真崎です

沖縄にいます

クリスマス前、最後の希望。アプリ版ワンコインランチで池袋デートしてきました。

 

 

 

700円から1200円のランチをワンコイン(500円)で食べられる『ワンコインランチ 東京』の存在を知って、私の下心が全力で疼いた結果生まれた自主企画『池袋ワンコインランチデート』。要はこのランチ本を使って男性とデートをする企画である。

 

私の職業上「今度記事にする企画なんだけど手伝ってくれん?」と自然に異性をデートに誘えて一緒にお店選びや美味しいランチを楽しめる上にコスパ最強(重要)なこの企画。

 

第一回こそ気になる異性が不在だったのでシェアハウスの同居人に同行を願ったが、この記事がそこそこ話題になって「自分も真崎さんとデートしたいです!!」と各方面からお誘いの声が上がる夢のような展開もあるかもしれない。

 

そんな淡い期待を胸に企画を実施した結果、まあたくさん来たわ女子各位からのお誘い。想定外のモテ期来たわ。

 

その方々とは個人的にランチをしつつ、一向に男性各位からのお誘いが来なかったこちらのデート企画は驚きの第一回打ち切りの危機を迎えていた。

 

 

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ワンコインランチを発行している『一般社団法人 元気UPプロジェクト』の代表・貝原大和さんから突如連絡。

 

貝原さん「ワンコインランチ、今アプリ版も出てるんだよね。今度はアプリの宣伝口実にデートしてきてよ真崎」

よろこんで。

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現在ワンコインランチは、マイナビと提携して『マイナビ学生の窓口』という「学生の皆さんの生活をあらゆる面からサポートしますよ」な趣旨のアプリ内にワンコインランチコーナーを併設しているらしい。登録もワンコインランチも学生でなくても使えるので今回の企画でも問題なく使用できるとこのこと。

 

時はクリスマス直前。

このタイミングで貝原さんからお声がかかったのは偶然ではない。きっと今がその時なんだ。きっとそうだ。

 

そんなわけで、時間は空いてしまったけれど

『第二回 池袋ワンコインランチデート』を実施することにした。

 

‹‹(´ω` )/›› ‹‹(  ´)/›› ‹‹( ´ω`)/››

 

相手を募集してまた女性しか来なかったら悲しい。

第一回と同様今回も自分からオファーをかけよう。

 

いま気になるカレを誘おうか……

それとも憧れのアノ方を誘おうか……

 

ドキドキするな……

でも勇気を出したいな……

 

 

私、怖いけどがんばって誘ったよ……

 

今回のお相手は……

 

 

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シェアハウスの同居人。

 

名はけんぞー(26歳)。

あっれーデジャヴ。

この展開も内輪ノリ感も見たことあるわで何ひとつ進歩のない自分に今年一番の恐怖感じてる。

 

結局ここ一番の勇気なんて出ないまま、日夜顔を合わせては「車」「新幹線」「「ナダルリバース・レボリューション☆」」などと低次元なやり取りをしている彼に声をかけた。(ネタ元:ナダルリバース・レボリューション

 

悪天候の中彼氏彼女のいない男女ふたりが「私らなんでデートしてんねやろな」「な」「もうすぐクリスマスやな」「な」と歩く図たるや。頬を流れる水が雨が涙か判別不可能。

 

気を取り直して、お店選び。

ランチ本をパラパラ見ながら選ぶのも楽しいけれど、スマホでさくさく探すのも便利で悪くない。

 

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「地域から探す」で豊島区の中からお店を探す。

いちばん掲載店数多いのは千代田区らしい。

 

 

真「あ、ここ良くない?」

 

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け「お、ここええやん」

真「ほなここにしよ」

 

ということで、こちらのお店に決定。

 

 

席数11席でこじんまりとした店内は隠れ家感満載で内装も非常におしゃれ。入った瞬間カレーのスパイスのかおりが鼻孔をくすぐり秒速で空腹になる。

 

ワンコインで食べられるメニューは決まっているので、アプリを見せながらすぐに注文。そして出てきたランチはこちら。

 

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名物「たきびカレー」(実際は800円くらい)

 

見た目もインパクト大なこちらのカレー。

311東日本大震災の際に考案されたメニューで、消化によく体にも優しいスパイスや薬膳がたくさん入っているらしい。

 

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玉ねぎが、トロットロ。

もうめっちゃ美味しい。

 

このパリパリの食材も、たぶん玉ねぎを揚げたものだと思われる。パリパリのままでも、カレールーに浸かって少しシナシナした状態でも、どっちも美味しい。

 

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付け合わせのピクルスのかおりを感じる同居人。おそらく9分9厘なにも感じていない。

 

リーフサラダにはなにもかかっておらず、ビネガーやオリーブオイル、岩塩などをお好みでかけることができる。オリーブオイル×塩の組み合わせが最強でもはや草だけで満たされる。

 

 

美味しいランチを堪能しながら考える。

一応、これデートなんよな。

 

真「なあ」

け「ん?」

 

真「なんかデートっぽいことしよ」

け「デートっぽいことってなんやねん」

真「私が聞きたい」

け「ごめん」

 

デートっぽいことを話し合った。

 

真「吊り橋効果試したい」

け「不安と好きを勘違いするみたいなやつやっけ?」

真「それ。もしかしたらお互い好きになるかもやで」

け「たぶんないけどいいよ、なにするん?」

 

 

 

 

youtu.be

 

ホラー映画鑑賞。

 

世にも奇妙な物語

一番怖い話と有名な「雪山」。

 

こちらのお店は電源とwifi完備で、ランチ時間を過ぎるといい具合に店内が空いてくるので、端っこでこっそりパソコン広げてイヤホン共有して本気の鑑賞会をば。

 

もうね、普通にすっげえ怖い。

 

吊り橋効果とか絶対ない。

雪山で遭難した4人が幽霊にひとりずつ狩られていく恐怖心が恋心に置換されていくとか絶対ない。

 

真「これはミスった」

け「これはミスった」

真「デートでホラー見るん辞めるわ」

け「そもそもこのシチュエーションでホラーは間違ってることに気付くべきやったな」

 

真「……」

け「……」

 

 

気を取り直してデザートでも。

 

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フレンチトーストとジンジャーアイス。

 

出てくるメニューはすべて絶品でした。

隠れ家的なお店だけどこれはファンつく。仲良く分け合って食べたよ。(真:け=8:2)

 

 

そんな感じで池袋ワンコインランチデート終了。

 

今回の学びは「ホラー映画で吊り橋効果は期待できない」。

いやー学んだ。

 

「真崎はまずデートの場数を踏め」

26歳、いろんな意味で依然ピュッアーな私は、引き続き実直に実戦を重ねていこうと思います。

 

ワンコインランチデートに興味を持ってくださった方

よかったらランチしましょう。

いろんな意味で真崎空いてます。

お問い合わせはこちら

 

そして今回使ったワンコインランチのアプリ。

ダウンロードしたら30日間無料で使えます。

 

特に東京に住んでいる人にはもう絶対おすすめ。

ダウンロードはこちら。

 

 

真崎

 

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「自分が悪い」と自責の念で苦しいときは一旦他人のせいにしてみる

 

「人のせいにしてはいけません」という学級目標を小学生のときに共有し「自責の人であれ」と大学時代の先輩から叱咤激励され「他人は変えられない変えられるのは自分だけ」という心理学に心から共感し、身の回りで起こる事象すべてを「自分の責任」と表面的にでも捉えるようにしていた私が今から推奨するのは「たまには他人のせいにしよう」というもの。

 

今回このメッセージを届けたいターゲットは「『自分が悪い』『自分がダメだ』『自分が変わらなければいけない』と思い込んで自分を変えようと思うほど苦しくなって動けなくなるそんな自分が死ぬほど嫌い」という方であり、少なくとも「上司のせい会社のせい政治のせい社会のせい親のせいだ」などと普段から健康的に他責の愚痴を吐けている方には必要のないメッセージになる予定。あとは「私が悪い」「いやそんなことないよ」「ううん私が以下略」な状況を特に変えたくない方にも不向き。

 

 

