモードのわたし。気持ちを察したのか角質が口に合わなかったのか、フィッシュたちはあんまり私の足に寄り付かなくなった。なんだろうこの複雑な気持ち。 

 

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入場料10ペソ(約24円)でいつまでも居座れるこちらの名所。水に足を浸しながら半永久的にボーっとできる上にドクターフィッシュで足もつるつるになり、原住民や欧米人と国際交流もできる一石三鳥な場所です。オススメオススメ。

 

 

最後にここでラブポーションを5本買いました。

日本にいる親愛なる独身女たちへ郵送します。 

 

 真崎

 

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徹夜、そして翌日のボクたちは。

 

締め切りは明日いっぱい。

 

明日も日中は仕事がある。今晩この原稿をあらかた書き終えていないと、きっと期限オーバーしてしまう。

 

 

シンガポールからセブへの帰路。

あれこの人無免かな?ってくらいにグデグデに荒い運転から解放されてマニラの空港に到着したのは23時半。セブ行きの便は明日の朝9時発。

 

空港で過ごす今晩が勝負。

 

今日は徹夜になるかも。

いや待て。徹夜はいやだ。寝たい。わりと寝たい。

そもそも徹夜とか甘えだからな。「寝なければあと6時間残されている」なんて幻想だからな。まだまだ大丈夫~な皮算用が良きにはからったことなどほぼ皆無だからな。絶対に徹夜なんかしないぞ。ちょう集中するぞ。ちょう集中してこの手ごわい原稿を3時間くらいでササッと書き上げるぞ。そして寝るぞ!

 

 

そんな覚悟を決めて、ワードプレスの新規作成画面

 

そしてTwitterを開く午前0時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやこの2時間Twitterしかしてないからな。

 

 

 

原稿に戻る。

 

 

ここからが本番。なんなんこの泣ける書き出し。

 

集中モードに入るまでにかかる時間が10分~3日と盛大にムラのある私。しかしただ1つ「明日は締め切りである」というプレッシャーがあるおかげで集中成功。ひとたび波に乗ってしまえば執筆はスラスラ進む。

 

スラスラ進む、が。

 

 

眠い。

 

あーもーほんま眠い。すぐ寝たい。

てかな。どう考えてもこれまで原稿書く時間めっちゃあったやんな。移動多かったけどシンガポール空港とか飛行機の中でも書けたやんな。ここ3日間のボーっとしてた時間かき集めたら75時間くらいになるやんな。

なんなん。何してたん。なんでいつもこうなん。「追い詰められて徹夜するのはこれが最後」って大学時代のテスト期間から一体何回誓ったん。

てかなそろそろちょっと仮眠していいかな。ちょっとぐらい仮眠したほうがはかどるんやって。なあ寝よ。10分だけ寝よ。だいじょうぶ10分だけやから。なあ寝よ。

いや待って。そう言って10分で起きて覚醒した成功体験ほぼないからな。気付けば朝で絶望するケースのほうが5億倍多いからな。そろそろそういうの辞めような。仮眠とはつまり永眠だって父ちゃん言ってた。

ここが正念場。いま寝たら死ぬ。寝たら死ぬぞ。

乗り切れ。できる。このまま乗り切れ私。

 

 

 

 

 

乗り切ったー。

よくやったー。

 

 

さあ気付けば原稿は8割完成。ここまでできれば締切日いっぱいで完成できるぞ。

 

しかもなんなのこの気分。

ね・む・く・なーい!

 

セブまでの飛行機で寝ようと目をつぶるも気分が妙にハイで寝付けない。おうちに帰ったらこの調子で一気に原稿を仕上げよう。そうしよう。今のわたしはそう無敵。できるぞー。やるぞー。

 

 

 

おうちに着いた直後にねるねるねるねした。

 

このときすでにお昼。

しかしまだ締め切りまで時間があるので余裕をもってねるねるした。

 

そして、残りの原稿作成に取りかかる。

これはいけるー。

 

 

 

 

 

17時、気絶。

 

原稿を書いている途中で頭がくらくらし出す。うまく思考ができない。なんか取り憑いたかなってくらいまぶたが重い。ああ。うう。あうあうあう。

「もう無理」と倒れこんでそのまま死にました。

 

その日の記憶はもう皆無。原稿は出せたようです。

瀕死で仕上げた原稿はこんな記事になりました。

 

