「書くこと」「発信すること」はひとの人生を簡単に破壊できるという話 -大炎上を経験した看護師ライター依里楓さんと飲みました-
https://twitter.com/kaede020/status/643786607850426368
看護師ライターの依里楓さんが、飲みましょうですって。
自分が好きな人から「自分も好きでした」なんて絵に描いたような相思相愛。これ高校生くらいの時にやっときたかった。取り戻したい青春の日々。
そしてそのお相手からこのあと速攻で「この日とこの日が空いています」と具体的日時を添えたデートのお誘い。生きてて良かった。恥ずかし気もなく赤裸々ブログ書いてて良かった。
※ちなみに「黒沢一樹さん」という方は、私たちの共通の知り合いであり、「NPO法人 若者就職支援協会」の理事長をされている方。呼び捨てだったので「ずいぶん親密なんだな」と思ったけど、単純に「さん」を忘れたらしい。
そんなわけで、楓さんと飲んできた。
ディープな街、新宿ゴールデン街で。
彼女行きつけのバーを2件はしごした。最後の方はわりとべろべろになってイケメン外国人観光客2名に英語で悪がらみしていた記憶しかないので割愛する。
「英語の現在完了とかどこで使うんですか?」って塾講師時代にすげー聞かれたけど「午前0時のゴールデン街」って即答できる分には現在完了使いまくった感あるわ。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月22日
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大きなコンプレックスを抱えた自分に自信のない状態で、得意分野に特化するかあるいは年功序列で社会的地位が上がってしまうと、「知らないことがある自分が許せない」状態になって他人に被害を出してしまうのだそうです。日々戦々恐々じゃないか。そういった大人にならないよう頑張ります。
ー プロセスレコード「コンプレックスの隠し方」より
実は、楓さんと会うのは3回目。
前職時代に2度お逢いし、それぞれ本当に短い時間ではあるが言葉を交わし、お互いの存在は知っていた状態。
現在は(閉鎖的イメージのある「病院」という)組織に属されている方なのであまり詳しくは書かないが、学生時代から学生団体や女性支援、そしてライター活動に精を出されていた彼女は、ネット界隈や看護系学生界隈ではちょっとした有名人だった。ちなみに美人である。
現在は看護師。
「月に約13人亡くなる現場にいます」とのこと。
そんな彼女と面と向かい、ハイペースでお酒を煽りながらお話していると、まあお互いの共通事項である「ライター」の話になってくる。
話題は「炎上」について。
大炎上から4日(厳密には5日)、分単位でTwitterに届いていた誹謗中傷リプライがようやくほとんど消え去りました。クズやらキチガイやら殺したいやら何百件何千件と目にするとさすがに消耗しますね。
「一般的な意見ではない」ということだけで他人をここまで否定できる悪意の塊に巻き込まれて、インターネットの中は超重度の不安障害なんだなーなんて呑気に思いつつも、肯定的な意見を下さった方まで攻撃的な言葉に巻き込まれてしまったことが何より腹立だしくて、友人たちに心配をかけてしまったことがものすごく申し訳ないです。
支えて下さる方々のおかげで精神的に崩壊せずに済みました。
ー 本人のSNS投稿より(一部省略)
「なぜかよく炎上するんですよね」
飄々と話す彼女。
確かに彼女が書くとよくバズりよく燃える。
PVも跳ね上がるだろうが精神的ダメージも計り知れないのではと、サーバーが落ちるほどの大炎上を経験したことがない私は想像して震える。しかし「慣れた」と語る彼女。炎上騒ぎで培った圧倒的レジリエンスに感服。
「あ、でもあの時はちょっと死にたかったですけどね」
そうですよね。
女性、性、親子、家族。
彼女の取り扱うテーマは、おそらく燃えやすい。
それだけデリケートな話題だから。
さらに彼女は飄々と少数派意見を提示し、多数派や世の中の風潮に対する違和感を臆さず表現する。よくある「自分の正しさを主張するために他者を否定する」という自己顕示欲丸出しの気持ち悪い文章ではなく、あくまで冷静で淡々とした語調で書くので、逆に人を激昂させるのかもしれない。
女子大生
キャバ嬢
ぽっと出のライター(と本人が仰っていた)
など。
彼女の立場も叩きやすい材料になったのではと思うのだけど、でも本当に、本当によく燃えていた。
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昨日楓さんと飲んだときに話したことを備忘録がてらブログ記事に起こしている。「自分や人の人生を壊すかもしれない」という意識と覚悟を持って文章を書いているライターが少ないですよね、という楓さんの言葉。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月23日
「リスクを考えていないライターが多いです」
楓さんが発したこの言葉が、とても印象的だった。
リスク。つまり危険。
「書く」「発信する」
この行為が持つ、時に殺人級にもなる危険性を分かった上で文章を書いているライターが、彼女の感覚では「あまりいない」そうだ。
書くことで
発信することで
人の人生が、いとも簡単に壊れる。
それは、容易に起きうる事態。
飲酒運転をTwitterに投稿した男子学生がネットで吊し上げられて本名学校名経歴その他個人情報がすべて晒され、彼の日常生活がいとも簡単に崩壊した事例があるように。
彼女の場合、自分の人生が壊れかけた。
まず前述したように、ネットで悪意しかない言葉の数々に精神をやられた経験がある。個人的にこれ人によっては死んでると思う。本当に。
そして
「もしかしたら、最悪看護師になることができなくなったかもしれない出来事もありました」
ネットの世界にとどまらず、彼女に対する悪意は現実世界にもその手を伸ばしてきた。彼女の進路と未来に関わる事件。死にはしないが人生は大きく変わる。
自分だけではない。
人の人生を壊すこともある。
「例えば、私が書いた記事を読んで「自分が否定された」と思って死にたい気持ちになる人がいるかもしれない」
楓さんが仰っていた。
大げさではなくその通りだと思った。
例に挙がったのは、川崎市で起きた中学生殺人事件。テレビやネットでも話題になったあのニュースで、驚いたのは「被害者の母親が悪い」とシングルマザーの母親を責め立てる記事を某著名人が書いていたことだ。
個人的に、これは殺人レベル。
なぜ書いた?
そこに社会的意義は?
今書く意味は?
書いた先になにが起きるか最悪の想定はしたのか?
貴方の影響力を考えなかったのか?
