真崎です

沖縄にいます

「人には「理由」がある」ということ ~「ミニマリストさん」炎上の一連を見て改めて書きたくなったこと~

 

 

 

いろんなところで面白い記事を書いているヨッピーさんがTweetしていたこちらのつぶやきに「それそれそれそれそれそれそれそれそれやわ」と全真崎が大共感。

 

「東京で消耗してるの?」のイケダハヤトさんとその取り巻きさん達がとりあえず前からなんか好きではなかったのだけど、ミニマリストのことはピンと来ず。

 

ミニマリスト

→必要最低限のものしか持たない生活をする人、という意味。たぶん。

 

 

で、調べてみたところ(Twitter廃人)

どうやら下記「ミニマリストさん」の記事が炎上したらしいことが分かりました。

 

 

 要約すると

 

ミニマリスト電気屋で物に囲まれたらどうなるか実験してみましたミニマリストの私たちは生きて帰れるのでしょうか

 

・無理でした

 

マッサージチェアの売り文句「昼がんばった脚に夜ごほうび」に対して「なにその昼頑張る前提?」で、マッサージ機買うなら自分の労働形態と未来を考え直した方がいいとのコメント

 

・「忙しいお父さんお母さんへ」の売り文句に「なんでお父さんお母さん忙しい前提なの?」と世の中への違和感を提言、暇になった方が手っ取り早いとのコメント

 

・最後しんどくなって帰る

 

 

 

びっくりするぐらいはてブで燃えていたので今更私が批判するつもりもないのだけど、このヨッピーさんとつぶやきと「ミニマリストさん」記事を見て、改めて自分の中で「これをもう一度発信したい」という衝動に駆られたので書いてみます。

 

「もう一度」である所以は、過去に一度アップしたけど「批判された」と凹んで下書きに封印した例の記事だからです。 

 

 

 

 

ちなみに、その封印した記事の名前は

「人には「理由」があるということ ~明陵帝 梧桐勢十郎から「私が一番正しい」の人へ」

でした。

 

 

下記、記事の冒頭引用です。

 

 

****************

 

 

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小学生の時にハマっていた漫画で

「明陵帝 梧桐勢十郎」というものがあった。

 

んまー大好きで。

 

周りの流行に敏感な女子たちが「GALS☆」だの「グッドモーニングガール」だのってカワイイ少女漫画にうつつを抜かす中、集めていた漫画が「明陵帝 梧桐勢十郎」だった私。

 

 

いかつい名前だけど学園モノ。

 

「明陵帝」ってのは、明陵高校って学校の中で一番強くて権力を持っている人の事を表す肩書きで、喧嘩最強成績優秀生徒会長の「梧桐勢十郎」がそこに君臨してる。

 

性格は悪くクソ外道と呼ばれる。

 

その一方で、彼の(人を殴り倒した後の)言葉は、なんというかとても本質的で、幼いながらに私もハッとさせられることがよくあった。

 

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梧桐勢十郎は、右下の角頭。

 

そして「四天王」というのは、「明陵帝」の次に強い者として学園に君臨している4人の豪傑たち。

 

 

左側にいる色黒、嘉神。

でかくて強い。あと正義感も強い。

 

正義感が強く、よって自動的に「悪」を憎む。

正義感が強い嘉神は、登場当初は梧桐勢十郎を激しく憎悪している存在で。

 

家庭事情が複雑で非行に走る少女が、ある少年のバイクを盗もうとしてバレてその集団に絡まれていたところを梧桐が助け、少女が「なんだよ説教かよ」的な感じで梧桐に噛みついたら「なにか事情があったんだろう」と言ってその場を後にする。

 

そんな梧桐に心を開いた少女が梧桐にくっついて回るようになった時に、現れたのが嘉神。

 

少女を助けるために殴った少年たちは嘉神の友人で、「なぜ殴った?」と凄む嘉神に対して、梧桐@表向きはクソ外道は「殴りたいから殴ったに決まってる」と親指を下に向けて悪そうな笑顔を向ける。

 

で、嘉神、切れる。殴りかかる。

梧桐、応戦する。接戦になる。

 

血まみれになっていく梧桐を見かねた少女が泣きながら嘉神に対して叫ぶ。(セリフは若干曖昧)

 

「なんで梧桐さんを殴るんだよ!あんたのマヌケな友達のバイク盗ろうとしたのは私だよ!」

 

 

嘉神、少女を殴る。

 

「お前も悪か」

 

 

口から血、目から涙を流しながら「あんたなんか人間じゃない。あんたなんか悪魔よ。」と言い残し、その日以降その少女は梧桐たちの前に二度と姿を見せなかった。

 

 

その日以来激しく憎み合うようになったふたりが再会、そしてまた拳を交えることになる。

 

なおも「正義」をかざして「悪」を排除しようとする嘉神に対して、梧桐が猛烈な頭突きをかましながら言い捨てた「貴様の言う形だけの「正義」など吐き気がする」なんて言葉に猛烈に悶えながら読み進めていくのだけど

 

私がこの漫画の中で一番こころに残っていて大切にしている言葉は、この梧桐vs嘉神との戦いの中で出てくる。

 

 

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「人には理由があり、その時点で真の正義など存在しない」

 

 

 

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「批判された」と凹み騒ぎ倒していたのですが、どのようなメッセージが来たかというと「なにを言いたいのかよく分かりません」ということでした。今読み返すと「確かに」ってなります。

 

というか、その記事を書いた時から、私の中で「この記事をあげていいものか」「この書き方でなにかが伝わるのだろうか」という迷いがあったので、単純に「見透かされた」のだと思いました。

 

 

今だから、率直にその記事のメッセージを書くと

 