「他人のせいにする」

この言葉だけで激しく抵抗感を持つ人や「他人のせいにしていても問題は解決しない」という素晴らしい正論を述べてくださる人もいると思う。が、とりあえず最後まで読んでいただけると非常に幸い。正しいだけで何も解決しない綺麗な言葉よりは多少建設的な意見ができればと。

 

まずは、このメッセージを書きたくなった背景、自責の念に押しつぶされて死にたかった頃の私の話から書いてみる。

 

 

自分が悪いから変わらないといけない、でも体が動かない

 

子ども教育の世界で生きていこうと決めたのは、大学4年生のときのこと。

 

ある教育系の活動の中で将来に悲観的だったり学校来てなかったりネグレクト受けてたり手首切ってたりする子ども達と関わるうちに「こんな子ども達に寄り添って彼らが希望を持って生きていけるよう支援できる大人になろう」と決意。そして当時から人の生死に敏感だったため「誰も死んでほしくないから頑張る」とも思っていた。

 

「人のせいにしてはいけません」

「自責の人であれ」

「他人は変えられない変えられるのは自分だけ」

 

総じて「起こり得るすべての事象を自分の責任と捉えて行動すること」は、当時の私を構築する大切な信条のひとつであった。

 

 

そして、教育業界へ就職。

1社目はいろいろあって2か月でクビになったものの、転職で不登校業界へ滑り込む。

 

その会社で起きたことは以下の記事の通り。

 

 

端的にいうと、仕事でやらかした。

 

そこから社内で最低な評価をいただくようになり「傲慢で自分を過信して欺瞞に満ちたあなたは今すぐ変わらないといけない」と日々ありがたい言葉を重役クラスの皆さまにいただくことになる。

 

 

全部自分が悪いと思った。

まじで自分クソだなと思った。

本気で「変わらなきゃ」と思った。

 

でも「変わらなきゃ」と思うと頭も体も動かなくなって、変わるために仕事外の時間で努力しようと勉強や自己改善的な何かの準備していたのに手につかず固まったまま気付けば朝という日が続き「車に轢かれたい」「電車に飛び込みたい」と願いつつ行動に移せない自分を責めながら会社に通った。誰も死んでほしくないが自分は死にたかった。

 

  

上記ブログは「『変わりたいと思えませんでした』と言って会社を辞めた私は、上手く社会に適応できないなりに自分らしく自分を生きていこうと思いました」という美談オチ。

 

しかし、現実はそんなに美しくない。

 

仕事を辞めて身体は楽になったけど「自分が悪いのに変わるための努力もできず『変わりたくない』なんて思ってる自分は最低だ」という気持ちはべっとりと心に張り付いたまま。

 

 

そして、間もなく3社目に転職。

2社目で働いていたときから3社目の社長の不登校に関するブログを読み「こんな人と一緒に活動したい」と思っていたので、採用が決まったときはもう夢みたいな気持ち。

 

 

 

3社目でもこじらせた。

 

詳細は割愛するが、とにかくいっぱいいっぱいで仕事でもよく失敗して当然ご叱責は受けてその度に激しく落ち込んで「やっぱり自分はダメなんだ」と悩んだ。

 

2社目の時と同様「自分が悪いし出来が悪いから成長できるよう努力しなきゃ」と家に帰って残った仕事に取り掛かるも、頭がフリーズしてPCを開いて画面を見つめて動かないまま気付けば数時間泣き続けている、そんな日もあった。

 

 

再び激しく自分を責めた。

やっぱり変わらなければと思った。

 

でもどんなに強く自己変化を望んでも、自分も状況もまったく変わらなかった。

 

 

ターニングポイントは入社4か月目。

上司に「退職したいです」と告げたときのこと。

 

 

「『自分が悪い』と自分を責めて落ち込んでいるときほど実は内心で他人を責めている」

 

退職したい理由を話すとき、もう退職するしいいやという開き直りと、この上司はたぶん受け止めてくださるという信頼もあり、そのとき思っていたことをすべて話した。

 

それは「自分が悪いから」「自分が迷惑をかけるから」というものではなく、ここに書くことも憚れるほど自分本位で好き勝手な本音、というか愚痴だったと思う。その本音を出すことが怖くてその話し合いでもパニック状態だったけど、上司が「大丈夫、いいよ、言ってみな」と言って聴く姿勢をつくってくれたので言えた。

 

 

結果的に、それで楽になった。

自分でも驚くほど気持ちが変わった。

 

自分自身の心も楽になり、上司も業務内容を配慮してくださるようになり、その後数か月は仕事も楽しく絶好調という状態が続いて「働くって楽しい!!!」と初めて思えるように。めでたし以下略。

 

 

しばらく経ってから、このときの話を上司と話す機会があった。

 

真「あの話するまで、自分責めまくって頑張ろうとしたけど全然変われなくて。話してからびっくりするぐらい楽になったんです」

 

上司「内容はどうあれ本音を言えてよかったね。それを言ってくれるのを待ってた。あのときのキミの状況だと『自分を責めている』というのは、実は正しくない。『自分が悪い』と自分を責めて落ち込んでいるときほど実は内心で他人を責めているんだよね

 

 

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ああ、それ間違いないですわ、と。

上司のその言葉は驚くほどスッと私の中に染み込んでいき、現在の私の価値観を構築する上でも重要な存在になっている。

 

長い自分語りになってしまって恐縮だが、ここからその上司の言葉を自分なりにかみ砕いて説明していきたい。

 

 

「他人のせいにする」のではなく「他人のせいにしている自分の本音に気付く」

 

「自分を責めている」というのは、実は正しくない。

 

上司の言葉はその通りで、振り返ればあの時完全に私は「自分が悪い」と表面的に思おうとしていたその心の奥底で「私のつらさや苦しみを分かってくれない上司や会社が悪い」と思っていた。事実ベースで語りにくい話だが、おそらく間違いない。

 

そうすると、変わらなきゃと思っているのに変わるための行動が取れなかったこともつじつまが合ってくる。もし変わってしまったら「自分が悪いから変わらなきゃ」を認めてしまったことになるからである。

 

それは、都合が悪い。

だって悪いのは自分じゃなくて周りのはずだもの。

 

 

これまでの自分の人生を振り返っていても、本当に「自分が悪い」「自分に責任がある」と思えていたら、他人に相談することも含めて必ず問題解決のための行動を起こしていた。「自責の人であれ」とはおそらくこういうこと。私の周りでもすべてを自責と捉えて行動し続ける人たちがいて本気で尊敬している。

 

ただ、そんなに強くないきっと人もいる。

他人や環境のせいにしたくなる・してしまうことは全然不自然でも悪いことでもないと思う。

 

しかし「人のせいにしないこと」が美徳であり正しいことだと教育やら何やらで固定概念化しているのか、他人や環境に対して不満を持っている自分が悪いと思い込んでしまい「周りのせい」に硬くフタをして「自分のせい」にすり替えてしまう。

 

自責の念で苦しくて動けなくなっている人の中では、このような現象が起きているのではないかと思っている。

 

 

それは、きっと苦しい。

 

自分の本音がかき消されているから。

自分の中の自分が必死で叫んでいるのに、自分自身がその声を無視して社会適応用に取り繕った「自責っぽいもの」を自分の意思だと勘違いしているから。

 

 

自分が悪いのに変わるための行動ができない。

心の奥底では周りが悪いと思っている。

 

その先になにがあるのは「自分も他人もまとめて全員嫌いになる」という不毛な結果ではないだろうか。誰も得しない感がすごい。

 

 

だから、まさにいま自責の念で苦しいと感じている人には「他人のせいにすること」というよりも、「実は他人のせいだと思っている自分の本音に気付くこと・認めること」を問題解決のきっかけとして提案してみたい。

 

そこに気付いて、「他人のせいにしちゃいけない」と否定せずに認めることができれば、まず自責の念がちょっとだけ軽くなる。そしてその次に取る行動が変わる気がする。

 

私の場合は上司に思っていることをぶつけた。理解のある上司で良かったと同時に、一見みっともなく自分本位な行動ながら本音を話してみる選択ができて良かったと思っている。あのまま自分を責め続けるよりは。

 

 

ただ、その行動のハードルは高い。

私は性格上わりと誰が相手でも言いたいことを言ってしまうのだけど、それが苦手な人だってきっといると思う。

 