非常に腹立だしかった記憶がある。
楓さんがその話題を持ち出したとき、その感情が鮮明に浮かんだぐらい。
川崎市の事例とは異なるのだけど
私がつい最近猛烈にイライラしてしまってアクションを起こしてしまった事例があったのだけど、それを思い出している。「表現の自由」を盾にする人はなにを勘違いして平気で個人や組織を誹謗中傷しているのだろうと思う。貴方の心情など知ったことはない。読む側書かれた側の身になってみろと。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月23日
「表現の自由」という憲法の言葉を引用するなら「公共の福祉」を都合よく無視するなと思う。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月23日
最近こう思うことがとても多かった。
この件になると感情的になってしまい、言葉が悪くなってしまって非常に恐縮。
「見る側の自由」ということで、別に自分が見たくなければ見なければいい話。それはその通りだと思う。
が、それは「書き手」の言い分ではないのでは、と思っている。
「発信した先にある人々の顔を想像すること」を、言葉を発信する人は怠ってはいけないのでは。そんな感じ。
想像には限界があるし、すべての人の心情などきっと配慮はし切れない。世の中に100%正しいことなどほぼ存在しない、そんな中で自分の主張を発信した場合に、それに反対する人、不快な思いをする人、時には死にたくなる人が出てくることを「絶対避ける」のは無理だと思う。
無理だけど
でも考える必要はあるでしょう。
「とても不快な気持ちになりました。あなたは精神的に追いつめられて子どもを病院を連れていった親の気持ちが分かりますか?」
「今でも病院に連れていって薬を飲ませる判断をしたことが正しいか不安になる。結果子どもは安定しているけど、この記事を読んでまた不安になってしまった。私は間違っているのか」
そのようなメッセージをもらったことがある。
私が過去に「不登校の子どもを精神科に連れていって薬を飲ませるのは正しい対処なのか」といった記事を書いたときのこと。
その主張自体が間違っていた云々ではなく、単純に「配慮が足りなかったこと」を猛省する出来事になった。
不登校に関わる当事者界隈の方たちは、ただでさえ精神的に不安を覚えている人が多かった。その人たち向けに書く記事で、私が「私の正義」をつらつら主張することになんの意味があったのかと思う。
「誰でもライターになれる時代ですもんね」
「ね」
ビールを飲みながら、楓さんが頼んだ「洋風シメサバ」をつつきながら、哀愁を漂わせる酒飲み女子2名。
自分の言葉をマスに発信することも、「ライターになること」も、とても簡単にできる社会になった。個人の持つ影響力が大きくなっている。
「私は楓さんのような強い影響力がほしいです」
私は言った。
「私も影響力はほしいですよ」
楓さんも続いた。
「でも、自分の影響力が大きくなるということは、それだけ自分や誰かの人生を壊す可能性も大きくなっていることを、発信者は理解しておかなければいけないと思います」
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今の病院に入職した時、「貴方達は看護師になったんだから、これからは人の命のために、休みの日も自分でお金を払ってでも学会へ行き、知識と経験を積み重ねるのです!」と偉い人が話していた時に真っ先に「いや出張扱いにしろよ」と心の中で突っ込んだのはきっと私だけでは無いはず。
ープロセスレコード「看護師になって2か月半、水商売に戻りたいと思う理由」より
「楓さん」
「はい」
「楓さんが以前のようにライター業界に戻ってきたら、楓さんの言葉やエピソード、影響力を求めるメディアで引く手あまたになるって思っています」
「いやいやそんな」
「そうなったら私絶対めっちゃ嫉妬します」
「笑」
「でも、楓さんみたいなライターさん、私はやっぱりすごい好きで、やっぱりたくさん書いてほしいしたくさん読みたいです。たぶんいつか戻ってきますよね。めちゃ待ってます」
「なんか、ありがとうございます笑」
※ちょっと困らせている
すでにお声がかって諸媒体で記事書かれていました。
さすが。妬ける。好き。
真崎
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ここから今回のお仕事に繋がりました
お仕事(ライティング)の依頼やブログ感想
私に絡んで下さる方向け
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恋のキューピットは笑い飯西田とおじいちゃん。遠距離恋愛の素敵カップルから結婚パーティレポートのご依頼です。
「しばらく前からハマって読んでいました。何か依頼ができそうなことがあればお願いしたいと思っています。結婚式とかお願いできそうなシーンってないですかね?」
ブログに仕事依頼用のお問い合わせフォームをつけたのが4月の末。そして5月上旬にこちらのお問い合わせメールが私の元に届いた。
初めての「真崎あてのお仕事依頼」に
ええええええと驚いて舞い上がる私。
やり取りしていて分かったのは、この方は特に「これをお願いしたい」という案件はお持ちでないらしいこと。近々結婚式と各地での結婚パーティを控えた中で、「真崎さんになにかを頼みたいので、真崎さんを活かせるアイデアを下さい」とのことで。
なんと嬉しい無茶ぶりー。
「ぜひなんでもやらせて下さい」と私も申し出てこの方とやり取りを進めた結果「結婚パーティレポート記事と当日使う貸し会場PR記事を「真崎ですよ」にアップする」というお仕事として請け負うことになった。
パーティは11月。
ということで
その本番前に。
先日無事に結婚式を挙行した
新郎の、どん
新婦の、ゆうちゃん
私と同年齢で、しあわせいっぱいのおふたりを勝手にご紹介する記事を書こうと思いますー。
※おふたりから諸々の許可は得ました
初対面で確信「このおふたりええ人や」
ぜひ一度打ち合わせをしたいということで、5月下旬に銀座でおふたりと初顔合わせ。
銀座駅の改札で待っていると、離れたところにそれらしきカップルの姿。遠くからでも分かる仲睦まじさ。はじめまして真崎です。
打ち合わせ前に食べていた「メロンカレー」という料理がとてもリアクションに困る味だったらしく、銀座の素敵カフェでお口直し。
どんさんは身長が高くていい声。
ゆうちゃんは美人で美人で美人。
どんさんの笑顔は口角の上がり方がきれいすぎて思わず「逆に胡散くさいですね!」と言ってしまう私。「一歩間違えれば「笑うセールスマン」みたいですね!」という言葉はギリギリ飲み込んだ。
真崎ブログを先に知ったのはどんさんで、ゆうちゃんはどんさんから紹介されて読んで下さっていたとのこと。いろいろと感想を伝えてくれる。
なにかの記事がシェアされてきて、それを読んだときからもうずっと読んでるんですよ!
真崎さんのブログを読んでいると、なんかそこに出てくる人のこと好きになってしまうんですよね!
特に「姉」は、真崎さんがすごい感動して尊敬しているのが伝わってきて良かったです!
ええ人らや(単純)。
とても素敵であたたかい方たちだった。
この日の打ち合わせでは、私のお願いもあって「おふたりのこれまでの話」を聴かせていただいた。
相手のことをよく知った方が、相手に対して少しでも感情移入ができた方が、私の性格上きっといい仕事ができるだろうという思いがあったので。
が
おふたりの話があまりにも素敵且つ素敵。
これは記事にしたら絶対素敵だと確信したので、仕事とは別にこの話をブログに書かせていただきたいと申し出た。
以下、そんなおふたりの
出会いから結婚にいたるまでのエピソードです。
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「笑い飯の西田が奈良県民だったので連絡先交換しました」
ウェディングケーキがまさかの前方後円墳
ふたりの出会いは大学3年生。
お互い就活まっさかりの時期。
どんさんは奈良県民。
ゆうちゃんは宮城県民。
ふつうなら出会うはずのないふたりが出会ったのは、たまたま同じタイミングで就活のため東京に来ていたときのこと。
どんさんが東京駅を歩いていると、目の前にはなにやら道に迷った様子の女性が。どんさんはその女性に「大丈夫ですか?」と声をかけた。
そして、それがゆうちゃん。
東京駅を案内しつつお話するふたり。
そしてその際どんさんが奈良県民であることをゆうちゃんに伝えた。
「私、笑い飯の西田が大好きなんです」
ゆうちゃんがその日一番の興奮顔で私に伝えてくれた。
「笑い飯」というのは、ダブルボケという新しい漫才スタイルを確立してM-1グランプリでも常連だった人気お笑いコンビ。西田はポニーテールとヒゲが特徴の男性。相方は哲夫。
「笑い飯の「奈良県立歴史民族博物館」のネタ知っていますか?」
もちろん知っている。
2003年のM-1グランプリ、決勝ラウンドの予選で披露して爆発的な笑いを誘った、笑い飯のネタの中でも「伝説」と呼ばれている漫才である。
この年のM-1はビデオテープが擦り切れるほど見ており、笑い飯含め出演コンビのネタを暗唱できるレベルになっていた私。知らないわけがない。ゆうちゃんよ、なめてもらっちゃ困る。
興味がある方はこちらからどうぞ。
※施設の正式名称は「奈良県立民族博物館」
その西田が奈良県出身ということで、「奈良県出身の人とつながったら「奈良県立民族博物館」に行けるかも」といった策略を思いついたらしく、ふたりはその場で連絡先を交換した。
「彼が奈良の人じゃなかったら、連絡先交換してなかったかもしれないですね」
西田、奈良で生まれてくれてありがとう。
どんさん、奈良で生まれて良かったね。
ふたりが出会った直後に起こった、東日本大震災。
「彼女、大丈夫かな?」
そう思ったどんさんは、宮城県にいる彼女に連絡。
その連絡が返ってきたのは2週間後で、その際に初めて?電話をしたらしいのだけど特に盛り上がらず終わったとのこと。