 

 

この日に今世で2億回目となる「もう徹夜なんかしないぞ!」の誓いを立てながら、その1週間後にはまた徹夜原稿した。

 

その時の私が、ふらふらとつぶやいたこの世の真理。

 

 

 

ほんまそれ。

 

真崎

 

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「悩み相談したのに傷ついて・悶々して終わった」にならないための具体策

 

A「Nちゃんは、彼氏いるの?」

N「いや、まあいるんですけど、、」

B「え、なになに!?」

N「うーん、なんかちょっと微妙というか」

B「気になる!話聞きたい!相談のるよ!」

 

 

N「、、、という感じなんですよね」

 

B「え、なに、付き合ってるって言うのそれ?」

N「いや、ですよね、、」

A「あ、ごめん、今違うこと考えてた!笑」

N「あ、ははは、、」

 

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というNの悲劇を見た。

 

これは複数人が集まってワイワイ楽しむパリピな場だったので、そもそも相手がノリでふった話にガチ話を重ねたこと自体が失敗だったとは思う。その場に必要だったのはあくまでも楽しい酒のアテ。真剣に話した分、適当に流されたり深く知らない相手にさっくり否定されたりしたNのダメージは大きそうだった。

 

  

上記の例はちょっとズレるけど、「相談したのに傷ついて終わった」という悲しい話をよく耳にする。

 

不登校支援の仕事をしていたときに出会った女子高生。親御さんが語るに「ここに来る前に別の支援機関で今後の相談をしていたんですけど、『君は僕の言う通りにしなかったからこんな失敗をしたんだよ!』と言われて深く傷ついてしまって・・」とのことだった。

 

 

相談相手を、相談の仕方を間違えると、ときに深く傷ついてしまうことがある。

 

そうでなくても、余計に悶々することもある。

 

 

とにかく誰かに話してスッキリしたい、共感がほしい、解決策を一緒に考えてほしいなど、相談する背景には何かしらの目的が存在している。では相談後に必ずその目的が達成されているかと言えばそんなこともない。

 

共感がほしいだけなのに、次々解決策を提示される。

あるいは「それはお前がダメだ」と説教が始まる。

解決策を見つけたいのに、気休め的な共感の言葉だけ飛んでくる。

相談していたはずなのに、気付けば相手がずっと話している。(他人の顔色を気にしがちな人がぶつかる状況

 

共感の言葉、解決策の提示、説教、相談される側の話す比重が大きい状況。

それそのものが間違っているわけではもちろんない。ただ相手がソレを求めていない場合、相談する側の言葉を相談する側はたぶんロクに聞いていない。お互いにとって不毛な時間になってしまう。

 

私はめちゃくちゃ他者依存的なので困ればすぐ人に相談する。以前は周りのいろーんな人に相談していた。もちろん相談にのってくれる好意そのものがまずありがたい。

その前提で「あ、今それ求めてない・・」と相談の中で思ってしまった瞬間、話をウンウン聞いている顔をしながら相手の言葉を右から左に流すクソな自分に気付いた。

 

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「相手が好意で相談にのってくれているのに、求めているものをくれないからイヤ!なんて、相手がいつでも100点満点の回答をくれると思っているなんて傲慢だ」

 

的なリプライを以前にもらった。

 

確かにもう私ってばほんと傲慢。

わざわざ時間を割いて私のことを考えて相談にのってくれている他者様の好意に感謝できずに悶々している自分はなんて最低なんでしょう。

 

 

なんて自責をするような優等生やっててもしんどいよ。なんにも解決しない。

 

誰かの好意に感謝するために相談するわけじゃない。

相談の目的なんて本来は自分本位でしかないからな。

 

 

だから私は「できる限り求めているもの、100点満点に近い回答をもらえるような相談」をする。

 

この相談方法を取り入れてから、圧倒的にストレスが減って問題も解決して他者様にも心の底から感謝できるようになっている。

少なくとも私には効果的だったので、誰かの参考になればと思って晒します。

 

 

「相談したのに傷ついて・悶々して終わった」にならないための具体策 

 

 1. 相談相手をしぼる

 

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私のガチ悩み相談相手は、現在3名。

仕事やその他専門的な内容以外は、もう基本的にこの3名にしか相談していない。

 