組織の中で相談できる人をつくるのが個人的にベストだと思うけど、それが難しい場合でも、他人のせいにしている自分を認めた後に取れる行動はある。

 

 

① ノートに愚痴を書きなぐる

どうせ誰も見ないので溜まった不満を延々と書きなぐってみると案外すっきりすることがある。

 

② 小さな破壊行動

イライラが募ったときに、その感情と一緒に新聞紙やトイレットペーパーを「ふんっ」と思いっきり破くと感情が消化されて気持ちが楽になる。これは心理学の先生に教えてもらった。ビリギャルのさやかちゃんも勉強でストレスが溜まったらいらないお皿を袋に入れて割っていたらしいので効果あり。

 

③ 外部機関への相談

労基やカウンセリングなど、外部で第三者の専門家が相談にのってくれる機関もいろいろとある。ひとりで上手く気持ちを処理できない場合はそういった機関頼るのもアリだと思う。

 

 

少なくともこのような改善手段は浮かぶ。

完全に解決するかは分からないがやってみる価値はあるはず。そのまま自分を責め続けるよりは。

 

「他人のせいにするなんてそんな」と思うならぜひ自力でと思うのだけど、それで苦しくて消えたくなるなら一旦他人のせいだと開き直った方がだいぶ健康的。周り的にもたぶん助かる。

 

 

まとめに入ると

 

・自責の念で苦しいときには「もしかしたら自分じゃなくて他人が悪いと思っているのかも」という可能性を疑ってみてほしい

 

・もしそうだったとしたら、とりあえずその気持ちを自分で否定せずに一旦認めてみてほしい

 

・その後は、直接当事者にぶつけるなり社内や社外の第三者に相談するなりノート書くなり新聞破るなりお手洗いにこもってトイレットペーパーを引きちぎるなりしてみてほしい

 

・すると、もしかしたらほんの少しだけでも気持ちが軽くなったり状況が改善したりするかもしれない

 

・しなかったらなかったらすみませんその時は私のせいにしてください

 

 

真崎

 

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「まだ26歳」「もう26歳」

 

「I'm not a girl, not yet a woman」

/ Britney Spears

 

 

「私は少女じゃない、でもまだ大人じゃない」とはよく言ったもので、18歳だか19歳だったかの私はそのタイトルに大共感しながら毎日この曲を聴いていた。友人との喧嘩、組織での対立、リーダーの孤立感、失恋、母親との衝突、将来への不安。ちょっぴりセンチな気分になっては静かな地元の街を散歩しながらこの曲を聴いて泣いた。

「私は少女じゃない、でもまだ大人じゃない」

なんて。

 

そんな美しい思春期の日々とどこかみずみずしかったあの頃の自分を6年だか7年だか前に置き去りにして、先月私は26歳になりました。not yet a woman なんて憂うもんならもはやただの現実逃避。

 

いやー26。

きたかー26。

 

 

 

え、26?

 

 

うそ、26?

まじで、26?

 

気のせいじゃない?

それなんかの間違いじゃない?

ダニエル・ラドクリフと間違ってない?

 

26という響きに自分自身が動揺している。かつての私が想像していた26歳の図と現在の私があまりにも剥離しすぎて実感が一切湧かない。26歳ってもっと大人っぽくて格好良くて凛として颯爽として飄々としてカツカツしているイメージで。なんなら10年前に描いた私の未来予想図ではすでに2児の母の予定だったんだけど、あれは「カ・ン・チ・ガ・イ」のサイン?

 

 

26歳。

改めて考えてみる。

 

出演依頼をいただきテレビに出たけどアゴしか映らなかったあの出来事は記憶に新しく、結局収録中ひとことも発さず菩薩のようにニコニコしていた私。そのとき交わされていた激論の中で印象的だったやり取りがある。

 

私と同年代の美人社長さんが出ていて、その人が仕事を辞めた理由を語った。どうやら「先輩社員のオバサンたちが痛々しくて「こんなオバサンになりたくない」と思ったから」という退職理由らしい。50歳手前のベテランアナウンサーを前にまったく引かずに「オバサンの痛々しさ」を語るその女性。美人。ベテランアナの完璧な笑顔が怖すぎる。

 

しかし、そこはさすがベテランアナ。

 

素晴らしい切り返し。

その美人社長の近くに座っていた16歳の天然おばかキャラ芸能人Nちゃんに話をふる。

 

アナ「でもNちゃんにとっては、あなたもオバサンじゃない?ねえNちゃん?」

N  「うん」

 

社長「…」

真崎「…(流れ弾を被弾)」

 

 

想像もしていなかった。

16歳の子にとっては、26歳もオバサンなのか。

 

前職まで小~高校生と関わることが多く、生徒からは基本的にあまり「人生の先輩たるお姉様」みたいには見られず同じようなノリとテンションで話すことが多かったから油断していた。実年齢に関わらず「私若い」ってちょっと思ってた。

 

まじか。

突き付けられた26歳の現実1つ目。

 

 

2つ目。

 

この前大学時代の友人とお酒を飲んだのだけど、その人はもう社会人4年目。昇級して部下もいるらしい。そうか。確かに私の同級生の多くが2012年に大学を卒業して就職したので、真面目に仕事を続けていればもう4年目になるのか。

 

かたや私。

ピカピカの大学5年生に進級したため同級生より社会人のスタートは1年遅い。社会人になってから3社に「新人」として入社して昇級も部下がつくこともなくキャリアが浅いうちに辞めている。そして現在、ライター界でもバイト先の会社でもまた「新人」からのスタート。その結果「新人歴3年半」という不思議な経歴を手に入れた。

 

私の中で「新人」と「26歳」が結びつかない。

気持ち23歳で自分の年齢が止まっているような気がしていたのは、そんな原因もあるのかもしれない。

 

 

が。

 

ライターの仕事を始めてから幾日か経った頃、ドカンとご叱責をいただいたことがある。その時の言葉を思い出す。

 

「あなた、25歳でしょ?」

 

 

その言葉は凄まじい焦燥感を駆り立てた。

勝手に「新人」の看板掲げて「皆さま私は新人ですでその辺りどうかご理解よろしくお願いします」と自己防衛に走ろうとしていた自分の存在に気付く。

それは、私とて本意ではない。

 

そのときは25歳。

そこからさらに年を重ねて、現在は26歳。

 

その年齢が「社会人」の枠の中でどのような評価を受けるのか突きつけられた。「社会人である以上年齢なんて関係なく誰もが自覚と責任感を持て」なんぞと言われましたら話はそこまでだがしかし、それでも「年齢や若さを理由に甘い顔をしてもらえる確率」は年々低下している、そんな感覚は正直ある。

 

 

一方。

 

同じ年のフリーランスで芸術分野の活動をしている友人がいてつい最近話した。お互いの仕事での話、悩んでいること、凹んでいること、それでも応援してくれたり個人的に仕事を依頼してくれたり時には仕事の関係内外に関わらず本気で叱って育てようとしてくれる人達がいるのは、本当にありがたいねということ。

 

そして、その後、お互い続けた。

 

「「これ、30歳になったらそうはいかんよな」」

 

 

実際30歳がどんなものか分からないし、30歳の方々に対して喧嘩売っているわけではない。要約すれば「26歳の私たちは正直まだ「若さ」という恩恵を受けている」とお互いが感じていたということだ。ただそれも「ギリギリ」であり、当然今も未来もその恩恵に甘えているわけにはいかないと私も彼女も激しい焦燥感を覚えている。

 

 

「まだ26歳じゃない」

「もう26歳でしょ?」

 

お互い、両方、言われたことがある。

 

 

この年齢だとこう、という絶対的な評価はない。

それは大前提。

 

 

それでも、頭の中に、ぐるぐると響き渡る。

 

 

「まだ26歳」

 

「もう26歳」

 

 

そんな、26歳。

 

 

 

ちなみに。

26歳になったときに「うおーアラサー」と叫んでみたら「え、26歳だったらまだアラサーではなくない?」と言われた。

 

四捨五入して30歳ならアラサー

ではないのね。

 

26歳になって最初に知ったトリビア(死語)でした。

 

真崎

 

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いじられすぎてつらいあなたと、いじられキャラをいじりすぎるあなたへ