「遠くに住んでいるともだち」
そのときのふたりは、まだそんな感じ。
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初デートは念願の「奈良県立民族博物館」
ケーキ入刀後にお互いケーキ食べさせてあげる写真。なぜかスプーンではなく巨大スコップを使用している姿を見て思わず「これ万が一ゆうちゃん躓いたらどんさん死にますね」と真崎。
震災のため就活が大幅に後ろ倒しとなり、6月にまた就活で東京に出ていたゆうちゃん。
「東京行ったついでに、奈良行こうかなって」
その「ついでに」は無理があるわゆうちゃんよ。
宮城から東京経由で奈良て。
どんさんと連絡を取り合い、ゆうちゃん念願の「奈良県立民族博物館」にふたりで行くことに。どんさんのお兄さんの来る前に乗って、ドライブ初デート。
このデートの時点で、どんさんはもうゆうちゃんのことが好きになっていた。
「彼女の行動力とか、なんかそういうの諸々ですね。そのデートのときには惚れていました」
一方のゆうちゃん。
「奈良県立民族博物館行けたし、もういいかなって笑」
脈なし。頑張れどんさん。
博物館デートのあと、ゆうちゃんが宮城に帰る前にふたりで京都に食事に行き、そこでどんさんは心を決めてゆうちゃんに告白。わりと熱く真剣にくどき落そうとしたとのこと。
しかし一方のゆうちゃんは "家も遠いし、奈良でやりたいこともやったし(重要)、もうこれ以上はなあ……" という気持ち。
「考えとくね」
そう言って、その日はお別れしたふたり。
まあ、でも
残念ながら望みは薄そうな雰囲気。
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その3日後にまさかの「よろしくお願いします」
披露宴の様子。この日の参加者は7割方どんさんの知り合いなのに皆どんさんさておき「ゆうちゃん美人」「ゆうちゃん綺麗」と花嫁褒めちぎり。そんな私も写真を見て「ゆうちゃん綺麗すぎます」とコメント。しかし不憫などんさんの姿に「赤タキシード似合いますね」を付け加えるホスピタリティ。
告白の結果はまさかのOK。
宮城に帰ってからいろいろ考えてみた末に、やっぱり付き合ってみようと思って3日後に「よろしくお願いします」と返事をしたそう。
「私、被災地でボランティアしていたんです」
OKした理由を聞くと、出てきたのは東日本大震災後の被災地ボランティアでのエピソード。
彼女はとても活動的でリーダーシップもとれるタイプ。そのボランティアの中でも活躍していて、TVに映ることもあったとのこと。
しかし、その責任やプレッシャーを一身に背負っていたり、そのボランティアの中で関わる人達に八つ当たりされたり、文句を言われたり。
大震災の影響で就活がストップしていたことで焦っていたこともあり、いろいろなものが重なって精神的に不安定になっていた時期があったらしい。
「その時に、彼に泣きながら電話したりしていました」
電話を通して、落ち込むゆうちゃんを励ますどんさん。
何度も電話をしてたくさん話をした結果、その当時は月の携帯代が7万円にもなったそう。
そして、春。
状況的に彼女がお花見に行けないと思ったどんさんは、わざわざ桜が綺麗で有名な京都の名所に足を運び、桜の写真を撮って彼女に送ったりした。
どんさん、素敵やん。
胡散くさそうとか言ってごめん。
そんな感じで連絡を取り合う中で、ゆうちゃんも「この人とは波長が合うなあ」と思うようになっていったらしい。
「自分がつらい時すごく応援してくれたんです」
そんなことを、どんさんからの告白後に思い出しながら、ゆうちゃんもと付き合う方向へと考えるようになり、最終的にOKを出した。
それが、2011年6月のこと。
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最初のプロポーズ 「それはない。やり直し」
披露宴の余興。赤タキシードの馬はおそらくどんさん。黒タキシードがゆうちゃんではないことを全力で信じたい。それにしても赤タキシードの馬の目が凛々しい。
2014年5月。ゴールデンウィーク。
どんさんの兄夫婦と三重の温泉に行ったおふたり。
その旅行が終わった後、男どんさん、決意。
ゆうちゃんに電話をかけて、こう伝えた。
「これからもずっと一緒にいたいと思ってる」
男どんさん、プロポーズの言葉。
そして、ゆうちゃんの返事は。
「え、あ、うん、ありがとう」
若干かみ合ってないテンション。
まずそれがプロポーズの言葉とは分からなったというゆうちゃんん。確かに曖昧といえば曖昧。そして極め付けは電話というシチュエーション。
ゆ「え、いまのなに?」
ど「や…プロポーズのつもり…」
ゆ「えー!!!電話で!?!?」
そして下された判決。
「やり直し」
これはしゃーない。
頑張れどんさん。
そしてその月の下旬。
仕事を休んで花束を注文して(サークルKで買った便箋に)手紙を書いて車で東京に向かったどんさん。
そして
「結婚しよう」
誰がどう聞いてもプロポーズ。
どんさんかっこいいよ。
ゆうちゃんの返事は、もちろんOK。
こうして、ふたりは正式に婚約しました。
(その2時間後にそのあまゆうちゃん両親へご挨拶)
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「彼女、飽きないんです」「彼、飽きないんです」
誓いのキスの直前。見てるだけで胸に熱いモノがこみ上げる。
もう、このインタビューだけでお腹いっぱい。
とてもしあわせな気持ちになりました。
「ふたりはお互いのどういうところが好きですか?」
そんな質問をしたところ
「いや、もうゆうちゃんはね、すごいんですよ!!もうほんとに素敵でほんとに大好きです!!」
どんさんが今日イチのテンション。
分かった。もう伝わった。
まじですげー好きなの伝わったから落ち着こ。
「行動力もあって、人あたりも良くて、興味本位でキャバクラ行くぐらい好奇心旺盛で、なにかを吸収しようっていう意欲がすごいんです」
「あとは、「読めない」んです笑」
「こういうことしたらこういうリアクションが返ってくるってある程度は読めるんですけど、彼女の場合期待したリアクションと全然違うものが返ってくるんですよ」
「だから、喜ばせたい時にも「どうしたら喜んでくれるか」とか、なんでも「どうしよう」ってすごく考えさせてくれるんですよね。もう全然飽きないです!!」
「彼も飽きないんですよ!!」
負けじとゆうちゃん。クールな話しぶりだったけど、このときの口調は(笑い飯西田の時ばりに)パッションがこもっていた。
「次から次へと新しい人とか場所に出会わせてくれるんです。デートの時は大体彼の知り合いが一緒にいたり笑。だから全然飽きないですし、いつもなにが起きるか楽しみです」
「それに私たち、食べ物の価値観が一緒なんです」
「朝は茶がけ、昼はそば、夜はいらない、とか」
「だから食事の面は全然気を遣わなくて良いんです。私たちふたりとも食べ物を消化するエネルギーを違うところに使いたいタイプなんです。食べるより飲み歩く方が好きです。この価値観が一緒なのは超でかいです!!」
なんなんこのふたり。
素敵か。
見方によってはただののろけ合い。
でもその姿は見ていて本当に素敵で、エピソードを聞いていても、お互いの素敵アピールするのを見ていても、とっても幸せな気持ちになるかんじは、私も不思議。
「お互い、すげー大切なんだなあ」
そんなことを思わせてくれる、ふたりの姿。
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大好きなおじいちゃんの言葉「恋愛をしろ」
話の途中でどんさんが見せてくれたのは、おじいさんの写真が入った小さな写真入れ。写真の左には命日が記されていた。
「本当に、おじいちゃんすごい好きなんです」
どんさん。
TVのCMでホテルの料理を見たら、お金をもってどんさんをそのホテルに連れていって料理を食べさせてくれるような男前ぶり。
「大事な人に対して全力なんです」とのこと。
そんなおじいさまは、おばあさまといつも憎まれ口を叩き合っていたそう。でもそんなふたりの間にはとても堅い信頼関係があることは、どんさんの目からも明らかだったと。ちなみにおばあさまは、おじいさまの初恋の方。
大切なおじいさまが倒れたのは
どんさんが高校を卒業されるときのこと。
そこからおじいさまの面倒を見ていたどんさんは、死の淵にいるおじいさんといろんな話をされたそうで
その中で出てきた、どんさんへのメッセージが
『恋愛をしろ』
だったそう。
「ゆうちゃんに声をかけたのは、それがあったからかもしれないですね」
綺麗に口角を上げて、ニッと笑うどんさん。
そんなおふたりの、関東での結婚パーティの様子をレポートしてきます。
仕事として、は当たり前だけど
人として、最愛のパートナーとしても、とても素敵で私も大好きになったおふたりのために、素敵な記事が書けるように頑張ってこようと思います。
恋がしたい。
真崎
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ここから今回のお仕事に繋がりました
お仕事(ライティング)の依頼やブログ感想
私に絡んで下さる方向け
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出演依頼をいただき初めてテレビに出ましたが多分アゴしか映ってないです
私が退職する日、そのキャバクラはつぶれました
5ヶ月ほどお世話になった朝キャバのお店をつい先日退職しました。
同日お店もつぶれました。
このままで終わるなんてすごくすごく悔しいからちょっとでも爪痕残したくてもがいて延長と場内指名取って「負けるもんか」と奮起しながら酔っ払っておる。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月5日
「全員、平等に給料カットしてるから」
社長の女性が告げる。
顔は不機嫌。
私たち動揺。
え?