 

以前は「できるだけいろんな人の意見を聞いたほうがいい気がする!」と思って、同じ悩みをいろんな人に相談していた。仕事を辞める前なんかもうめちゃくちゃいろんな人に相談した。

 

「好きにしたらいいと思う」

「ここで辞めたらやばくない?」

「次を見つけてからのほうがいいよ」

「もうちょっと頑張ったら状況変わるよ」

「つらいよね、まずはつらい気持ちを認めてあげて」

 

 望み通り、たくさんの意見をもらった。

ただ混乱しただけだった。

 

でもその中で「この人だったら私の話をしっかり聞いて分かってくれた上で、丁寧に選択肢を提示してくれる。ものすごく私本位な相談の乗り方をしてくれるなあ」と思う方々がいた。相談していて心地が良かった。

 

 

なぜ彼らに相談していて心地よかったのか思い返すと

 

・私の状況と気持ちをまず丁寧に聞いてくれる

・よほどのことがない限り否定をしない

・悲観的な話は少なく前を向かせてくれる

・断定ではなく選択肢を示してくれる

・たまに「真崎だったらこうだと思うんだ」と、私の性格を理解したうえでの提案をくれる

 

以上に集約される。

いま深い相談にのってもらう3名全員、もれなくそういう対応をしてくれる。

 

 

どんな人が合っているかは人それぞれ違うと思うけど、相談して悶々しないための具体策として

 

「相談していて心地よい人」を見つける

・相談相手をその人に絞る

 

まずはこれ。

 

たくさんの人にたくさんの意見をもらうより、自分の信頼できる少数の相談者に意見を仰ぐほうが効率的かつ効果的だと思っている。

 

 

2. 要望を先にすべて伝えておく

 

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「いまめっちゃ悲しいからとにかく話を聞いてほしい」

「頭整理したいから私の話まとめてください」

「これからの方向性をいっしょに考えてほしい」

「こんな状態やけどアドバイスほしい」

「最近甘えてるから厳しい言葉で大丈夫です」

「そっちの話抜きで一方的に話させてもらうな」

「否定なしで。傷つくから否定なしでおにゃしゃす」

 

どんなに自己中な内容になってもいい。

相談する前に自分の要望をすべて伝えるようにしている。

 

 

最近「察するコミュニケーションは幻想」だと思っている。自分の求めていることをちゃんと伝えず、相手に察してもらうことを期待するのは不毛。人は思っているよりずっと察さない。

 

求めたものが返ってこずに悶々する行為すら自己中だ傲慢だと言われるポイズンな世の中なので、せめて自己中になる順序を変える。「こうしてくれ」と最初に全部伝える。

 

するとあら不思議、でも当然といえば当然。

相手が要望に応える形で相談にのってくれる確率がグググと上がる。

 

それこそ相手はこちらの力になりたいという好意で相談に乗ってくれることが多いのだから、ニーズが分かれば応えようと努めてくれる可能性も大きい。

 

結果こちらもスッキリする。

そして相手に全力で感謝できる。

なんて健康的なやり取りなんでしょう。

 

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以上2点が私なりの具体策。

 

使えそうなら使ってください。

無視してもらっても人生になんら支障はないです。

 

他者とのコミュニケーションに関する話なので100%の成果なんて絶対保障できないけれど、自分でコントロールできる部分がちょっとでもあるって分かるだけで、わりと希望が見えます。

 

真崎

 

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「こころ平穏に生きていく」には汗と涙と部活が必要

 

肩こりが、改善した。

 

いやいやいやいや。

まてまてまてまて。

 

まじかー!

そうきたかー!

 

もう肩こりが治るのとか諦めてた。高校の吹奏楽時代に発症してからもう丸12年目のお付き合い。クラリネットってめっちゃ肩こるんだって。

いまの仕事もパソコン作業だしFカップだし他人の目に対して神経質なの身体に出るし巨乳だし肩こりから逃れられる日がくるなんて思ってなかったからビックリしたよ。あとセブ行く前に下着買いに行ったら「もうすぐGですね」って言われたよ。その時は爆乳を名乗る。

 

 

最後のメンヘラナイトがいつだったか思い出せないけど、たぶん去年の春、沖縄移住を決める前後あたりはまだまだヘラってた。メニエール病もどき(脱水症状だった疑惑が濃厚)こじらせてた辺りは「もう1秒たりとも何かを頑張りたくない」みたいな精神状態だった。