 

 

大学2年生のとき一時的にあだ名が「アスベスト」になった時期がありました。理由は未だに不明です。

 

 

中1から大学4年生までいじられキャラでした。わりと凄まじいタイプのいじられキャラでした。

 

 

(「いじられキャラ」を自称する行為は「天然キャラ」「自由人」を自称する方々に対して向けられる種類のものと同様の痛々しい視線を向けられるリスクがあるのですが、先輩方の宴会芸のオチに都度真崎が使われたり、男性のバレーのスパイクを顔面に受けて倒れても心配されずに爆笑され続けたり、「生産性のない巨乳」というレッテルを貼られたり、先輩後輩同学年問わず好き勝手に扱われて笑いものにされてきた経験を「いじられキャラ」なんて可愛い肩書きに変換するくらい良いよねという自己擁護をはさみます)

 

 

数々の暴言、軽い暴力、飲み会では常にかませ犬扱い、全然面白くない無茶ぶりやボケを一抹の期待と共に投げつけられて一生懸命さばいてツッコミを返すも「はい滑った真崎滑りましたよ」と。

もうな、バリ疲れる。 

 

 

いじられキャラゆえ良い思いをしたこともありました。

 

普段の活動やイベントの中でもなんだかんだでわりと重宝されたり、遊びや飲み会に誘ってもらえる機会も多かったり。私なりにいじられキャラの恩恵を授かっていたと思います。

 

 

ただ、一方でよく傷ついていました。

 

いじりに対してその都度つっこんだり笑いに変えたりしていたら、いじる側も面白くなってエスカレートとかしてくるわけです。

 

飲み会で真崎が前になった後輩男子が「ええー真崎が前とかしけるわー〇〇(かわいい子)と変えろよー」とか言うので、まあとりあえずなんか返すとその彼「ちょっと誰か真崎引き取ってー交代してー」なんて叫んだりして、すると回りもわらわらと「おいこっちに寄こすなよー」「どんまいー」とか面白がって重ねてきたりして

 

笑って笑って、帰りに泣いていました。

わりと繊細。

 

 

経験則を踏まえた仮説ですが「いじられキャラの人って結構繊細なんじゃないか」と思っています。

 

「周りの空気や顔色を気にして楽しい雰囲気を壊さないよう振る舞うことにエネルギーを割くけれど出せない本音の部分で実は結構傷ついている」みたいな。

 

「自分がされて嫌なことは人にしてはいけません」

「自分が言われて嫌なことは人に言ってはいけません」

と、小学校低学年の道徳でも習うようなモラルが、対いじられキャラになると薄まってしまい、相手を傷つけていることに気付きにくくなってしまう感じがします。

 

 

 

「結構傷ついているいじられキャラ」が、それぞれのコミュニティの中に一定数存在するのではないかと思っているわけです。

 

 

アメブロを使っていた時代にも一度「いじられキャラの本音」というトピックで記事を書いたところ、それを読んだ知らない方から「読んで涙が出ました。そうなんですつらいんです」とメッセージが来たりしました。

 

 

当時のブログの検索流入キーワードは

 

いじられキャラ

いじられキャラ つらい」

いじられキャラ 苦しい」

いじられキャラ いやだ」

いじられキャラ 死にたい」

「いじられないために」

「いじられすぎてうざい」

 

いじられキャラ関係がほとんどでした。

どれもいじられキャラの苦悩を表す言葉でした。

 

 

 

これは、いかんなと。

 

かつてのアスベストは思うわけです。

 

 

「愛と憎しみ」「バカと天才」と肩を並べるレベルで「いじりといじめ」はわりと紙一重だと思っています。いじる側いじられる側それぞれ気を付けないとマジで危ないことも絶対あります。重松清の短編『青い鳥』で、いじられキャラの野口君はクラスメイトからの無理難題に必ず応えて毎日笑って笑って笑って笑ってある日首を吊りました。フィクションですがどこかでノンフィクションになるかもしれません。

 

以前のブログでは「いじる側」のみに物申す形で記事を書きましたが、あれから私自身考え方がいろいろアップデートされまして、「いじられる側」にもお伝えできることがあると思ったので、今回の記事を書くことにしました。

 

 

 

前ふりはここまでにして(1795字)

 

本題は以下の通りです。

 

 

1. いじりすぎる方向け

「いじりといじめの境界を見分ける方法」

 

2. いじられすぎてつらい方向け

「過度のいじりから身を守る方法」 

 

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1. いじりすぎる方向け

「いじりといじめの境界を見分ける方法」

 

 

私が思ういじりといじめの境界は

「相手が本気で嫌がっているかどうか」

という前提でお伝えします。

 

いじられキャラはその場の空気を壊さないよう巧みに本音を隠すことも多々あると思うので、たとえ相手が傷ついても下記の状態を絶対見せるかは別ですが、参考までに。

 

少なくとも「この状態になったら一旦いじりを停止した方が良い」ということを覚えておいてもらえると幸いです。以下は私が思う「もう無理」のサインです。

 

 

〇急に黙る

 

私もよく使います。

かつての親友もよく使ってしました。

 

もうこころの中でコップの水が溢れかけて表面張力ギンギンの状態になった場合、いじりに対してなにか言葉やリアクションを返すと「こぼれ出す」ので、そうならないよう黙ります。

 

だから、黙ったら「あれ?ちょっとやばい?」と思ってもらって大丈夫だと思います。たとえ相手が少し時間をおいて「なんつってー」とか言って笑っても重ねていじっちゃ駄目です。

 

 

〇泣く

 

完全に限界です。

私も人生で数回だけあります。

 

「なんで私こんなに言われて笑っているんだろう」と自分でもよく分からない自問が始まり、次第に切なくなり、最後に涙が出ることがありました。

 

「うわなに泣いてんねんないわー」なんて言っちゃう人がいようもんならチャゲ&飛鳥&真崎で今から一緒に殴りに行きます。

 

泣くのは限界です。

相手が頑張って笑おうとして完全に意味不明な泣き笑いになったりすることもありますが、いじる側は動揺せずに優しくしてあげて下さい。なんならちょっと謝って下さい。

 

 

〇「ほんとに」と言ってる

 

「ほんとにやめて」

「ほんとに無理」

「ほんとにあかん」

 

これは、高確率でほんとのやつです。

「相手が本気で嫌がっていること」です。

続けたらいじめになる可能性大なので、その辺でやめておいた方がお互いのために良いやつです。

 

 

以上3点が、私の経験に基づく「それ以上いじっちゃダメ」のサインです。以前のブログを読んで下さった方は見たことある内容かもしれません。

 

もし他に「これもじゃない?」というサインをご存知の方がいたら教えてほしいです。このブログに追記する形で随時更新しようと思っています。

 

 

あとこれは余談で。

 

いじられキャラによく分からないふりやボケをかまして相手が必死に拾ったのに「はい滑った」「あれ面白くなくない?」なんて言っちゃう滑らせ屋さんに関して言えば面白くないのは満場一致であなたです。

 

 

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2. いじられすぎてつらい方向け

「過度のいじりから身を守る方法」

 

 

こちらはNEW!です。

 

というのも、いじりいじられの関係性が不健全な状態になった場合に、その解決を一方に委ねることに違和感があったからです。いじる側の良心と理解と行動変革に期待するしかない状態なんていじられる側も不毛だと思いました。

 

いじられすぎてつらい際は、ぜひお試し下さい。

 

 

〇「もう無理」の3点を駆使する

 

さっき書いたやつです。

黙って泣いて「ほんとに」って言うやつです。

感覚値ですがこれで6割方その場は収まります。

 

裏を返せば、収まらない場合もあります。

いじる側も楽しくてナチュラルハイになっている状態だと手に負えなくなったりするので。これは経験談です。

 

 

〇味方をつくる

 

そのコミュニティの中で信頼できそうな人に「いじられすぎてつらい」という旨を伝えておくことをおすすめします。

 

実は、いじられている側の精神状態を心配してくれている人がいたりします。あるいはこちらがカミングアウトすると「そうだったの!?」と驚いて以後気にかけてくれるような人もいます。

 

そういう人が、過度のいじりを「はいはいストップー」とか言いながら止めてくれる時があります。あるいは後で「さっきの大丈夫だった?」とフォローの声かけをしてくれる時もあります。