「これだけ働いてるのに、あんたもあんたも真崎も全然本指名とってこない。これって結構ありえないからね?普通これだけの期間頑張って働いて営業もしてたら指名客つくからね?お客さん来ない時も待ってる間にずーっと関係ないおしゃべりしてたり携帯さわって営業メールしてるのかと思ったらゲームしたり関係ないサイト見てたり。お客さんにちゃんと連絡先聞いてる?連絡先交換したお客さんにマメに連絡してる?ドリンク頼もうって努力してる?場内(指名)取ろうとしてる?結局お店はキャストの女の子にかかってるんだからね?あんた達がお客さん呼ばなかったらお金は入らないからお給料も払えないの分かるよね?もう私も支配人もオーナーからお給料もらってないからね?今月0だからね?だから減らしたから。払うお金ないんだから分かるよね?」
まくしたてる、社長。
私たちはただ聞くしかない。
わりと真面目な女の子の多いお店だったのでみんな素直に「はい、はい、すみませんでした」と小さな声で謝る。
私の隣にはこのバイトで生計を立てている女の子。誰よりも多くの日数出勤している彼女の給与は、ざっと計算しただけでも3万円ほどカットされていた。経済的にギリギリの生活をしていた彼女は、突然想定が激しく狂って本気で絶望した顔をしている。
これが、つい1~2か月前。
私はこの日に退職したい旨を伝えた。
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体験入店の時に思ったことは
「ずいぶんお客さんの少ないお店だな」だった。
かつてはその地域自体で朝昼夜キャバがもっと栄えていたようで、地域柄ガラの悪いお兄さま方が店で暴れて潰れて吐いて倒れて喧嘩して朝は道路に割れたビール瓶と出血多量のお兄さまが転がっていたりしたらしい。
「あの頃は盛り上がってたよね~」
そう常連と楽しそうに語る社長は一晩でテキーラ4本開けて営業が終わった瞬間崩れ落ちて頭を打って血まみれで救急車で運ばれたらしいけど記憶がないらしい。流血がデフォルト。
栄枯盛衰。
その街自体から人が減ったらしい。キャバクラに来る人も、来てお金をガンガン使う人も目に見えて少なくなり、ただでさえ貴重な新規のお客さんを取り合う世界になったそう。
私が働いていた店も同様で、まったくお客さんが入らない日も週4で出勤していたら1日ぐらいはほぼ必ずあった。
「お店大丈夫?つぶれるんじゃない?笑」
キャストの女の子たちとはいつもそんな話をしていた。支配人の男性も「いやー今日もだめだなー」ぐらいのリアクション。
「お店大丈夫なんですか?」と聞くと
「まあこれでも昔はすごく栄えていた店だからね。あの時の蓄えがあるから心配するな」と支配人は言う。店内に「危機感」らしき空気は漂っていなかった。
私は、このお店が好きだった。
初めて足を踏み入れる水商売の世界で不安もすごかった私。顔にも色じかけにも自信なし。フリーランスになりたてのときに経済的安定を求めて「ライター1本で仕事できるようになるまでの我慢!修行!」と言い聞かせて飛び込んだ世界。
支配人の男性はとても優しかった。
お父さんのような人。
待機中によく話したりしていた。
社長の女性は美しかった。
過去にずっとNO1キャバ嬢だった人。
あまり話さず近寄りがたいけどたまに一緒に席につくとそのサービス力と色気にキャストの女の子たちも感嘆していた。
そして、そのお店では「お客さんに営業しなくてOK」「待合室で携帯さわっていてもOK」「出勤日数が多い人は時給アップ」というルールがあった。
上記ブログは、べたべたさわってくるお金持ちのお客さんをやんわり拒否してたら怒らせてしまって私が罪悪感から支配人に号泣謝罪した話。支配人も社長も「真崎が頑張ってるのは分かってるし、無理しなくてもいい」と言ってくれてとても助かった。
ほんとに働きやすかった。だからたぶん「ブスブスくそブス(立てられた中指つき)」な暴言にも負けず5か月間続けてこれたんだと思う。
キャバクラは理不尽なことがとても多い世界だと聞いていたけど、理不尽なことなんてなに一つない店だった。
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スーパー理不尽な給与の削られ方をされた死にそうな顔をしている後輩キャストと、とはいえ同じく理不尽な削られ方をされた私は、「今この店なにが起きているのか?」について真剣に話した。
「もうお店やばいですよね」
まあそういうことだった。
2週間で「誰も来ない日」が3回。
来ても最低料金の席料分しか出さない人が多い。
お客さんが来ても私たちのお給料で赤字。
場代なども入れたらきっと大赤字。
「…」
「…」
待合室にただよう、なんとも言えない空気。
その後輩とは、クソ真面目な性格や仕事への取り組み姿勢がとても似ていると感じていたので、あの時感じていたものもきっと同じだった気がしてる。合計2つ。
1つは、罪悪感。
「確かに私たち、全然営業してなかったし、お客さんも呼べてなかったし、待合室でずっと喋ってましたしね」
「言いかえせへんよね」
しゅん。
2つめ。
「…」
「…」
「でも」
「うん」
「納得いかないですよね」
「うん」
営業しなくてOKで待合室では携帯もおしゃべりもOK。そのルールはあちらから提示してくれたもので、「こちらが空気を読んで対応する」必要性はあったにせよ、それで怒られて、且つ減給理由に「そのペナルティもあるからね」と言われることには、納得いかない。
そして、減給も突然。
事前の予告もなく「こういう理由だから引いたよ」という説明のみ。
そして、それよりも。
「社長、私たちのこと全然見てないのに、「まったく頑張ってない」とか言わないでほしいですよね」
「うん」
朝出勤すると、いつもそこにいるのはお父さんみたいな支配人。社長は大体2時間後ぐらいにきて、作業部屋にこもって、閉店前には帰る。仕事があるから仕方ない。
ただ、その人に「まったく頑張っていない」と言われたら、こっちだってやはり言い返したくなる気持ちはあった。
その後輩とは一緒に席につくことが多く、どうやったらもっとドリンク頼めるか、延長してもらえるかなどを待合室でよく話したりしていた。実際けっこう体張って頑張ってドリンク頼めたり、お金持ってる人が来たらとにかく飲めるだけ飲んで閉店後つぶれるみたいな状況もお互いあって。
それは、社長の求める「頑張り」より小さなものだったのかもしれないけど。
勉強が苦手なりにちょっと頑張ってテスト勉強したのに点数が30点で「ほら全然勉強してないからこうなったんじゃないの」とお母さんに怒られる時の子どもの気持ちって、こんな感じなのかもと思った。
「私だって、がんばったもん」
ふてくされたくなる、そんな気持ち。
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そこから「頑張って」も、お給料は減らされた。
怒られた当初は「社長の言うとおりなところもあるし頑張ってみよう」と話して、お店の理不尽さに無断でとんだ子たちもいる中、私と後輩は慣れない営業メールなどを送ったりしてみた。
でもすぐに結果は出ず、お給料は減らされた。
モチベーションなんてほぼなくなっていた。
お金もほとんどもらえない。
頑張っても同じ。
それでも続けたのは、支配人がいたから。
支配人も、お店が苦しくてお給料をほぼもらっていない状態。心身ともに弱っているのがひと目で分かる状況の中、いつも私たちキャストのことを気にかけてくれていた。
「お前達が頑張ってるのは知ってるから」
「給料の件は俺からちゃんと説得する」
「力ないから無理かもしれないけど、ごめんな」
後輩と一緒に「支配人のために頑張ろう」と言っていた。
一方で、社長に対する不信感はお互い消えなかった。
「全然私たちと話さないのに」
「全然私たちのこと見てないのに」
「ほんとは、
社長と仲良くなりたいのに」
私と後輩の奥底にあった気持ちは
たぶんこれだったと思う。
綺麗で強くて凛としていて
でも時々お店の経営不振で苦しんでこっそり泣いたり本気で悔しがっている姿も見ていて。
ほんとは、もっと話したかった。
あこがれや尊敬もあった。
近づき方が分からなかったけど
だけど力になりたかった。
お店がつぶれることは、私が退職する2週間前に決定したと告げられた。
私の退職日が最終日。
そのときにはもう私の出勤日数はかなり減っていて、残りあと4回ほどとなっていた。
*****************
「キャバクラだって、本気の「仕事」なんだよ」
社長が、私と後輩に減給を告げて叱責したとき、こんなことを言っていた。
「プロなんだよ。席についている時だけ楽しく話してればいいってもんじゃない。待機室でも営業メール打ったり、休みの日でも電話かけたり、女の子たちのそういう努力があって初めて成り立つ仕事なんだよ。
私悔しいよ。
みんなもっとできるって。
私にできることがあったら教えたりするからさ、がんばろうよ」
普段あまり話さない社長が
感情をむき出しにして伝えてきた。