 

 

去年のわたしは、頑張っていた。

 

他人様の努力に比べりゃなにを?って感じだけど、わたしは頑張っていた。立派なライターになるために頑張ろう頑張ろう頑張ろうとがむしゃらに仕事をしていた。そしていろいろ省略して最終的には「ただこころ平穏に生きていきたい」に願望がシフトした。

 

ロクな計画もなくこの半年ほどふらふらやってきたけど、いろんな縁と人の厚意によって結果的にいま肩こりが解消して「このまま朝が来なければいいのに」と思う夜も来なくて漠然とした”何か”に怯えることなく飄々と生きてるってことは、人生の路線チェンジはひとまず成功中ってことでいいと思う。

 

 

本題。 

 

 

 

「もったいない」

 

「平穏とか言いだすには早い」

「若いうちに頑張ったほうがいい」

「もっと東京で経験を積んだほうがいい」

「いろんな人と出会って視野を広げたほうがいい」

 

 

移住前からちょこちょこと発信してきた「こころ平穏に生きていきたい(だから沖縄へ行く、だから仕事は無理せず減らす)」に対して、ときどきこういったレスポンスをいただく。

 

たぶん「こころ平穏に生きていきたい」という言葉の響きは「刺激の少ない環境と安全な人間関係の中で無理せず粛々と隠居生活したい」に近い願望を連想させているのではと思った。違ったらすいません。

 

 

でも、だとしたら、それはNO。

 

理由の代わりに部活の話をする。

 

 

 

 

 

 

上記、私がここ1年で大人買いした漫画。

 

 

いま私のこころをいちばん揺さぶる存在は「部活に熱中する高校生」である。

 

もちろん漫画なのでフィクションだが、青空エールにおいては「初心者で吹奏楽部に入って経験者たちの中で奮闘するも2年生でひとりだけコンクールメンバー落ちして号泣」まで状況が被っている(しかし漫画と違って号泣時に胸を貸してくれる野球部のエースは不在)ため、完読までに5リットルは泣いた。

 

 

今は、とてもいい精神状態。

毎日楽しいなと思えて、悩みもない。

仕事も楽しく、気持ちよく活動できている。

 

 

でも、圧倒的に、足りない。

 

私は元来、超スポ根気質なのだ。 

 

 

「人生で一番充実していた時は?」

「それが”今”だと胸を張って答えられるか?」

 

自己啓発大好きな人たちに教えてもらったこの言葉を借りるなら、私の人生で一番充実していた時は 

 

・中学のソフトテニス部時代

・高校の吹奏楽部時代

・大学のバレーボールサークル時代

・同じく大学の教育NPO時代

 

ダサく潔く、秒でこの4つの時期だと答える。

残念ながら今ではない。 

 

今の日々を気に入ってはいる。

でも、目の前のボールや仲間や生徒と夢中で向き合って泣いて笑って感情ヨリドリミドリな毎日を過ごしていた、あの頃の「熱中する」という感覚を、今のわたしは持っていない。

 

 

もちろん部活は、楽しいことだけではない。

つらい練習もあったし仲間とも幾度となく言い争った。それこそ仕事と同じで「辞めたい」と漏らしたことも1度や2度ではない。

 

 

そう、つらかった。

めちゃくちゃしんどかった。

 

 

「もっと頑張ったほうがいい」

「いろいろ経験を積んだほうがいい」

 

善意で大きなお世話であるこれらの言葉通り、めっちゃ頑張って、いろんな経験を積んだ。

その結果、「優勝」や「入賞」などの成果、仲間と分かち合う感動、スキル面メンタル面での成長を得ることができた。

 

 

じゃあこの経験を仕事にも置き換えて。

去年の今頃、東京にいた頃のように。

つらくても頑張って、いろんな経験を積んで。

その先にある成果や感動をつかもう。

 

という話には、ならない。

 

 

******************* 

 

"目標を成し遂げるためには、やらなければならない事がいくつか出てくるね。それは大抵とても骨の折れることで、人はそれを努力と呼ぶ。"

 

”多くの人はここで辞めちゃう訳だな。壁が高すぎた、この道は自分に合ってなかったんだって。”