 

その場にひとりでも「自分の気持ちを分かってくれているであろう味方」がいると思えるだけで、こころはずいぶん軽くなったりします。

 

味方がいるのは心強いです。

なので、これはおすすめです。

 

 

〇コミュニティを抜ける

 

ちょっと極端な方法です。

だけど有効だと思います。

(これがクラスや会社だと難しいですが)

 

大学4年生まではどのコミュニティにおいても基本的にいじられキャラだったのですが、その中でも「このコミュニティでのいじりはまじでキツイ」と感じる組織が2つありました。

 

どちらの組織も私は好きで、活動も楽しく本気で頑張っていました。当時は「いじりがつらいから抜けよう」という思考にはなっていなかったです。

 

結果、1つはずっと続け、1つは早々に辞めました。

 

2つとも辞めた時点から、いじられすぎてつらくて泣いたり病んだりすることがなくなりました。

 

いじられキャラ 死にたい」で検索するぐらいの精神状態なら、ぜひ「そのコミュニティを抜ける」という選択肢があることを知っていてほしいです。組織を抜けるときの精神的負荷は大きいから怖いかもしれないですが、抜けた瞬間の爽快感があるのも事実でした。私の場合ですが。

 

 

 

 

という感じです。

 

 

私自身、先ほども書いた通り「ある程度のいじりはおいしい」と思っている人間なので、いじることそのものを止めてほしいなんて微塵も思ってないです。

 

「いじられるうちが花」なんて大学時代の先輩方が私をいじる際の常套句にしていた言葉がありますが、間違いではないなと今でも思います。

 

 

ただただ、「いじりすぎないで」という話です。

 

 

いじられる側は「溜め込みすぎないで」という話です。

 

健全ないじりいじられ関係でいきましょうって話です。

 

 

余談です。

関西人にボケやツッコミ、笑いを期待してやたら「関西人だろ~」などといじってくる関東人の方へ。

 

関西は吉本新喜劇がいつも日常の中に存在してノリとツッコミとオチが「笑い」のためではなくあくまで「文化」として馴染んでいるだけの話なので、「関西人が面白い」なんてのは都市伝説です。良ければ覚えておいて下さい。

 

真崎 

 

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「書くこと」「発信すること」はひとの人生を簡単に破壊できるという話 -大炎上を経験した看護師ライター依里楓さんと飲みました-

 

https://twitter.com/kaede020/status/643786607850426368

 

 

看護師ライターの依里楓さんが、飲みましょうですって。

 

 

自分が好きな人から「自分も好きでした」なんて絵に描いたような相思相愛。これ高校生くらいの時にやっときたかった。取り戻したい青春の日々。

 

そしてそのお相手からこのあと速攻で「この日とこの日が空いています」と具体的日時を添えたデートのお誘い。生きてて良かった。恥ずかし気もなく赤裸々ブログ書いてて良かった。

 

※ちなみに「黒沢一樹さん」という方は、私たちの共通の知り合いであり、「NPO法人 若者就職支援協会」の理事長をされている方。呼び捨てだったので「ずいぶん親密なんだな」と思ったけど、単純に「さん」を忘れたらしい。

 

 

そんなわけで、楓さんと飲んできた。

 

 

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ディープな街、新宿ゴールデン街で。

 

彼女行きつけのバーを2件はしごした。最後の方はわりとべろべろになってイケメン外国人観光客2名に英語で悪がらみしていた記憶しかないので割愛する。

 

 

 

******************

 

大きなコンプレックスを抱えた自分に自信のない状態で、得意分野に特化するかあるいは年功序列で社会的地位が上がってしまうと、「知らないことがある自分が許せない」状態になって他人に被害を出してしまうのだそうです。日々戦々恐々じゃないか。そういった大人にならないよう頑張ります。

 

ー プロセスレコード「コンプレックスの隠し方」より

 

 

実は、楓さんと会うのは3回目。

 

前職時代に2度お逢いし、それぞれ本当に短い時間ではあるが言葉を交わし、お互いの存在は知っていた状態。

 

現在は(閉鎖的イメージのある「病院」という)組織に属されている方なのであまり詳しくは書かないが、学生時代から学生団体や女性支援、そしてライター活動に精を出されていた彼女は、ネット界隈や看護系学生界隈ではちょっとした有名人だった。ちなみに美人である。

 

 

現在は看護師。

「月に約13人亡くなる現場にいます」とのこと。

 

 

そんな彼女と面と向かい、ハイペースでお酒を煽りながらお話していると、まあお互いの共通事項である「ライター」の話になってくる。

 

話題は「炎上」について。

 

 

大炎上から4日(厳密には5日)、分単位でTwitterに届いていた誹謗中傷リプライがようやくほとんど消え去りました。クズやらキチガイやら殺したいやら何百件何千件と目にするとさすがに消耗しますね。

 

「一般的な意見ではない」ということだけで他人をここまで否定できる悪意の塊に巻き込まれて、インターネットの中は超重度の不安障害なんだなーなんて呑気に思いつつも、肯定的な意見を下さった方まで攻撃的な言葉に巻き込まれてしまったことが何より腹立だしくて、友人たちに心配をかけてしまったことがものすごく申し訳ないです。

支えて下さる方々のおかげで精神的に崩壊せずに済みました。

 

ー 本人のSNS投稿より(一部省略)

 

 

「なぜかよく炎上するんですよね」

飄々と話す彼女。

 

確かに彼女が書くとよくバズりよく燃える。

 

PVも跳ね上がるだろうが精神的ダメージも計り知れないのではと、サーバーが落ちるほどの大炎上を経験したことがない私は想像して震える。しかし「慣れた」と語る彼女。炎上騒ぎで培った圧倒的レジリエンスに感服。

 

「あ、でもあの時はちょっと死にたかったですけどね」

そうですよね。

 

 

女性、性、親子、家族。

 

彼女の取り扱うテーマは、おそらく燃えやすい。

それだけデリケートな話題だから。

 

さらに彼女は飄々と少数派意見を提示し、多数派や世の中の風潮に対する違和感を臆さず表現する。よくある「自分の正しさを主張するために他者を否定する」という自己顕示欲丸出しの気持ち悪い文章ではなく、あくまで冷静で淡々とした語調で書くので、逆に人を激昂させるのかもしれない。

 

女子大生

キャバ嬢

ぽっと出のライター(と本人が仰っていた)

など。

 

彼女の立場も叩きやすい材料になったのではと思うのだけど、でも本当に、本当によく燃えていた。

 

 

**************

 

 

 

 

 

「リスクを考えていないライターが多いです」

 

 

楓さんが発したこの言葉が、とても印象的だった。

  

リスク。つまり危険。

 

 

「書く」「発信する」

 

この行為が持つ、時に殺人級にもなる危険性を分かった上で文章を書いているライターが、彼女の感覚では「あまりいない」そうだ。

 

 

書くことで

発信することで

 

人の人生が、いとも簡単に壊れる。

 

 

それは、容易に起きうる事態。

 

飲酒運転をTwitterに投稿した男子学生がネットで吊し上げられて本名学校名経歴その他個人情報がすべて晒され、彼の日常生活がいとも簡単に崩壊した事例があるように。

 

  

彼女の場合、自分の人生が壊れかけた。

 

まず前述したように、ネットで悪意しかない言葉の数々に精神をやられた経験がある。個人的にこれ人によっては死んでると思う。本当に。

 

 

そして

 

「もしかしたら、最悪看護師になることができなくなったかもしれない出来事もありました」

 

ネットの世界にとどまらず、彼女に対する悪意は現実世界にもその手を伸ばしてきた。彼女の進路と未来に関わる事件。死にはしないが人生は大きく変わる。

 

 

  

自分だけではない。

 

人の人生を壊すこともある。

 

 

「例えば、私が書いた記事を読んで「自分が否定された」と思って死にたい気持ちになる人がいるかもしれない」

 

楓さんが仰っていた。

大げさではなくその通りだと思った。

 

 

例に挙がったのは、川崎市で起きた中学生殺人事件。テレビやネットでも話題になったあのニュースで、驚いたのは「被害者の母親が悪い」とシングルマザーの母親を責め立てる記事を某著名人が書いていたことだ。

 

個人的に、これは殺人レベル。

 

なぜ書いた?