減給説明は理不尽でいやな気持ちになったけど、その社長の言葉は、私の胸にストレートに伝わってきた。まんまとこころを動かされた。
私にとって朝キャバはあくまで副業で、別に高い給与は望んでおらず、待機しているだけでも時給が発生するので「むしろお客さん少ない方がラッキー」という気持ちでいたことは、事実。
でも、これは「仕事」なんだ。
社長の想いがつまった「仕事」なんだ。
社長の話が終わったあと、私は自分なりに真剣に考えて、社長のもとに退職希望の旨を伝えにいった。
正直、副業としか思っていませんでした
座っているだけでお金がもらえる仕事だと思っていました
でも、それじゃダメだと思いました
やるなら「仕事」として向き合いたい
だけど、私の「仕事」はライターでした
ライターで本気でやっていきたいと思っているのに、朝キャバのバイトに甘えていて、結局どちらも「仕事」として中途半端にしていました
こっちの方がお金稼げるから、どこかで朝キャババイトをセーフティネットみたいに思っていました
頑張りたいのは、本業の方です
だから、けじめをつけて辞めさせて下さい
というのを
気付けば嗚咽交じりで話していた。
社長は真剣な目をして聞いてくれて
私が話し終えたあと、言った。
「真崎、ライターだったのね」
そこからか。
「分かった」
ライター、頑張りな。
あと1か月ちょっとぐらいだけど、最後、いっしょに頑張ろう。
さっきまで怒っていた社長の顔は
ものすごく優しい笑顔になっていた。
****************
このままで終わるなんてすごくすごく悔しいからちょっとでも爪痕残したくてもがいて延長と場内指名取って「負けるもんか」と奮起しながら酔っ払っておる。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月5日
悔しい。悲しい。嬉しい。泣きたい。いろんな感情がごちゃまぜでお酒の力も重なって、いまとっても泣き叫びたい気分。「ざまあ」なのか「ごめんなさい」なのか「ありがとうございました」なのか、その叫びは自分でもカテゴリ分けが上手くできない。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月5日
その後も、やっぱり減給はあって。
その度に後輩と愚痴り合って。
悔しくて、悔しくて。
社長に「自分が頑張っている姿」を見せたくて。
結果残したところを見せつけたくて。
お客さんへの営業電話もかけて。
浴びるほどテキーラ飲んで。
席を盛り上げて延長と場内指名とって。
スタバでブログ書いて帰ろうと思ったけど、ちょっと無理なぐらい飲んだから帰る。お客さんに頼まれたモーニングコールだけは守る。悔しい。なにも結果残してないなんてなにも見てない人に言われるのは悔しすぎるから意地でも結果残す。最後に刻み込んでやる。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月5日
このときは確かかなり酔っていたけど。
でもほんと、もはや意地で。
自分はきっと認められたかったんだって思った。社長の前でドリンクもらって指名もらって連絡とってお客さんに来てもらって「私こんなに頑張ってるし結果も出してきたんですよ」ってすごく見せつけたかったんだ。社長が最後に「分かってるよ」って顔して笑ってくれて、泣きそうなぐらい嬉しかったんだ。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月5日
実際酔っぱらってたから、幻覚かもしれない。
最終出勤日。
そして、お店最後の日。
「真崎。最後までありがとな。またマッサージしてくれ」
そう言って笑ってくれた支配人に、深々と頭を下げる。
この人のおかげで、最後まで働けた。
私が帰るとき、社長はまだ他のお客さんの席について楽しそうに接客していた。
いつも綺麗だけど
最後の日だからか、格段に綺麗にしている。
ちゃんと挨拶したかったけどできそうにない。
そう思ってお店を出ようとした。
「真崎」
接客中に、社長が呼び止める。
こんなことは普通ありえなかった。
社長の元へいく。
社長は、とても美しい笑顔をしていた。
「真崎。最後まで、本当にありがとう」
聞いた瞬間泣いた。
泣いて、おもいっきり頭を下げた。
そして、私の朝キャババイトは終わりました。
いっしょに、そのキャバクラも終わりました。
真崎
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26歳、ライター。本気の悔し泣きをしました -「LIGブログ1日編集長ハッカソン」備忘録-
「LIGブログの勝手に1日編集長ハッカソン」
に参加してきました。
上記ブログにも書いたのですが、参加理由を140字以内でまとめると「バイト先の会社のエンジニアさんが主催するハッカソンのテーマが私の大好きなLIGという会社の「LIGブログ」で記事作成というもの且つ「最優秀作品はLIGブログ掲載」ということで、出るしかないしなんなら勝ちたいし即決だし結論LIGさん好き」みたいな感じです。
出ました。
備忘録もかねて勝手にレポート書きます。
「本気の悔し泣き」は大学4年生以来でした。
自分がまだこんな泣き方できたというのが新発見でした。
参加者30人以上、全員凄い人に見えてこわい
「この場にいる全員が凄そうな人に見える」という受験会場に入った瞬間の高校生の気持ちになってる(※内部進学)#LIG #E2D3 pic.twitter.com/wfNdzYeiLJ
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月12日
このイベントでは「エンジニア」「デザイナー」「ライター」「カメラマン」という4種類の専門分野の人が集まってチームを組むのですがまあ皆さん揃いも揃ってMacBook。開始前に各自でPC開いて開いてカタカタやってる姿がすでにデキる感溢れていてお腹痛くなりながら負けじと富士通のUltrabookカタカタしました。
始まる…スーパーウルトラソワソワしてる…隣にものすごく賢そうな中学生ぐらいの子たちがいて軽く怖気付いてる… #LIG #E2D3 pic.twitter.com/W0EqUImEVB
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月12日
「ものすごく賢そうな中学生ぐらいの子」がまさかの小学4年生でした。PCを開きつつ微分積分の本を読むその少年はすでに大学院レベルの数学内容を理解しているらしく「将来は数学学者になりたい」とのこと。この子がすでにコンテンツとして最強レベル。お腹いたい。
そして私菊池さんと誕生日1日違いだったのね…! https://t.co/j94e5m3KLH
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月12日
現実逃避でLIGブログを見ている間にイベント開始となりました。
最初に「コンテンツ制作講座」や「E2D3 ※今ハッカソンで使用必須のグラフ作成ツール」 に関するレクチャーなどひと通り受けたあと、いよいよハッカソンに突入します。
最優秀賞のカギは「アイデアソン」と「チーム編成」だと思っていたのでこの瞬間に賭けていました
しかし「優秀作品 LIGブログ掲載」の文字に俄然高ぶってる #LIG #E2D3 pic.twitter.com/SqcHF8nwIH
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月12日
私の目標は「最優秀賞」と「LIGブログ掲載」でした。
そして、その目標を達成するために重要な要素の8割を占めているのが「アイデアソン」と「チーム編成」の時間であると思っていました。
※アイデアソン:特定のテーマについてグループ単位でひたすらアイデアを出してまとめるワーク
今回のハッカソンのテーマが「おもしろブログ記事作成」である以上、最優先事項は「どれだけ面白い切り口で面白い文章展開の記事が書けるか」だと考えていました。
で、ここはなんかすごい傲慢な感じになるのですが、その時点で私は「私が考えた切り口と構成と文章展開で記事を書かせてくれるチームをつくること」に注力することにしていました。
上手く言えないのですが、「入賞を狙う上でこの点は外してはいけない」と強く思う自分がいた感じです。我の強さと負けず嫌いが全開になっていました。
だから「このテーマだったら面白い記事になりそうだし一緒のチームでやりたい」と思ってもらえるアイデアを出すことに午前中は全力を注ぎました。そうして出来たチームだったら私が全体のディレクションをさせてもらえる可能性が高いと思ったからです。
記事案をひたすら妄想してるんだけどすでに楽しい。
1日前の誕生日を持って処女歴26年になりました。
せっかくなので活用することにしました。
アイデアソンで出たそのアイデアを前でプレゼンする時、予測できる周りの反応は大きく3つで「興味持つ」か「全力で引く」か「無反応」で、結構賭けだったのでした。