 

”私は、それでいいと思う。だって努力は苦しいじゃないか。それは皆同じだ。”

 

 

”問題なのは、イヤだと感じるかどうか。”

 

 

”夢への努力をイヤだなとか面倒だなとか感じたならば、もしかしたらその夢はそれほどやりたいことじゃないのかもしれない。だったらやめたっていいじゃないか。”

 

”キミは心の底から飛びたいと思っている。そういう人にだけピッタリの言葉があるよ。”

 

 

”努力を続けていれば、夢は叶う”

 

 

 (SKET DANCE29巻、竹内先生から航空部の飛鳥への言葉)

 

*****************************

 

 

部活は、つらいけど嫌じゃなかった。

ボールを打つのは楽しかったし、楽器を吹くのも楽しかったし、とにかく上手くなりたかったし、試合でも勝ち続けたかったし、優勝しまくりたかった。

 

未来を見据えて努力を重ねる、その”今”自体が楽しくて仕方なかった。とても刺激的で、ただただ夢中だった。

 

 

”今、イヤなこと”を頑張るのは「熱中」ではない。

 

将来への不安、つまるところ金と社会的評価への不安を動機に自分をだましだまし、なんなら「わたしは熱中している」と言い聞かせながら仕事をしてきた反動はどこかでくる。

会社を辞める前と沖縄移住前、私にはもうきた。

”今”を犠牲にした将来に執着する価値はない。

 

 

部活をしていた頃は「こころが平穏云々」などと考えるヒマもないほど”今”に夢中だった。その状態こそまさに「こころが平穏」だったのではと思っている。だってあの頃、毎日こころが沸き立って喜んでいたの、今になって分かるもの。

 

 

だから、ここで、話を戻す。

 

 

私は、こころ平穏に生きていきたい。

 

つまり私は、猛烈に「今に熱中」しながら生きていきたい。

 

 

中高大学時代のアツくて青臭いあの青春を、アラサーなこのタイミングで遠慮なく再現したい。何かに打ち込んで目標もって頑張って、できれば仲間と泣いたり笑ったり感動を分かち合うみたいなことを超したい。

 

その”何か”は仕事だったり会社だったりスポーツだったり人それぞれ違う。

 

 

わたしの「熱中できそうなことリスト」は増える。

スポーツに仕事にその他活動に、「ここに第2の青春かけてみたいな」と思えるものがたくさん浮かび上がる。

 

今もウズウズしている。帰国したらすぐ動く。

 

本当の意味で「こころ平穏に生きていく」ために、今年は「若いうちに頑張って」「いろんな経験を積む」を、全力で楽しく実施していく所存です。

 

 

真崎

 

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ひとりじゃ人生つまんない

 

メリクリ2016。

 

まさか今年のクリスマスをセブ島で過ごしているなんて、去年のクリスマスに女の先輩と渋谷でラーメン食べて解散したのち浮かれた誰かの吐瀉物踏んでた1年前の自分が聞いたら生きる希望になると思う。

 

ほんとは今晩セブ発台北経由25日沖縄着の航空券を取っていたんだけど潔く破棄。年末に1件東京で仕事を入れたので26日に直行便で成田着、ワーカホリックに今年を終えましょうね。

 

いまは現地時間のPM7時。

セブの日本人女性カメラマン宅でそれぞれ仕事してる。ふたり少し離れた空間で黙々とパソコン作業。締め切り原稿1つクリアしたのでご褒美ブログ執筆なう。

 

クリスチャンが9割のセブにおいて、クリスマスは家族でお祝いする行事。クリスマスキャロルが流れる頃には君と僕の答えもきっと出ている日本のソレとは全然雰囲気が違うやつ。

「リゾート地のセブに行くなら現地のすげーリア充っぽいクリスマス事情を記事にしましょうよ」なんて話を渡航前に担当編集さんとお話したりしてたけど、もうね、それ俄然ジャパン案件。

 

 

タイトルの話になるよ。

 

沖縄移住や長期セブ滞在を気分でふらりとこなせるのは独身彼氏なしのフリーダム非リアが成せる技。

 

一人でふらふらして内省する時間なんかほんと大好きだしこれからも積極的に確保していきたい次第ですけど、だがしかしそんなものは「好きな人たちといっしょにいる日常の土台」ありきでいいんです。