そこに社会的意義は?

今書く意味は?

書いた先になにが起きるか最悪の想定はしたのか?

貴方の影響力を考えなかったのか?

 

非常に腹立だしかった記憶がある。

楓さんがその話題を持ち出したとき、その感情が鮮明に浮かんだぐらい。

 

 

川崎市の事例とは異なるのだけど

 

 

最近こう思うことがとても多かった。

この件になると感情的になってしまい、言葉が悪くなってしまって非常に恐縮。 

 

 

 

「見る側の自由」ということで、別に自分が見たくなければ見なければいい話。それはその通りだと思う。

 

 

が、それは「書き手」の言い分ではないのでは、と思っている。

 

「発信した先にある人々の顔を想像すること」を、言葉を発信する人は怠ってはいけないのでは。そんな感じ。

 

想像には限界があるし、すべての人の心情などきっと配慮はし切れない。世の中に100%正しいことなどほぼ存在しない、そんな中で自分の主張を発信した場合に、それに反対する人、不快な思いをする人、時には死にたくなる人が出てくることを「絶対避ける」のは無理だと思う。

 

 

無理だけど

でも考える必要はあるでしょう。

 

 

 

 「とても不快な気持ちになりました。あなたは精神的に追いつめられて子どもを病院を連れていった親の気持ちが分かりますか?」

 

「今でも病院に連れていって薬を飲ませる判断をしたことが正しいか不安になる。結果子どもは安定しているけど、この記事を読んでまた不安になってしまった。私は間違っているのか」

 

 

そのようなメッセージをもらったことがある。

 

私が過去に「不登校の子どもを精神科に連れていって薬を飲ませるのは正しい対処なのか」といった記事を書いたときのこと。

 

 

その主張自体が間違っていた云々ではなく、単純に「配慮が足りなかったこと」を猛省する出来事になった。

 

不登校に関わる当事者界隈の方たちは、ただでさえ精神的に不安を覚えている人が多かった。その人たち向けに書く記事で、私が「私の正義」をつらつら主張することになんの意味があったのかと思う。

 

 

 

 

「誰でもライターになれる時代ですもんね」

「ね」

 

ビールを飲みながら、楓さんが頼んだ「洋風シメサバ」をつつきながら、哀愁を漂わせる酒飲み女子2名。

 

 

自分の言葉をマスに発信することも、「ライターになること」も、とても簡単にできる社会になった。個人の持つ影響力が大きくなっている。

 

 

「私は楓さんのような強い影響力がほしいです」

私は言った。

 

「私も影響力はほしいですよ」

楓さんも続いた。

 

 

 

「でも、自分の影響力が大きくなるということは、それだけ自分や誰かの人生を壊す可能性も大きくなっていることを、発信者は理解しておかなければいけないと思います」

 

 

 

***************

 

 

今の病院に入職した時、「貴方達は看護師になったんだから、これからは人の命のために、休みの日も自分でお金を払ってでも学会へ行き、知識と経験を積み重ねるのです!」と偉い人が話していた時に真っ先に「いや出張扱いにしろよ」と心の中で突っ込んだのはきっと私だけでは無いはず。

 

ープロセスレコード「看護師になって2か月半、水商売に戻りたいと思う理由」より

 

 

 

「楓さん」

「はい」

 

「楓さんが以前のようにライター業界に戻ってきたら、楓さんの言葉やエピソード、影響力を求めるメディアで引く手あまたになるって思っています」

「いやいやそんな」

 

「そうなったら私絶対めっちゃ嫉妬します」

「笑」

 

 

「でも、楓さんみたいなライターさん、私はやっぱりすごい好きで、やっぱりたくさん書いてほしいしたくさん読みたいです。たぶんいつか戻ってきますよね。めちゃ待ってます」

 

「なんか、ありがとうございます笑」

 

※ちょっと困らせている

 

 

 

 

 

すでにお声がかって諸媒体で記事書かれていました。

さすが。妬ける。好き。

 

 

真崎

 

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恋のキューピットは笑い飯西田とおじいちゃん。遠距離恋愛の素敵カップルから結婚パーティレポートのご依頼です。

 

 

「しばらく前からハマって読んでいました。何か依頼ができそうなことがあればお願いしたいと思っています。結婚式とかお願いできそうなシーンってないですかね?」

 

 

ブログに仕事依頼用のお問い合わせフォームをつけたのが4月の末。そして5月上旬にこちらのお問い合わせメールが私の元に届いた。

 

初めての「真崎あてのお仕事依頼」に

ええええええと驚いて舞い上がる私。

 

やり取りしていて分かったのは、この方は特に「これをお願いしたい」という案件はお持ちでないらしいこと。近々結婚式と各地での結婚パーティを控えた中で、「真崎さんになにかを頼みたいので、真崎さんを活かせるアイデアを下さい」とのことで。

 

 

なんと嬉しい無茶ぶりー。

 

 

「ぜひなんでもやらせて下さい」と私も申し出てこの方とやり取りを進めた結果「結婚パーティレポート記事と当日使う貸し会場PR記事を「真崎ですよ」にアップする」というお仕事として請け負うことになった。

パーティは11月。

 

 

 

ということで

その本番前に。

 

 

先日無事に結婚式を挙行した

新郎の、どん

新婦の、ゆうちゃん

 

 

私と同年齢で、しあわせいっぱいのおふたりを勝手にご紹介する記事を書こうと思いますー。

 

※おふたりから諸々の許可は得ました

 

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初対面で確信「このおふたりええ人や」

 

ぜひ一度打ち合わせをしたいということで、5月下旬に銀座でおふたりと初顔合わせ。

 

銀座駅の改札で待っていると、離れたところにそれらしきカップルの姿。遠くからでも分かる仲睦まじさ。はじめまして真崎です。

 

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打ち合わせ前に食べていた「メロンカレー」という料理がとてもリアクションに困る味だったらしく、銀座の素敵カフェでお口直し。

 

どんさんは身長が高くていい声。

ゆうちゃんは美人で美人で美人。

 

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どんさんの笑顔は口角の上がり方がきれいすぎて思わず「逆に胡散くさいですね!」と言ってしまう私。「一歩間違えれば「笑うセールスマン」みたいですね!」という言葉はギリギリ飲み込んだ。

 

 

真崎ブログを先に知ったのはどんさんで、ゆうちゃんはどんさんから紹介されて読んで下さっていたとのこと。いろいろと感想を伝えてくれる。

 

 

なにかの記事がシェアされてきて、それを読んだときからもうずっと読んでるんですよ!

 

真崎さんのブログを読んでいると、なんかそこに出てくる人のこと好きになってしまうんですよね!

 

特に「姉」は、真崎さんがすごい感動して尊敬しているのが伝わってきて良かったです!

 

 

ええ人らや(単純)。

 

とても素敵であたたかい方たちだった。

 

 

この日の打ち合わせでは、私のお願いもあって「おふたりのこれまでの話」を聴かせていただいた。

 

相手のことをよく知った方が、相手に対して少しでも感情移入ができた方が、私の性格上きっといい仕事ができるだろうという思いがあったので。

 

 

 

おふたりの話があまりにも素敵且つ素敵。

 

これは記事にしたら絶対素敵だと確信したので、仕事とは別にこの話をブログに書かせていただきたいと申し出た。

 

以下、そんなおふたりの

出会いから結婚にいたるまでのエピソードです。

 

 

 

*****************

 

 

笑い飯の西田が奈良県民だったので連絡先交換しました」

 

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ウェディングケーキがまさかの前方後円墳

 

 

ふたりの出会いは大学3年生。

お互い就活まっさかりの時期。

 

どんさんは奈良県民。

ゆうちゃんは宮城県民。

ふつうなら出会うはずのないふたりが出会ったのは、たまたま同じタイミングで就活のため東京に来ていたときのこと。

 

どんさんが東京駅を歩いていると、目の前にはなにやら道に迷った様子の女性が。どんさんはその女性に「大丈夫ですか?」と声をかけた。

 

そして、それがゆうちゃん。

 

 

東京駅を案内しつつお話するふたり。

そしてその際どんさんが奈良県民であることをゆうちゃんに伝えた。

 