その結果、プレゼン時の空気的には「全力で引く」と「無反応」がほとんどだった気がして猛烈に消えたかったです。
そして、私含めアイデアを発表した9人が前に並び、他の参加者の方が「このアイデアで(あるいはこの人と)やりたい」と思うところに並びにいく時間。
とっても不人気でした。
処女カミングアウトした上に滑ってる感満載ですごく帰りたかったです。
おひとりだけ来てくれました。
「勉強会だと思ってこのイベントに来てみたらまさかのハッカソンだったので「帰ろうかな」と思っていたけど面白そうなこと言ってる奴がいると思ったから残りました笑」
奇遇。
私も「帰ろうかな」って思っていました。
絶望しつつも人が来てくれたことにまず安堵、そしていろいろ諦めたくはなかったので、プレイベントで一緒に仮チームを組んだハイスペックエンジニアさんを「まじ来て下さいもうほんとまじで来て下さい」と泣き落とし。ご加入決定。
そして、飛行機で人が倒れた時にCAさんが医者を呼ぶレベルで「デザイナーさんはいませんかー?どなたかデザイナーさんはいませんかー?」と叫んでいたところ、私と裏腹に大人気だった隣チームから、「僕が貢献できるところだったらどこでもいいので」と抜けて来て下さったイケメンがご出現。神様ってイケメンなんだなと思いました。
4人、揃いました。
一時はどうなるかと思ったのですが、私が考えたテーマに沿って、このチームで記事を作成させてもらえる運びになりました。
そして、本当に本当にありがたいことに、私以外の3名が揃いも揃ってめちゃくちゃハイスペック且つどんだけってぐらい優しい方々でした。
右4人がチームです。
おひとりがチーム名を「まっさら」と名付けてくれたのですが、おそらく私の恋愛経験を形容してくれたものかと思います。
チームも無事決まったところで、作成開始です。
鰹を3枚におろしたりしました
ハッカソンで鰹さばいています#LIG #E2D3 pic.twitter.com/B5DHQPd8HW
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月12日
チームに鰹をさばける人がいました。
写真はハッカソンの様子です。
他のチームの皆さんがワーキングスペース内で記事作成や開発に精を出される中、私たちのチームは4人全員でまず上野の町に繰り出しました。
私を主体とした記事テーマだったので、30万の超高画質カメラで大量に写真をばっしゃばしゃ撮っていただきながらアメリカ横丁を散策。
「私、被写体として最悪の素材かもしれない」
撮っていただいた写真たちを見ながら思いました。
自虐ではなく、いちライターとしてそう思いました。
とても美人なわけでもなく、かといって女を置き去りにした芸人感を出すわけでもない、中途半端でどちらかというとなぜか不快。そんな所感。
「今考えている記事テーマで私の写真をたくさん使ったら絶対ただただイタい記事になる」と感じたので、ちょっと大きめの方向修正を提案。皆さんの「いいですよ!」がとても爽やかでした。
で、帰ってきて、ハッカソンしました。
ハッカソンって楽しいですね。
ここから記事作成を開始
200枚近い写真を撮っていただいて、お腹もいろいろいっぱいになったところで、いよいよ記事作成開始です。
私は写真選定をした上で文章を考え始めました。
他の方は、写真を編集してくれたり、私が書いた文章を片っ端からコードで入力してくれたり、今回の必須課題である「E2D3を用いた見せ方新しめのグラフ」の開発をしてくれたり、鰹を焼いてくれたり、なんかもういろいろ本当に皆さんすごかったです。
なので、そんな皆さんに甘えて、本当に私の思う通りの形の記事ができるようたくさん要望つけたりさせてもらいました。大体全部形になって返ってきたのでその度感動しました。
12時から開始して終了は18時50分。
買い出しや料理を行っていた私のチームが記事作成を開始したのは15時でした。かっつかつでした。
まだ結果出てないけど、終わった瞬間悔し泣きするなんて思わんかった。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月12日
すべて完成せずに終わりました。
詳しくは書かないのですが、運営ルールに沿うと「審査対象外」となるかもしれない形での提出となりました。
終わった瞬間涙が出ました。
泣きながら他チームの記事を読んで投票しました。
いろんな記事を読みながらずっと心臓がバクバク鳴っていました。
すべて完成しているチームを見たときに「審査対象内の時点で負けた」と絶望感を感じていました。
あの時の自分の心情はたぶんすごくいろんなものが絡まりすぎていて今でも上手く言語化できません。
ただ
「最優秀賞取れない」
「LIGブログ掲載のチャンスがない」
という気持ちではなかったと思います。
たぶん、単純に「文章記事作成において誰にもどのチームにも負けたくなかった」という気持ちでした。
やるなら勝ちたかった。
ただ「1番」になりたかった。
そんな気持ちでした。
そんな気持ちになったのは、本当に何年ぶりだろうってぐらい、ただただ勝ちたくて、ただただ誰にも負けたくなくて。でもすでに「不戦敗」を突きつけられていて。
悔しくて。
悔しくて。
悔しくて。
懇親会前に会場から出て、涙が止まるまで外に出て気持ちを落ち着けていました。
あの時は、本当にチームの方たちのこととか全然考えられなかったなと思います。エンジニアの方は、終わって懇親会が始まってからもずっと、ひとりでずっと黙々と、未完成だった部分の開発を進めてくれていました。
そして完成させてくれていました。
本当にありがとうございました。
太ももを審査員の方に見せつけた結果発表と表彰式
懇親会の後、結果発表がありました。
賞の数は全部で5つ。
2つの賞の発表を終えた後は、運営の代表の方からLIG社員の方に発表者が変わりました。
顔写真が表示されない。
執行役員で人事部長のそめひこさん。
LIGブログの中では、部屋を砂まみれにされていたり、肝試しに行かされたり、「世界一即戦力な男」の菊池さんに悪口言われたりされている方です。
賞の内容は
〇LIG賞
:「いいオフィス」1日利用券
〇最優秀賞
:長野県のゲストハウス「LAMP」宿泊(交通費・朝ごはん付)
〇LIG特別賞
:LIGブログ掲載
この賞の順番で発表されました。
運営の方が発表した2つの賞は完全に審査対象外と分かっていたので普通に聞けたのですが、ここからはもう苦しい感じでした。
いろんな気持ちが高ぶって手に力が入って、短パンの裾を掴んだ手を握りしめて気付けばだいぶ捲り上がっていたらしく、そめひこさんに「短パンの裾を上げて太ももを見せつけないで下さい」と注意されました。
万が一、億が一
私たちの記事が賞をいただけるのであれば
“どうか最初の2つの賞で呼ばれませんように”
めちゃくちゃ祈りました。
賞の並びは「3位」「2位」「1位」の順番だと思っていたからです。
そして、まず「LIG賞」は
違うチームが呼ばれました。
ちょっとホッとした自分がいました。
そして、最優秀賞は
最優秀賞とったよ!!!!!!!!!!!#LIG #E2D3 pic.twitter.com/zDQaT7Z4L7
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月12日
私たちのチームでした。
呼ばれた瞬間また涙が出ました。
安堵、驚愕、歓喜、悔しさ、
それがどんな感情を表した涙だったのか、ちょっとうまく説明できません。
最優秀賞をいただきました。
それは、やっぱり、とても嬉しかったです。
本当に嬉しかった。
そして一方で、「でも」が続きました。
私が最も欲しかった
「LIG特別賞」
「今回は、受賞チームはありませんでした」
そめひこさんの言葉は
意外にすっと私の中に入ってきました。
どのチームも素晴らしいものをつくってくれた。
でも、今回は「LIGブログ掲載」は賞品であるはずだけど、今ハッカソンのテーマは「バズるおもしろ記事」をつくることで、今回提出された記事だとおそらくバズらない。
せっかく載ったのに反応がない。
それだと本来「賞品」のはずなのに嫌なものに変わる。
私たちのチームの記事は、タイトルを見れば俺や男は反応すると思う、が、読んだ後シェアをしようとは思わない。
「厳しいかもしれませんが、今回はそのようにしました」
むしろ優しいと思いました。
もちろん「LIGブログブランド」があるわけなので、大会とはいえ、へたに記事を掲載することはできないだろうと思いますし、そめひこさんの総評は「まじでごもっとも」だと感じたので、なんかもういろいろ納得でした。
自分の現在地は「ここ」なんだなと思いました。
で、初ハッカソンが終わりました
でも自分はこんなにめっちゃ負けず嫌いだったのを思い出すぐらい悔しい思いしたのは本当いつぶりだろうってぐらい。悔し泣きとか懐かしい。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月12日