 

 

「ひとりじゃ人生つまんない」

 

なんでそれが今年の気付きかって、2014年11月からぬくぬく寄生していた池袋のシェアハウスを抜けて沖縄移住したのが2016年6月だから。

 

大学時代からの友人たちと過ごしたシェアハウス。居心地の良さはそれはもうそれはもうそれはもうだったわけで「ここに住んでたら寂しい気持ちもなくて恋人いなくてもいいかな~って気持ちになるよね」なんてゴロゴロしながら話した当時は本当に住人全員フリー素材。 

 

家にいる誰かと一緒にご飯を食べてテレビを見て筋トレして真面目に語り合って悩みがあればお互い聞き合う。ひとりの時間が欲しければ自室にこもる。あれはいま考えると絶妙なバランスで欲求充足できる暮らしだった。端的に言って最高でした。

 

 

で、沖縄移住後さびしくて病んだ。

 

移住3週間目に入居が決まったのは宜野湾市のシェアハウス。3LDKのマンションにはすでに男性ふたりが入居中、そこに私も加わった。

池袋時代と同じく名目はシェアハウスなんだけど、感覚的には1人暮らし×3。家に帰ればそれぞれ自室にこもるので「誰かと一緒に生活している」という感覚は薄かった。

 

当初は外でもあまり友達がいなかったので余計にどんどん沈んでいった。そこからあくせく行動して素敵な友達がたくさんできて楽しくなった沖縄生活。

 

 

「あ、でも、これまだ違う」

 

そう思い始めたのがいつだったかは忘れた。

 

外の生活が楽しくても、家に帰ればひとり。ひとりの時間は好きだけど、思い出すのは池袋シェアハウス。家にはいつも心許せる誰かがいて「人といたければいる」「一人でいたければ自室にこもる」を選択できた。寂しがりやの私が選ぶのは圧倒的に前者が多い。

 

そうそうコレコレこの感覚。

これが私の生きる道。パフィー

 

最終的に死ぬときはみんな独りダーみたいな小難しい話は置いといて、やっぱり私の人生っつーか日常のベースには好きな誰かがいてほしい。「この人と一緒にいたいな~」って思える人と一緒にいる生活をしたい。ひとりで過ごす気楽さや自由さはたまらないけど、誰かと過ごす生活だって酸いも甘いも楽しいじゃんね。「そんな甘いもんじゃねえよ」ってんならそれすら味わいたいですなうなう。

 

とにかくどっかでそんなことを思い始めた矢先にシェアハウスの家主から「年末か年明けにこの家引っ越します~」なんて言われたもんだからおったまげ。「でもこれはいいタイミングだな」と思ったわけです。

 

すでに私の中で「一人暮らし」の選択肢は消滅済み。あるのは「別の楽しげなシェアハウス」もしくは「パートナーと同棲」だけで、まずは前者で様子を見つつ積極的に後者の環境にうつるための行動あるのみダーなんて思ってたら中期セブ島お仕事案件がきて現状コレです。

 

 

私の半径5000メートル以内には「誰かの深層心理を掘りたいカウンセリング厨」みたいな人もいっぱいいて「真崎さんは本当にパートナーほしい・作りたいと思っているの?」「本当は男の人に対してすごく抵抗感があるんじゃないの?」「どう?どう?ん?」と問われてはなんかイラッとする!なんてやり取りも幾度となくあり、そのたびに一応ちゃんと自分の心と向き合ってみるわけです。

 

で、これまでの話を踏まえた私の結論は

「ほしい!作りたい!抵抗ない!」

の、(脱)非リア三原則。

 

年齢的・精神的な焦燥感とかは特にないので「今すぐとにかく誰かを捕まえて悪魔の契約結びたい」みたいなことは一切なく、好きな誰かといっしょにいることで人生もっと楽しくなる予感しかないからその方向性でトライしたいやつ。シェアハウスもいいけどわたしは誰かと家族になりたいよ。焦ってもいいことないけど、今から自分でできる行動は積極的にしましょうね。

 

 

そんな決意のブログをクリスマスイブにぼっちで綴ってるあたり矛盾。つらくなんかない。泣いてるはずもない。

 

明日のクリスマス当日もお仕事がんばるね。

皆さまメリーメリークリスマス。

 

真崎

 

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