「サラリーマンを馬鹿にする自称自由人の「フリーランス」の人たちって、なんなの?」

 

ということでした。

 

 

 

主にfacebookや個人ブログの発信で、一部「フリーランス」の人たちがこのような発言をしているのを目にすることが多い時期がありました。

 

「フリー最高!!」

「好きなことでお金がもらえて最高!!」

「会社に属していて大丈夫ですか?」

「会社に依存する生き方で大丈夫なんですか?」

「お金の代わりに自分の時間を売る生き方でいいんですか?」

「人生の3分の1(だったっけ?)を、やりたくもない仕事に費やしていていいんですか?」

 

 

読んでいて、心底腹が立ちました。

 

ほんまに胸糞悪かったです。

言ってる内容が正しい間違っているという話ではなく、フリーランスという生き方の素晴らしさを提唱する裏で、サラリーマンを馬鹿にして見下しているような気配」を感じたからです。

 

確かに、いやいやモンモン働いているサラリーマンの方たちがいるのは事実だと思います。というか実体験談です。「嫌なら辞めたらええやん」は一部正論だと思うんです。

 

 

でも「その人にはその人の「理由」があるかもしれないと、1mmでも想いを馳せようとしたことあるんか」と、やっぱり腹立ちました。

 

以下、再び過去記事引用です。

 

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フリーター、家を買う。』っていう、確か「フリーターが家を買うんだろうな」っていう感じのお話が、以前ドラマで放映されていて。チャンネルがついていたらたまに見てたかなっていう感じのお付き合いをしていて。

 

 

それなりにつかめた情報。

 

二宮くん扮するフリーター誠司は、どこかの工事現場?工務店?的なところでバイトをしている。そこの職長的な人は確か大友康平さんが演じてたんだけど、男気があり頼れるリーダーという感じの方。誠司も尊敬してる。

 

お母さんが近所の奥さんの嫌がらせで鬱になり、お母さんを守るためにフリーターの彼は自分が家を買ってここから引っ越す的なことを提案する。

 

竹中さん扮するお父さんは、そこそこな商社の経理部長。で、フリーターの息子に対していつも毒づいており、ふたりは犬猿の仲。

 

 

お父さんが誠司の部屋に来てなんか絡んできて、すごい険悪な言い合いになるんだけど、お父さんが部屋から出ていく間際に誠司がお父さんに言ったこと。

 

そんなんだから、部下から馬鹿にされんだ、と。

 

俺聞いたんだよ、親父は会社でいつも出てくる書類にハンコ押すだけだって、それで部下からも頼られていないんだ、と。

 

 

翌日

工事現場?工務店?のメンバーで飲むシーン。

 

誠司がみんなにお父さんの愚痴を吐く。

 

 

いやー母親は落ち着いてきてるんすけど

問題なのは親父なんすよ。

 

昨日もすぐ言い合いなっちゃって、俺すげー頭来て。

 

ほんとは、ほんとはそんなこと親父に言っちゃいけないんだろうけど、言っちゃって。

 

それが、たまたま知ったんだけど、俺の親父経理部長やってるんですけど、部下からは頼りにされてないわ馬鹿にされてるわで笑

 

だから俺がつんと言ってやったんすよ。

 

「うちの職長とは大違いだ」つって。ハハッ。

 

 

 

で、職長が誠司に水をぶっかける。

切れて、言う。

 

 

「何様のつもりだ。

 

お前にとっちゃどんな厄介な親父さんでも、その親父さんがいなけりゃお前がこの世に生まれてくることもなかったんだぞ。

 

親父さんが会社で本当にお前の言う通りだったとしても、毎日会社行ってんだろ。

 

どんなに居心地が悪くてもよ、毎日毎日会社行ってんだろ。家族のためによ。

 

その親父さん言い負かして勝ち誇ってんじゃねえよ!!!」

 

 

 

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極端な例だけど、こういう感じで。

別に誠司は自分の生き方を肯定してお父さんを否定したわけではないけれど。

 

この時の「誠司がお父さんのことを馬鹿にする様子」と、フリーランスの人がサラリーマンの人に「それでいいんですか?」と語り掛ける様子が、真崎の中で奇跡のシンクロ。

 

そして感情に任せてぶわっと記事を書きました。

 

 

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ということで、上記のようなことをすごく回りくどく書いた結果、めぐりめぐって記事封印という事態になったわけです。

 

 

 

嘉神くんは、お兄さんを亡くしています。

 

非常に厳格な家庭の厳格な父親の元で育った嘉神くん。嘉神くんは従順でしたが、彼にはその家の方針に反発して外で殴り合いの喧嘩ばかりしていた兄がいました。なんだかんだ嘉神くんは兄が好きでした。

 

でも、兄は喧嘩で刺されて亡くなりました。

 

お父さんに「あいつは正しくないから死んだ。お前は正しく生きろ。」と言われ、その時から猛烈に「正義と悪」の区別をつけるようになりました。

 

 

 

サラリーマンを見下す感じのフリーランスの方やネットワーカーの方の発信を見ていると、過去に会社や組織の中で嫌な想いや苦しい想いをしてきたような印象を受けました。

 

「理由」を見ようともせずに相手を否定する、その人の「理由」を知ろうともせずに感情任せで人をディスろうとしていた自分に恥ずかしさを感じました。

 

 

 

 

結局今回もあんまりうまくオチをつけられないんですけど汗

 

「人には「理由」がある」

ということを意識するだけで、表面的に人をジャッジしたり批判したりすることが減ったりする気がしていて、個人的にはそれが気持ち良いのでやっぱり改めて伝えたくなった次第です。

 

 

ただ、「ミニマリストさん」やイケダハヤトさんの「理由」を知る意欲が湧かないので、私も日々精進です。

 

真崎

 

 

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