そんな初ハッカソンでした。
途中で飲んだレタスビール全部目から出たんじゃないかって感じになりました。
自分の我を押し通した上に、そのアイデアもコンテンツを「真崎」するというもので、でも実際チームになってから「このまま私が主の記事にしたらこける」と思って方向修正して、っていう自我強め且つめちゃくちゃなディレクションを、全部ぜんぶ聞いてくれたメンバーさん。これもありがたすぎて泣ける。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月12日
ほんとにチームに恵まれました。
私のただのちっぽけのアイデアを真剣に受け止めてくれて、めっちゃハイスペックな感じで、私では絶対に無理だった記事クオリティを短時間で実現させてくれました。
「自分がつくりたいものをつくらせてもらえる」ということがこんなに嬉しいことだと思いませんでした。
読んで下さっているかは分かりませんが、3名のチームの方々、本当に本当にありがとうございました。
で、1日経った今
負けた経験を「でも楽しかったよね」と懐かしむのは勝負から10年後くらいの酒の席で良くて、悔しさを悔しさのまま糧にして次の勝ちを本気で取りに行きたいっていうのは、大学時代のバレーボールを通してつかんだ感覚で、久々にそんな感じになってる。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月13日
やっぱり結構悔しいです。
ライティングで「勝ち負け」という表現は当てはまらないかもしれませんが、今に限ってはそんな気持ちです。
どこかでまたそんなイベントがないかと「ライター ハッカソン」で検索しているのですが、今のところ同イベントしか出てこないので誰か開催して下さい(他力本願)。
とりあえず
秋のどこかのタイミングで
ひとりでしっぽり長野県ゲストハウス「LAMP」にお泊りに行ってこようかと思います。
真崎
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月間600万PV、大人気「LIGブログ」に記事掲載できるかもしれないイベントに一緒に参加しませんか
今年の4月にフリーランスのライターになってからまず最初に思ったことは『LIGで記事を書きたい』でした。
だって
好きで。(言葉はいらない)
私はもともとwebメディアやブログ記事を読むのが好きだったけど、そうでない友達も「LIGブログは知ってるし読んだことあるわ」という人がほとんど。上記の各記事はどれも反響が大きくSNS上で相当拡散されていましたし秒速で結婚の記事とか「またあなたですか」なぐらい流れてきました。
私のPCのデスクトップは、ライターになった時から変わらず「世界一即戦力な男」でありLIG社員である菊池良さんです。
LIGさんでは「社員さん」がコンテンツそのもので、菊池さんをはじめ、ブログに登場する社員さん一人ひとりのキャラが立っていて面白く、ブログ読んでて気づいたら「ファン」になっていました。その辺のジャニーズJr.的な人よりよっぽど好きです。
そんなLIGさんに、偶然のご縁もあって、ライターになって初期にオフィスにお伺いしまして、あわよくば「ああそういうことならぜひこちらで書いて下さいよ」みたいなことを100分の1ミリくらい期待していたのですが、ンマーだめでした。
応募条件は「2年以上のライター/編集経験」だったので「じゃあ出直してきます」となり、ここから私のライター修行人生が始まりまして
本日は提出した記事を見たハイスペック編集長パイセンに「真崎の文章は漢字が多くて固い。どう見せるかで漢字・カタカナ・ひらがな使いのバランス調整するのはウェッブライターなら当然というか「そんなんでお金もらおうとしてんの?」レベル」というお達しを受けて戦々恐々としたday。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年8月26日
ハイスペック編集長パイセン「サンプル数1のくせに「相関性」とか言ったらまじふざけんなよってなるよ」ごめんなさい。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月3日
ハイスペック編集長パイセン「これくらいの記事ならイベント後にマック行ってコーヒー飲みながら書けるようにならんと」ごめんなさい。
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月4日
巡り巡って3か月半後。
まったく違う会社でライターをすることになり、ハイスペックな編集長であるパイセン、通称「ハイスペック編集長パイセン」から上記のようにビシビシご指導いただきながら毎日記事を書いたり学生や社会人にインタビューする日々です。想像以上に楽しかです。
で。
(鼻息荒め)
ここからがもう運命というかなんというかで。
(瞳孔開きめ)
今務めている会社でエンジニアをしている方が、今週9月12日に「ハッカソン」というイベントを開催するとの情報が入りまして。
※ハッカソン:ソフトウェア開発分野のプログラマやグラフィックデザイナー、ユーザインターフェース設計者、プロジェクトマネージャーらが集中的に共同作業をするソフトウェア関連プロジェクトのイベント(wikipediaより)
※ハッカソン:エンジニアさんとかその他専門分野の皆さん何人かでチームを組んで2~3日くらいの短期間でみんなで協力して新しいなにか開発しようよ!みたいな(真崎より)
で、その方が主催するハッカソンが、これ。
まじですかと。
これ私の大好きなあのLIGブログに関わる企画ということで相違ないですかと。
さらに私が題名を見て思った予想が正しければ大好きなあのLIGブログで編集長ってことなのであの場で記事書ける的なやつで相違ないですかと。
「パイセン、これ参加しますわ」
紹介してくれたハイスペック編集長パイセンに告げて、真崎、人生初ハッカソンに参戦が決まりました。26歳になりたてほやほや翌日開催でアグレッシブな1年になりそう。
Giveryのハッカソンマスター五十嵐さんと、ずっとずっとネット上でアメリカ横断&365日アナ雪応援してたLIGの野田クラクションべべーさんと、真崎!個人的に夢の3ショット!五十嵐さんのTシャツは真崎チョイス!٩( ᐛ )و pic.twitter.com/U1gYuiIqkQ
で、先週プレイベントに参加してきました。
※プレイベント参加しなくても当日参加できます
「野田クラクションベベー」さんは例外なくLIGブログで好きになって応援していた方です。イベントは参加されないけど会場でTシャツ販売してはりました。
前述の通り、今回のイベントは「ハッカソン」なので、チームを組んでひとつの作品を創り上げることになります。
今回は「エンジニア」「デザイナー」「ライター」が1チームとなり、チームで1日編集長となって「LIGブログに掲載する面白記事」を創ります。
一番最初に貼ったような記事がいわゆる「面白記事」というやつで、あんな感じで自分たちが記事の主旨から設定からなにからなにまで決めて、丸1日かけて1つの記事を創ります。
エンジニアさんは、開発してくれます。
デザイナーさんは、デザインしてくれます。
ライターは、書きます。
技術的な意味分からん難しいことはすべて専門分野お二方に任せるので、せめて自分は精一杯面白い文章と記事の構成考えるところで貢献したいです。自分で「面白い」とか言った瞬間笑いは死ぬので謙虚に頑張ります。
今回のハッカソン、優秀作品はLIGブログ掲載かもということで気持ち荒ぶってる#LIG #E2D3 pic.twitter.com/U8WFXTaVE4
— 真崎 @沖縄🌴 (@masaki_desuyo_) 2015年9月3日
このハッカソンはチーム対抗戦。
題名にも書いた通り
優秀作品はもれなく
「LIGブログに正式掲載」
と言われているので、真崎、俄然、やる気。
真剣に「チャンス」と思って挑みます。
やるならいいもの創りたいし勝ちたいです。
絶賛参加者募集中らしいです。
好評につき増員中とのこと。
主催者の方に「エンジニアさんとデザイナーはともかく、もし「ライターじゃないけどLIGブログで記事掲載とか興味あるし文章書いてみたい」という方がいたら参加できますか?」とダメ元で聞いてみたら「全然いいよ(親指を立てて)」とのことでした。
そんなにガチガチの雰囲気ではなく、気軽に参加できる感じです。ライターじゃなくても「文章書くの好き」「面白いこと考えるの好き」みたいな方は楽しめる気がします。
ですので、もし興味のある方がいたら
いっしょにこちらのハッカソン出ましょう。
ぜひぜひ。
出ましょう。
出ましょ。(しつこい)
こんなに興奮してるの丸出しで記事書いたのとか久しぶりです。引いた方とかいたら恐縮なのですが今は胸の高鳴り優先な感じです。ハフー
今週土曜日、9月12日です。
ぜひ!