 

 

「私、笑い飯の西田が大好きなんです」

 

ゆうちゃんがその日一番の興奮顔で私に伝えてくれた。

 

笑い飯」というのは、ダブルボケという新しい漫才スタイルを確立してM-1グランプリでも常連だった人気お笑いコンビ。西田はポニーテールとヒゲが特徴の男性。相方は哲夫。

 

 

笑い飯の「奈良県立歴史民族博物館」のネタ知っていますか?」

 

もちろん知っている。

2003年のM-1グランプリ、決勝ラウンドの予選で披露して爆発的な笑いを誘った、笑い飯のネタの中でも「伝説」と呼ばれている漫才である。

 

この年のM-1はビデオテープが擦り切れるほど見ており、笑い飯含め出演コンビのネタを暗唱できるレベルになっていた私。知らないわけがない。ゆうちゃんよ、なめてもらっちゃ困る。

 

興味がある方はこちらからどうぞ。

笑い飯奈良県立歴史民族博物館」』

 

www.youtube.com

 

※施設の正式名称は「奈良県立民族博物館」

 

その西田が奈良県出身ということで、「奈良県出身の人とつながったら「奈良県立民族博物館」に行けるかも」といった策略を思いついたらしく、ふたりはその場で連絡先を交換した。

 

「彼が奈良の人じゃなかったら、連絡先交換してなかったかもしれないですね」

 

西田、奈良で生まれてくれてありがとう。

どんさん、奈良で生まれて良かったね。

 

 

ふたりが出会った直後に起こった、東日本大震災

 

「彼女、大丈夫かな?」

そう思ったどんさんは、宮城県にいる彼女に連絡。

 

その連絡が返ってきたのは2週間後で、その際に初めて?電話をしたらしいのだけど特に盛り上がらず終わったとのこと。

 

「遠くに住んでいるともだち」

そのときのふたりは、まだそんな感じ。

 

 

****************

 

初デートは念願の「奈良県立民族博物館」

 

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ケーキ入刀後にお互いケーキ食べさせてあげる写真。なぜかスプーンではなく巨大スコップを使用している姿を見て思わず「これ万が一ゆうちゃん躓いたらどんさん死にますね」と真崎。

 

 

震災のため就活が大幅に後ろ倒しとなり、6月にまた就活で東京に出ていたゆうちゃん。

 

「東京行ったついでに、奈良行こうかなって」

 

その「ついでに」は無理があるわゆうちゃんよ。

宮城から東京経由で奈良て。

 

どんさんと連絡を取り合い、ゆうちゃん念願の「奈良県立民族博物館」にふたりで行くことに。どんさんのお兄さんの来る前に乗って、ドライブ初デート。

 

 

このデートの時点で、どんさんはもうゆうちゃんのことが好きになっていた。

 

「彼女の行動力とか、なんかそういうの諸々ですね。そのデートのときには惚れていました」

 

 

一方のゆうちゃん。

 

奈良県立民族博物館行けたし、もういいかなって笑」

 

脈なし。頑張れどんさん。

 

 

博物館デートのあと、ゆうちゃんが宮城に帰る前にふたりで京都に食事に行き、そこでどんさんは心を決めてゆうちゃんに告白。わりと熱く真剣にくどき落そうとしたとのこと。

 

しかし一方のゆうちゃんは  "家も遠いし、奈良でやりたいこともやったし(重要)、もうこれ以上はなあ……" という気持ち。

 

「考えとくね」

そう言って、その日はお別れしたふたり。

 

 

まあ、でも

残念ながら望みは薄そうな雰囲気。

 

 

***************

 

その3日後にまさかの「よろしくお願いします」

 

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披露宴の様子。この日の参加者は7割方どんさんの知り合いなのに皆どんさんさておき「ゆうちゃん美人」「ゆうちゃん綺麗」と花嫁褒めちぎり。そんな私も写真を見て「ゆうちゃん綺麗すぎます」とコメント。しかし不憫などんさんの姿に「赤タキシード似合いますね」を付け加えるホスピタリティ。

 

 

告白の結果はまさかのOK。

宮城に帰ってからいろいろ考えてみた末に、やっぱり付き合ってみようと思って3日後に「よろしくお願いします」と返事をしたそう。

 

 

「私、被災地でボランティアしていたんです」

 

OKした理由を聞くと、出てきたのは東日本大震災後の被災地ボランティアでのエピソード。

 

彼女はとても活動的でリーダーシップもとれるタイプ。そのボランティアの中でも活躍していて、TVに映ることもあったとのこと。

 

しかし、その責任やプレッシャーを一身に背負っていたり、そのボランティアの中で関わる人達に八つ当たりされたり、文句を言われたり。

 

大震災の影響で就活がストップしていたことで焦っていたこともあり、いろいろなものが重なって精神的に不安定になっていた時期があったらしい。

 

 

「その時に、彼に泣きながら電話したりしていました」

 

電話を通して、落ち込むゆうちゃんを励ますどんさん。

何度も電話をしてたくさん話をした結果、その当時は月の携帯代が7万円にもなったそう。

 

 

そして、春。

状況的に彼女がお花見に行けないと思ったどんさんは、わざわざ桜が綺麗で有名な京都の名所に足を運び、桜の写真を撮って彼女に送ったりした。

 

どんさん、素敵やん。

胡散くさそうとか言ってごめん。

 

 

そんな感じで連絡を取り合う中で、ゆうちゃんも「この人とは波長が合うなあ」と思うようになっていったらしい。

 

「自分がつらい時すごく応援してくれたんです」

 

そんなことを、どんさんからの告白後に思い出しながら、ゆうちゃんもと付き合う方向へと考えるようになり、最終的にOKを出した。

 

 

それが、2011年6月のこと。

 

 

 

****************

 

最初のプロポーズ 「それはない。やり直し」

 

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披露宴の余興。赤タキシードの馬はおそらくどんさん。黒タキシードがゆうちゃんではないことを全力で信じたい。それにしても赤タキシードの馬の目が凛々しい。

 

 

2014年5月。ゴールデンウィーク

 

どんさんの兄夫婦と三重の温泉に行ったおふたり。

その旅行が終わった後、男どんさん、決意。

 

ゆうちゃんに電話をかけて、こう伝えた。

 

 

「これからもずっと一緒にいたいと思ってる」

 

男どんさん、プロポーズの言葉。

 

 

 

そして、ゆうちゃんの返事は。

 

 

 

「え、あ、うん、ありがとう」

 

若干かみ合ってないテンション。

 

まずそれがプロポーズの言葉とは分からなったというゆうちゃんん。確かに曖昧といえば曖昧。そして極め付けは電話というシチュエーション。

 

ゆ「え、いまのなに?」

ど「や…プロポーズのつもり…」

ゆ「えー!!!電話で!?!?」

 

 

そして下された判決。

 

「やり直し」

 

これはしゃーない。

頑張れどんさん。

 

 

そしてその月の下旬。

仕事を休んで花束を注文して(サークルKで買った便箋に)手紙を書いて車で東京に向かったどんさん。

 

そして

 

「結婚しよう」

 

誰がどう聞いてもプロポーズ。

どんさんかっこいいよ。

 

 

ゆうちゃんの返事は、もちろんOK。

 

 

こうして、ふたりは正式に婚約しました。

 

(その2時間後にそのあまゆうちゃん両親へご挨拶)

 

 

***************

 

「彼女、飽きないんです」「彼、飽きないんです」

 

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誓いのキスの直前。見てるだけで胸に熱いモノがこみ上げる。

 

 

もう、このインタビューだけでお腹いっぱい。

とてもしあわせな気持ちになりました。

 

「ふたりはお互いのどういうところが好きですか?」

そんな質問をしたところ

 

 

「いや、もうゆうちゃんはね、すごいんですよ!!もうほんとに素敵でほんとに大好きです!!」

 

どんさんが今日イチのテンション。

分かった。もう伝わった。

まじですげー好きなの伝わったから落ち着こ。

 

「行動力もあって、人あたりも良くて、興味本位でキャバクラ行くぐらい好奇心旺盛で、なにかを吸収しようっていう意欲がすごいんです」

 

「あとは、「読めない」んです笑」

 