真崎
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人を神様にするとしんどい3つの理由
クククク…
俺の見てきたやつら
みんなそうだった
酒だったり
女だったり
神様だったりする
一族
夢
王様
子ども
力
みんななにかに酔っ払ってねぇと
やってらんなかったんだな
『進撃の巨人』17巻
ケニーが遺した最後の言葉。
ここ2~3巻での人類&調査兵団の進撃具合が素晴らしい感じです。
『人を神様にするとしんどい』
という記事を書こうと思っています。
さらに大切な前提として、ここでいう「神様」とは「聖書において人々の信仰対象となっている存在」ではなくて「絶対的に正しい(けど本来絶対者ではない)存在」という認識でお願いしたいです。
聖書の神様は「絶対者」であり絶対に正しい存在とされています。「絶対的に」ではなく「絶対」であることが、今回の記事タイトルの神様との違いです。
「小さい子にとっての親御さん」
みたいな感じです。
私にとって特に母は畏怖の対象でした。母の言うことは絶対正しいと思っていて、母に認められることが私にとってはとてもとても大切なことでした。この「絶対正しい」「この人に認められることが全て」の対象となる人をここでは「神様」と置くことします。
恋人
教師
上司
経営者
権威者
トップ営業マン
人事
著名人
歌手
カウンセラー
自分らしく生きている人
今まで見てきた「神様」の例です。
誰かが誰かを「神様」としていた例です。
かくなる私自身はどうかというと、「親」という存在はちょっと特別すぎるので例外として、人生の中で少なくとも2人の人を「神様」にしていました。神様が神様であったタイミングは別々です。
で、いつかのなにかの記事にも書いた記憶があるのですが、そうやって人を神様にしたことで得た唯一の教訓が『人を神格化しない』でした。その理由は「人を神様にするとしんどいから」です。
ネット上で誰かが誰かを神格化する様子をとても複雑な気持ちで眺めながら、「じゃあなんで人を神様にするとしんどいんだろう」と改めて考えてみることにしました。
そしたら、3つ理由が出てきました。
あくまで私の経験に基づくものですが、以下です。
1. 「自分の言葉」を話せなくなる
2. 正誤善悪の基準が「神様」になる
3. 「神様」が「神様」でなくなった瞬間に畏怖尊敬の念が憎しみに変わる
私の事例を使って、1つずつ説明してみます。
1. 「自分の言葉」を話せなくなる
「神様」がいたときの自分が書いた文章は、今読み返すと吐き気がして読めないです。
ひとりの「神様」は、自分の意にそぐわない他者に対して非常に否定的且つ攻撃的な方でした。その「こういう奴はおかしい」「この組織のやり方はまったく本質的ではない」そんな否定的且つ攻撃的なアウトプットを見ていました。
「そんなに言う?」
こころのどこかで少し思っていました。
でも、そんな疑問を持つことよりずっと大切なことは「「神様」に認められること」でした。
私がしたことは
批判的且つ攻撃的な文章を書くことでした。
その人と普段話したりその人が紡ぐ言葉を読んだりすることで、その人が持つ信条は大体つかむことができました。だから私は、その人の思想に合う、その人が共感して喜んでくれそうな言葉をその時期にたくさんたくさん紡ぎました。
熱い教育への想いから、「神様」の思想にそぐわない考え方や他者の批判まで、たくさんたくさん書きました。
「神様」は、私がそういうアウトプットをすることで私を肯定する言葉をくれました。この考え方ができるなんてさすが真崎だと言ってくれました。とても嬉しかったです。
そんなことを繰り返すうちに、あの頃の自分は「自分の言葉」を話せなくなっていました。私が本当に素直に感じていることを上手く外に出せなくなっていました。あの頃の話をすると「あの時の真崎の文章ちょっと変だったよ」と言う人もいます。
あの時の自分は気付いていなかったと思います。
でも、当時の文章を今読むと、それは「自分の言葉」ではなく「自分の言葉と見せかけた(「神様」に認められるために「神様」の思想をなぞった)他人の言葉」な感じがとてもします。
とても感覚的な話ですが、前者の文章の場合、内容はいびつでもネガティブでもポジティブでも一応「自分の言葉」なので、読んでいて恥ずかしくなるけど吐き気はしません。
後者は、やっぱり気色悪いです。
ちょっとややこしい話になりますが、誰かの意見に対してこころから共感あるいは同じ意見を持っている場合のアウトプットは、今回のソレとは異なります。
一見すると、どちらも同じ内容かもしれないです。
が、もうこれは感覚的に
「自分の言葉」かそれでないかは、読むと分かる気がします。
2. 正誤善悪の基準が「神様」になる
これは、最悪「死」に繋がると思っているので個人的にもわりと怖いやつです。
善悪の判断は先ほどの項目とも少し通ずるところがあるので、この項目では特に「正誤」にフォーカスを当ててみます。
「神様」は絶対的に正しいわけなので
「神様」の言うことは正しくなるわけです。
だから、仮に「神様」が自分を否定する言葉を吐いた場合、その言葉は正しいので、結果的に自分まで自分を否定しなくてはいけなくなります。
存在否定をされたことはないですが、アイデンティティを否定されることがとても多かった時期はありました。スキル的な面ではなく人格や思想面です。
私が必要以上にネガティブな受け取り方をしていた可能性はありますが、要約すれば「私という人間のこうこうこうこうこうこうこうこうこういう考え方やそもそものスタンスが人として駄目で、こうこうこうこうこうこうこうこうこういうところを直さないとこれから誰からも信頼も協力もされなくなるし傲慢で滑稽な生き方になる」的な言葉を「神様」はくれました。
「神様」は、「すごい人」でした。
信頼も尊敬も協力も周りからたくさん得ていました。
力も持っていました。
そんな「神様」の言うことなのだから
私にとってすべては「神様の言うとおり」でした。
自分の人格やスタンスを変える努力をしなければ、私は「駄目な人間」のままなんだと思っていました。
「駄目な人間」だから、変わらないと生きていけない奴なんだと思い、自分は最悪な奴なんだと思い、自分を変える努力をしなくてはいけないんだと、強く思っては涙が止まらなくなる、みたいな日々を過ごしていた時期がありました。
結局、相も変わらず傲慢かもしれないですが
今は「なんでそれが全部正しいと思っていたんだろう」というふうに思うようになりました。
反抗とかではなくて、「その人が言うのだから正しい」という思考フローに違和感を持つようになった感じです。
「人が神様になると、たぶん信者は思考停止する」
そんな仮説が、自分の中に生まれました。
「神様」がいる環境においては、おそらくその「正しさ」に従うことはとても大切で、その通りに自分を変える努力が必要だったんだろうなと思っています。
だけど、もっと広い視野で見た時に、私が生きていく上で、人が生きていく上で、それが本当に絶対「正しい」のか、ということ。
それは、切り分けて考える必要性を感じました。
というか「ちゃんと自分の頭で考えてみる」必要性を感じていました。
別に思考停止が悪いということではなく、ただただ「とても危険なこと」だと思っています。
「神様に「あなた生きている価値ないよ」的なこと言われたから私生きている価値ない」となんの疑いもなく思ってしまう、その構図を見たことがあり、似たような状態に私も陥りかけたことがあります。
誰しもその人自身の「正しさ」や「信条」を持っていると思っています。その価値観自体には本来「正しい」「間違っている」というものはないというのが私の持論ですが、相手が「神様」になるとそれが無条件で「正しい」になるので怖いという話です。
3. 「神様」が「神様」でなくなった瞬間畏怖尊敬の念が憎しみに変わる
これは、人によってパターンがいろいろかもです。
新興宗教系の物語を見ると、例えば、「教祖」的な人が信者を騙してお金取ってて警察に捕まったとか、なんかこう「化けの皮」が剥がれる瞬間的なシーンがあったりします。
その時の信者の反応、という感じです。
ある物語に描かれる信者たちは
絶望したり
無気力になったり
気が変になったり
それでも信じ続けたり
私の場合は、相手が憎くなりました。
言ってることとやってること違うやん
「責任持って真崎を守る」って言ってたやん
めっちゃ無責任やん
責任放棄やん
嘘やん
全然「正しくない」やん
「神様」だから、崇高な想いがあって、私や人のことを変わらず大切にしてくれて、正しくて、立派で、だからついていこうと思ったのに、全然違うやん。
あくまで私の考えですが
あえて言い切りの形にすると
「神様」じゃなくて「人」だから
たぶん、いろいろ、変わります。
ブレたりします。
逃げたりします。
言ってること変わったりします。
投げやりになったりもします。
好きを嫌いになったりもします。
やるがやらないになったりもします。
今生きてるけど死にます。
「神様」は、聖書的に言えばですが(解釈間違ってたらごめんなさい)、絶対に変わらない愛を万人に注いでくれる存在であり、すべて正しくブレない存在であり、永遠にいなくならない存在です。
その時点で
本来「人」は絶対「神様」にはなれないはずです。
なのに、勝手に「人」を「神様」にして、その人が変わることに怒り憎しみを覚えるというのは、なんというかとても滑稽だったなと、あの頃の自分を思い返して思います。不毛です。
「人を憎むこと」は、めちゃくちゃエネルギーいります。
その人を恨んで、その人のいろんなことが上手くいかなくなるよう願っていたと思います。あの時たぶん同時に自分自身のこころをゴリゴリ傷つけていたと感じています。
不毛です。
おすすめしないです。
そんな感じで
「人を神様にするとしんどい」
と感じています。
逆に言えば、誰も神様じゃないから「絶対正しい人」とかいないです。
そう思ったら、ちょっと生きやすいとか
なんか、そういうのあったらいいなって思っています。
真崎
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