「こういうことしたらこういうリアクションが返ってくるってある程度は読めるんですけど、彼女の場合期待したリアクションと全然違うものが返ってくるんですよ

 

「だから、喜ばせたい時にも「どうしたら喜んでくれるか」とか、なんでも「どうしよう」ってすごく考えさせてくれるんですよね。もう全然飽きないです!!」

 

 

 

「彼も飽きないんですよ!!」

 

負けじとゆうちゃん。クールな話しぶりだったけど、このときの口調は笑い飯西田の時ばりに)パッションがこもっていた。

 

「次から次へと新しい人とか場所に出会わせてくれるんです。デートの時は大体彼の知り合いが一緒にいたり笑。だから全然飽きないですし、いつもなにが起きるか楽しみです」

 

 

「それに私たち、食べ物の価値観が一緒なんです」

 

「朝は茶がけ、昼はそば、夜はいらない、とか」

 

「だから食事の面は全然気を遣わなくて良いんです。私たちふたりとも食べ物を消化するエネルギーを違うところに使いたいタイプなんです。食べるより飲み歩く方が好きです。この価値観が一緒なのは超でかいです!!」

 

 

なんなんこのふたり。

素敵か。

 

見方によってはただののろけ合い。

でもその姿は見ていて本当に素敵で、エピソードを聞いていても、お互いの素敵アピールするのを見ていても、とっても幸せな気持ちになるかんじは、私も不思議。

 

「お互い、すげー大切なんだなあ」

 

そんなことを思わせてくれる、ふたりの姿。

 

 

****************

 

大好きなおじいちゃんの言葉「恋愛をしろ」

 

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話の途中でどんさんが見せてくれたのは、おじいさんの写真が入った小さな写真入れ。写真の左には命日が記されていた。

 

 

「本当に、おじいちゃんすごい好きなんです」

どんさん。

 

TVのCMでホテルの料理を見たら、お金をもってどんさんをそのホテルに連れていって料理を食べさせてくれるような男前ぶり。

「大事な人に対して全力なんです」とのこと。

 

そんなおじいさまは、おばあさまといつも憎まれ口を叩き合っていたそう。でもそんなふたりの間にはとても堅い信頼関係があることは、どんさんの目からも明らかだったと。ちなみにおばあさまは、おじいさまの初恋の方。

 

 

 

大切なおじいさまが倒れたのは

どんさんが高校を卒業されるときのこと。

 

 

そこからおじいさまの面倒を見ていたどんさんは、死の淵にいるおじいさんといろんな話をされたそうで

 

その中で出てきた、どんさんへのメッセージが

 

『恋愛をしろ』

 

だったそう。

 

 

「ゆうちゃんに声をかけたのは、それがあったからかもしれないですね」

 

綺麗に口角を上げて、ニッと笑うどんさん。

 

 

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そんなおふたりの、関東での結婚パーティの様子をレポートしてきます。

 

仕事として、は当たり前だけど

人として、最愛のパートナーとしても、とても素敵で私も大好きになったおふたりのために、素敵な記事が書けるように頑張ってこようと思います。 

 

 

 

恋がしたい。

 

真崎

 

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出演依頼をいただき初めてテレビに出ましたが多分アゴしか映ってないです

 
 
 
平日ゴールデンタイムの特番への出演依頼が来て浮かれてのこのこスタジオ行ってカツ丼食べて座って笑って黙って帰ってきた話です。
 
 
 
 
最初に出演依頼の連絡が来たときは「人間の自己顕示欲を利用した新手のオレオレ詐欺的な?」とか思うよねやっぱり。
 
 
でも電話とメールでどうやら本当の話だと分かった後はまあ軽く浮かれた。
 
メディアとしてのテレビの衰退感は凄まじいけど、それでもやっぱり「テレビに出たい!」なんてのは多くの人が1度は抱く夢みたいなもんじゃないでしょうかと。
 
 
で、その後いっかい個人的な取材受けたんだけど、他にもたくさんの人に声がかかってて「どの子を出すと面白いか」的な選定を制作サイドがそっからやるらしく。
 
推定倍率5倍とウワサのその選定作業でなんか無事えらんでもらった私はまあ重ねて浮かれたわけでして。
 
さらにその出演者の中のさらに数人「この人にこのエピソード話してもらったら面白いんじゃない?」的な人をこれまた制作サイドが選定するらしく。
 
その数人にこれまた真崎が選ばれたってことでもう私持ってるーってね、なったわ正直。
 
 
「私の顔を広めるチャンスー( ・ㅂ・)」て
「ライターの仕事が増えるかもしれないチャンスー( ・ㅂ・)( ・ㅂ・)( ・ㅂ・)」て
 
 
思ってた。
そうなったらどうしよーキャーって。
 
これをなんと言うか?
知ってる。皮算用
 
 
 
 
 
 
で、まあ本番よ。
 
 
 
客席には私含め100人近い各種皆さまが座っていて芸能人とあーだこーだと討論する感じなのだけど、遠慮なく喋ってくださいねーと言われていた皆さんがまあ喋る喋るわで全く立ち入る隙を見つけられずおしとやかな真崎。
 
 
 
気分は、そう、たとえて言うなら「初めてのダブルダッチ」みたいな。
 
 
ヒュンヒュンと高速回転するロープ。まったく入るタイミングが分からず立ちすくむ私を尻目にまあ皆さん次から次へと飛び込んじゃうんだからハイパフォーマー。なんなら弾かれても次また次と再トライする強者も。
 
 
 
でも、いいの。
 
私には「さあ今よ入って」とわざわざロープを止めてくれる時が来るのだから。
 
 
 
 
で、その瞬間がやってきた。
 
 
台本通りにいけばこの人が話し終わった後に「続いてはこの人」というアナウンスで私の顔が大スクリーンにドーンと映し出されて真崎のターン。これでもかというぐらい真崎のターン。
 
 
どんな顔して映ろうかな。
ちょっと不安気なくらいがいいかな。
そんな感じが1番ウケ良さそうだな。
これで出だしの顔は決まったな。
さあ顔面筋の準備はばっちりよ。
 
 
 
「続いてはこの人です」
 
 
ドーン
 
と映った私の姿は、あれ、なんだかいつもより髪色明めで直毛で目が大きくて鼻が高くてデコルテラインが美しい。
これが、テレビのちから?
 
 
んなわけあるかーい。
 
 
あれこれ私じゃないと気付くのに1秒。
これ私の次の人だわと気付くのに2秒。
あ、これ飛ばされたと気付くのに3秒。
結論ひとは4秒あれば絶望できる。
 
 
カットされましたよっと。
面白コンテンツ候補の最下位に位置してたのねっと。
 
 
もう一向に来ない私のターン。
皆さんの話を微笑みながら黙ってにこにこ聞いている。今なら菩薩になれると思った。
 
 
 
でもそんな私がたった1度だけカメラと芸能人と会場の皆さんの注目されたの。巨大スクリーンにアップで映ったの。
 
 
話の流れで芸能人のひとりがこんな質問。
 
「え?え?うそ、ちょっとこの会場の中で童貞と処女おるん?手挙げてもらっていい?」
 
 
照れながら手を挙げる真崎が、映ったー。
 
 
26歳7日目にしてすでに公衆の面前で2度目のバージンカミングアウト。しかもなんと今度は地上波初登場でなにこれ全然めでたくない。
 
しかもスタッフさん優しいというかなんというか「大丈夫!ここは絶対カットだから!」らしくてなんかもうどっちに転んだって複雑。
 
 
 
そんな感じで結局私がスクリーンに登場したのは、会場全体を引きショットで映した時のone of 豆みたいな小さい姿と、前に座っていたダブルダッチの達人が話している時に若干映り込んでいたアゴくらい。ケツアゴじゃなくて心から良かったなんて生まれて初めて思いました。
 
 
 
 
そんな初陣。
 
 
最後はカツ丼があたったのか腹痛のためあまり記憶がありませんでした。
 
 
 
お腹を押さえてスタジオを去る私の横には別番組の収録なのか「控え室 黒柳徹子様」の文字。
 
 
いつか「真崎さんに出てほしいんです!!」というオファーが来て徹子の部屋に出演するような女になりたいです。
 
 
 
真崎